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改訂第2版 外傷専門診療ガイドライン JETEC

戦略と戦術,そしてチームマネジメント

改訂第2版 外傷専門診療ガイドライン JETEC
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筆頭著者 一般社団法人 日本外傷学会 (監修)

その他の著者等 編集 日本外傷学会外傷専門診療ガイドライン改訂第2版編集委員会

へるす出版

電子版ISBN

電子版発売日 2020年2月10日

ページ数 512

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-89269-954-2

印刷版発行年月 2018年6月

DOI https://doi.org/10.32209/9784892699542

書籍・雑誌概要

本邦外傷学の到達点『JETEC』全面改訂

[本書の概要]
日本外傷学会は,外傷専門医を「緊急度・重症度の高い外傷に対して,限られた時間内に,横断的に検査や治療の優先順位を判断でき,外傷診療に精通したリーダーとなる医師」と定義しています。本書は,外傷専門医が備えるべき知識をまとめた診療ガイドライン,その完成度をより高めた改訂版です。
外傷専門医・外傷専門医を目指す医師のみならず,外傷に携わる医師必携の一冊です。

[本書のポイント]
・外傷診療で必要とされる「戦略」(診療の組み立て・管理能力)と「戦術」(知識・技能)を網羅的・客観的に記載。
・Eastern Association for the Surgery of Trauma(EAST)のguidelines practice managementやBrain Trauma FoundationのGuidelines for the Management of Severe Traumatic Brain Injuryなど外傷に関する最新のガイドラインの内容を反映。
・外傷診療におけるチームマネジメントの重要性を鑑み「チームアプローチ」を充実させ,第2章に配置。
・受講可能なoff-the-job trainingコースをプログラム付きで紹介。

目次

1章 外傷診療体系論
はじめに
Ⅰ 外傷診療体系
Ⅱ 外傷診療方法論
Ⅲ 外傷診療に求められる能力
Ⅳ 外傷診療体制
Ⅴ 重症外傷患者を診療する施設の要件

2章 チームアプローチ
Ⅰ 外傷診療におけるチームアプローチ
Ⅱ チームアプローチの実際
Ⅲ チームアプローチの評価
Ⅳ non-technical skills教育

