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小児心電図ハンドブック
筆頭著者 高木 純一 (編著)
宮崎大学医学部附属病院小児科病院教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2020年12月28日
ページ数 199
判型 B5判
印刷版ISBN 978-4-498-14528-3
印刷版発行年月 2013年9月
書籍・雑誌概要
小児の心電図の見かたを,豊富な心電図と共に平易に解説したテキスト.異常波形を読み解くには,まず正常心電図の基本的な理解が必要である.そのため本書では,小児心電図の測定法や小児ならではの特徴など,基本項目を最新の知見を含めて紹介している.各章それぞれのテーマに関して基礎から丁寧に概説しており,小児循環器医のみならず医学生や研修医など初学者にとっても分かりやすく,実現場で活用できる.
目次
Chapter 1 小児心電図の特徴 <吉兼由佳子,濱本邦洋>
1.心電図波形の成り立ちと刺激伝導系
2.心電図の基本波形
3.小児心電図の特徴
4.位置異常と右胸心の心電図
Chapter 2 12 誘導心電図―小児での正しい心電図のとりかた <渡邉まみ江>
1.心電図とは
2.小児での正しい心電図のとり方
3.心電図の基本波形(軸,P,QRS,RR,ST,T,QTc,U)の特徴をふまえた判読
Chapter 3 異常波形の見分け方 <手島秀剛>
1.覚えておきたい正常心電図のポイント
2.心電図の異常所見を読みとるためのチェックポイント
3.血行動態異常に伴う心電図の変化
4.特徴的な心電図所見を呈する先天性心疾患
Chapter 4 期外収縮:その考え方と治療 <田代克弥>
1.上室性期外収縮
2.心室性期外収縮
Chapter 5 房室回帰性頻拍(AVRT),房室結節回帰性頻拍(AVNRT) <本村秀樹>
1.AVRT
2.AVNRT
3.LGL(Lown?Ganong?Levine)症候群
4.心電図の見方
5.AVRT,AVNRT 症例
6.治療について―頻拍発作時の対応
7.非発作時の管理,治療
Chapter 6 心房頻拍 <原田雅子,髙木純一>
1.異所性心房頻拍
2.多源性心房頻拍
3.不適切洞性頻脈
Chapter 7 心室頻拍 <山村健一郎>
1.定義・分類
2.小児の心室頻拍の特徴
3.病因・機序
4.心室頻拍に対してどのように検査を進めるか
5.Wide QRS tachycardia の鑑別
6.12 誘導心電図による頻拍の発生起源推定
7.治療
■各論
1.ベラパミル感受性心室頻拍
2.アデノシン感受性心室頻拍
3.脚リエントリー性頻拍
4.新生児の心室頻拍
5.器質的心疾患に伴う心室頻拍
6.肥大型心筋症
7.拡張型心筋症
8.Fallot 四徴症術後の心室頻拍
Chapter 8 心室内伝導障害,右脚ブロック・左脚ブロック <川野達也>
1.心室内刺激伝導系の解剖
2.心室内伝導障害とは
3.心室内伝導障害の分類
4.脚ブロックの特徴
5.右脚ブロックの心電図の特徴
6.右脚ブロックの病的意義
7.右室容量負荷疾患で右脚ブロックを生じる理由
8.右脚ブロックの具体例
9.左脚ブロックの心電図の特徴
10.左脚ブロックの病的意義
11.学校心臓検診の1 次検診で心室内伝導障害を認めた場合の対応
12.まとめ
Chapter 9 徐脈性不整脈 <大野拓郎>
1.徐脈性不整脈の分類
2.徐脈性不整脈の病因
3.徐脈性不整脈の症状
4.徐脈性不整脈の診断
5.徐脈性不整脈の治療
Chapter 10 致死性不整脈 <牛ノ濱大也>
1.特発性心室細動
2.QT 延長症候群
3.QT 短縮症候群
4.カテコラミン誘発性多形性心室頻拍
5.Brugada 症候群
6.早期再分極症候群
Chapter 11 胎児期から新生児期の代表的不整脈 <前野泰樹>
1.胎児期の不整脈と診断法
2.胎児不整脈各論
Chapter 12 先天性心疾患術後急性期にみられる心電図変化 <岸本慎太郎,鈴木嗣敏>
■総論
1.心電図の記録法
2.術後急性期不整脈の治療法
■各論
1.虚血性変化,炎症性変化
2.洞機能不全
3.房室伝導障害
4.脚枝伝導障害
5.上室性頻拍
6.術後接合部頻拍
7.心室頻拍
Chapter 13 ペースメーカー心電図 <宗内 淳>
1.ペースメーカー心電図波形の特徴
2.ペースメーカー設定モードの理解
3.ペーシング不全とセンシング不全の診断
Chapter 14 電解質異常と心電図変化 <大淵典子>
1.高カリウム血症
2.低カリウム血症
3.高カルシウム血症
4.低カルシウム血症
5.マグネシウムと心電図
索引