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小児の頭蓋健診・治療ハンドブック

小児の頭蓋健診・治療ハンドブック
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筆頭著者 日本頭蓋健診治療研究会 (編著)

メディカ出版

電子版ISBN

電子版発売日 2022年5月23日

ページ数 168

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-8404-7869-4

印刷版発行年月 2022年4月

DOI https://doi.org/10.32284/9784840478694

書籍・雑誌概要

【頭蓋変形の正しい診断、早期介入のために】乳幼児の頭蓋変形への関心が高まり、一部の医療機関では矯正ヘルメットによる治療法が導入されているが、健診や外来での対応は必ずしも定まっていない。本書は、子どもの成長・発達上重要な意味をもつ頭のかたちとその診断・治療について言及した国内初の専門書。健診時のスクリーニング、病的な頭蓋変形と向きぐせを誘因とする位置的頭蓋変形の鑑別、ヘルメット矯正治療の適応と効果について解説するとともに、家族の疑問・不安にもQ&Aで答えている。

目次

・序にかえて・日本頭蓋健診治療研究会について【第1章】頭蓋変形の概要●1 定義・頻度●2 タイプと機序●3 発達への影響①システマティックレビューによる報告②早産児に関する報告【第2章】乳幼児健診時および一般医療機関での頭蓋変形への対応●1 頭蓋変形の進行および診察法①母体内胎児期②出生後の入院中③1か月児健診までの新生児期④1か月児健診⑤1か月児健診から3~4か月児健診の間⑥3~4か月児健診⑦3~4か月児健診以降●2 頭蓋変形への介入および専門医療機関への紹介①寝かせる位置・向きの工夫②タミータイムの導入③生活上の工夫④ヘルメット矯正治療の適応判断【第3章】専門医療機関での頭蓋変形への対応●1 頭蓋変形診断のための基本事項①頭蓋変形の指標②頭蓋変形とSIDS③頭蓋縫合早期癒合症④位置的斜頭●2 位置的斜頭の理解①「位置的」という表現がもたらす誤解②さまざまな変形③頭蓋変形に対する矯正治療とその文献的考察④発育の重要段階と位置的斜頭⑤斜頸と位置的斜頭●3 鑑別診断①水頭症②頭蓋縫合早期癒合症③鑑別診断後の確定診断●4 頭蓋変形の全身への影響①まず「ずれ」を理解する②「ずれ」から二次的に生じる合併症●5 頭蓋変形における乳幼児健診の重要性①1か月児健診の重要性②至適矯正治療開始月齢に関する情報提供●6 頭蓋変形における問診と診察のポイント①遺伝的/環境的 両面からの情報収集②両親の悩みを傾聴する③問診項目と診断・分類④診察の実際●7 頭蓋変形測定に基づく診断①頭蓋変形率(CA)の算出方法②アプリを用いたスクリーニング●8 矯正効果期待値①治療効果に関する質問にどう答えるか?②大泉門の開存率が重要指標●9 専門医療機関からのフィードバック①早期の治療介入が必要な場合②経過観察とする場合③頭囲成長が少ない場合④自然矯正が困難な場合●10 頭蓋矯正治療のメカニズムと矯正ヘルメットの内層構造①「ずれ」を正しい位置にもどす②皮膚トラブルを防ぐ低反発素材の導入③変形パターンに合わせたオフセット位置の設定●11 矯正ヘルメット装着の実際①治療期間と1日の装着時間②発汗の増加、体幹温度の上昇への注意③児が矯正ヘルメットを嫌がる場合の対応●12 病的疾患群に対するヘルメット矯正治療①水頭症(脳室-腹腔シャントバルブ留置)②頭蓋縫合早期癒合症③未熟児網膜症④CPAPマスク装着⑤斜頸・股関節脱臼●13 ヘルメット矯正治療の課題と展望①矯正メカニズムとその効果②頭蓋変形に対する治療の真の目的とは何か?③各専門分野の横断的な連携を【第4章】頭蓋変形Q&A●1 頭の歪みに関する基本的な質問●2 受診の目安に関する質問●3 初めての受診にあたっての質問●4 ホームケア、その他の治療に関する質問●5 頭蓋変形が及ぼす影響に関する質問●6 ヘルメット矯正治療に関する質問・治療の適応・開始のタイミングについて・治療のノウハウについて・治療への疑問・不安・心配事について・治療による効果について・治療にかかる費用について・治療中の注意点について・矯正ヘルメットのメンテナンスについて【第5章】一読すべき論文【第6章】用語集■資料編・治療用装具の療養費に関する説明・日本頭蓋健診治療研究会活動の記録・索引・執筆分担