3章 外傷治療戦略と戦術
1 蘇生に必要な治療戦略と戦術
A 外傷蘇生の考え方
 はじめに
 Ⅰ ABCの安定化のための戦略
B ダメージコントロール戦略
 はじめに
 Ⅰ ダメージコントロール戦略の理論
 Ⅱ ダメージコントロール戦略の適応判断
 Ⅲ ダメージコントロール戦略の手順;damage control surgeryを中心に
C Damage control resuscitation
 はじめに
 Ⅰ 外傷蘇生に必要な病態生理
 Ⅱ 大量出血のコントロール(STOP the Bleeding Campaign)
 Ⅲ damage control resuscitationの要素
 おわりに
D 蘇生的開胸術(RT)
 はじめに
 Ⅰ RTの目的と適応
 Ⅱ 胸部外傷に対するRT
 Ⅲ 胸部下行大動脈遮断のためのRT
 Ⅳ RTの戦術
E 蘇生的開腹術(damage control laparotomy)
 はじめに
 Ⅰ 開腹法
 Ⅱ 開腹直後の術野展開と一時的止血操作
 Ⅲ 腹腔内の検索
 Ⅳ 後腹膜の展開
 Ⅴ 一時的閉腹法
F 蘇生に必要なIVR
 はじめに
 Ⅰ 外傷診療におけるIVRのあり方
 Ⅱ 外傷IVRに必要な要素
 Ⅲ 蘇生を目的としたIVR
 Ⅳ REBOA/IABO
 Ⅴ ステントグラフトを用いた止血
2 外傷診療戦略におけるCTの役割
Ⅰ CTの位置づけとそのあり方
Ⅱ CTと読影の実際
Ⅲ 治療方針を考えるための基本8項目(ABCDEFGS)
3 損傷部位別の治療戦略と戦術
A 頭部外傷
 はじめに
 Ⅰ 頭部外傷初期診療総論
 Ⅱ 重症頭部外傷が全身に与える影響
 Ⅲ 頭部外傷の治療戦略
 Ⅳ 損傷別治療戦術
 Ⅴ 頭部外傷の治療限界
B 顔面外傷
 はじめに
 Ⅰ 診療上の注意点
 Ⅱ 治療戦略と戦術
C 頸部外傷
 はじめに
 Ⅰ 病態と治療法
 Ⅱ 治療戦略
D 胸部外傷
 はじめに
 Ⅰ 病態と治療法
 Ⅱ 外科的治療とIVR
 Ⅲ 胸部外傷に対する治療戦略と戦術
E 腹部外傷
 はじめに
 Ⅰ 腹部外傷の診療手順
 Ⅱ 穿通性腹部外傷の治療戦略
 Ⅲ 肝損傷の治療戦略と戦術
 Ⅳ 脾損傷の治療戦略と戦術
 Ⅴ 腎損傷の治療戦略と戦術
 Ⅵ 膵損傷の治療戦略と戦術
 Ⅶ 十二指腸損傷の治療戦略と戦術
 Ⅷ 管腔臓器損傷の治療戦略と戦術
F 四肢外傷
 はじめに
 Ⅰ 四肢骨折
 Ⅱ 脱臼,脱臼骨折
 Ⅲ 軟部組織損傷
 Ⅳ 開放骨折
 Ⅴ 四肢主動脈損傷
 Ⅵ 神経損傷
 Ⅶ mangled extremity
 Ⅷ 圧挫症候群
G 骨盤外傷
 はじめに
 Ⅰ 分 類
 Ⅱ 診 断
 Ⅲ 治療戦略と戦術
H 脊椎・脊髄外傷
 はじめに
 Ⅰ 診 断
 Ⅱ 急性期の治療戦略
I 大血管損傷
 はじめに
 Ⅰ 疫学と分類
 Ⅱ 治療戦略
J 尿路性器外傷
 はじめに
 I 尿管損傷
 Ⅱ 膀胱損傷
 Ⅲ 尿道損傷
 Ⅳ 性器損傷
4 多発外傷
はじめに
Ⅰ 定義
Ⅱ 疫学
Ⅲ 病態の生理学的判断
Ⅳ 重症頭部外傷を伴う多発外傷
Ⅴ 整形外科外傷を伴う多発外傷
5 爆傷
Ⅰ 総論
Ⅱ 各論
6 外傷周術期戦略と集中治療管理
A 周術期戦略
 はじめに
 Ⅰ 周術期管理に必要な病態生理
 Ⅱ 術前評価
 Ⅲ 術中麻酔管理
 Ⅳ 術後管理
 Column 凝固機能の評価法
B 気道・呼吸管理
 はじめに
 Ⅰ 気道管理
 Ⅱ 呼吸管理
C 循環管理
 はじめに
 Ⅰ 循環の評価
 Ⅱ 循環管理
D 頭蓋内圧管理
 はじめに
 Ⅰ 頭蓋内圧の病態生理
 Ⅱ 頭蓋内圧モニタリング
 Ⅲ 頭蓋内圧の波形
 Ⅳ 神経集中治療における指標としての頭蓋内圧
 Ⅴ 頭蓋内圧亢進に対する対応
E 痛み・不穏・せん妄の管理
 はじめに
 Ⅰ 概 要
 Ⅱ 痛みの評価とその対処
 Ⅲ 不穏・鎮静の評価とその対処
 Ⅳ せん妄の評価とその対処
 まとめ
F 外傷後の感染対策
 はじめに
 Ⅰ 頭部外傷における感染予防
 Ⅱ 胸部外傷における感染予防
 Ⅲ 腹部外傷における感染予防
 Ⅳ 四肢外傷における感染予防
 Ⅴ 皮膚創傷における感染予防
G 外傷と敗血症
 はじめに
 Ⅰ 敗血症の定義
 Ⅱ 敗血症の疫学
 Ⅲ 敗血症の病態;血管内皮障害とDICの関与
 Ⅳ 外傷後にみられる免疫能の変化とtwo-hit response
 Ⅴ 外傷後敗血症発症のリスク因子
 Ⅵ 外傷後敗血症の迅速診断
 Ⅶ 敗血症に対する治療
H 外傷後の凝固線溶管理
 はじめに
 Ⅰ 外傷と局所・全身反応
 Ⅱ 外傷性凝固障害
 Ⅲ 外傷性凝固障害の診断
 Ⅳ 外傷性凝固障害の管理の考え方
I 外傷後の腹腔内圧管理
 はじめに
 Ⅰ 腹腔内圧上昇と腹部コンパートメント症候群の病態
 Ⅱ 腹腔内圧上昇時の臓器障害
 Ⅲ 腹部コンパートメント症候群の予防
 Ⅳ 腹腔内圧測定法
 Ⅴ アルゴリズムと管理
J 外傷後の静脈血栓塞栓症の予防と処置
 Ⅰ 静脈血栓塞栓症の概念
 Ⅱ 静脈血栓症の予防
 Ⅲ 外傷患者における静脈血栓塞栓症の治療
 Ⅳ 外傷患者における静脈血栓塞栓症の予防・治療戦略
K 脂肪塞栓症
 はじめに
 Ⅰ 疫 学
 Ⅱ リスク因子
 Ⅲ 発生機序
 Ⅳ 診 断
 Ⅴ 治 療
 Ⅵ 予 防
 Ⅶ 転 帰
L 栄養管理
 はじめに
 Ⅰ エネルギー代謝変動
 Ⅱ エネルギー消費量の推定
 Ⅲ 目標投与カロリー
 Ⅳ 各栄要素の投与量
 Ⅴ 栄養投与経路
 Ⅵ 経腸栄養の投与方法
 Ⅶ 経腸栄養剤
 Ⅷ 経鼻栄養チューブの留置位置
 Ⅸ 経腸栄養のモニタリング
 Ⅹ 逆流誤嚥
 Ⅺ 栄養状態の評価とモニタリング
 Ⅻ 血糖管理

4章 外傷急性期リハビリテーション・社会復帰戦略
はじめに
Ⅰ 重症外傷に対する急性期リハビリテーション
Ⅱ 集中治療中からリハビリテーションを開始することの意義
Ⅲ 脳卒中に対する急性期リハビリテーション
Ⅳ 頭部外傷に対するリハビリテーション
Ⅴ 脊髄損傷に対する急性期リハビリテーション
Ⅵ 四肢外傷に対する急性期リハビリテーション
まとめ

5章 Off-the-job training
1 国際的コース例の紹介
Ⅰ ATOM (Advanced Trauma Operative Management)コース
Ⅱ DSTC(Definitive Surgical Trauma Care)コース
Ⅲ ASSET(Advanced Surgical Skills for Exposure in Trauma)コース
Ⅳ AOコース
2 国内のコース例の紹介
Ⅰ JETECコース
Ⅱ Surgical Strategy and Treatment for Trauma (SSTT)コース
Ⅲ DIRECTセミナー
Ⅳ 献体による外傷手術臨床解剖学的研究会
Ⅴ 日本骨折治療学会研修会

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索引

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