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I・ADL 作業療法の戦略・戦術・技術 第3版
筆頭著者 生田 宗博 (編集)
三輪書店
電子版ISBN
電子版発売日 2022年8月29日
ページ数 490
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-89590-395-0
印刷版発行年月 2012年1月
書籍・雑誌概要
大好評書「ADL」が、より広範囲で実践的な生活を捉えた「I・ADL」へとバージョンアップ
人が日常生活を営むには、食事、排泄、着脱衣、入浴、移動などの基本的ADLに加え、買い物や洗濯、電話、薬管理、金銭管理、趣味活動などといった、より応用的動作・活動が必要となる。この応用的生活関連の動作を「I・ADL(Instrumental Active Daily Life)」と呼ぶ。つまり、I・ADLには生活に関わるさまざまな作業が含まれる。その内容・活動・多様性を考えると、対象者が望むI・ADLを行う作業療法士とは、生活に即した支援・機能向上を専門とする作業療法士にほかならない。
そこで本書は、I・ADLに必要な戦略・戦術・技術について、第Ⅰ章に「さまざまな生活態様に対しての作業療法の有効性」、第Ⅱ章に「患者から生活者へと再起するための作業療法」、第Ⅲ章に「各疾患に対しての生活基本動作・能力強化の作業療法」、第Ⅳ章に「各生活項目における能力・動作回復の作業療法」、第Ⅴ章に「より良い作業療法を行うための方法論」といった実践に用いられる作業療法を、最前線で活躍中の臨床家に豊富な図表を用い、手に取るよう分かりやすく解説してもらった。さらに、従来のDVDに「摂食・嚥下」「吸引・吸痰」「更衣」「入浴」を盛り込み、初学者からベテランまで学べる充実した内容となっている。 明日からの臨床をより素晴らしいものへと高めることができる至高の一冊である。
目次
第Ⅰ章 生活自立の戦略と戦術
1. 作業療法の戦略的課題・生活技術
2. 生活自立の要綱
3. 家事自立の要点
4. 趣味に生きる
5. 社会適応の支え
6. 就学の道
7. 障害者が企業で働くために
第Ⅱ章 急性期から地域まで
1. 急性期−生命と生活
2. SCUの作業療法
3. 回復期のADL
4. 慢性期・長期回復と自立の進め方
5. 能力を活かす地域の暮らし
6. 補助と支えと工夫で能力を活かす暮らし
第Ⅲ章 障害の中に能力を引き出し活かす技術
1. 神経障害の中で能力を活かす
2. 筋の障害の中で広げる能力
3. 関節障害へのしなやかな克ち方
4. 心・肺機能低下の中で広げるADL−1)肺
心・肺機能低下の中で広げるADL−2)心臓
心・肺機能低下の中で広げるADL−3)心臓症例
5. 脊髄の機能不全に応じた動作法
6. 脳疾患の進行に応じて改変させる動作法
7. 脳血管障害後の能力回復
8. 認知機能低下の中で喜びを刻む暮らし方
9. 難治性疾患に克つために
10. がんに向き合い自分を活かす
第Ⅳ章 積み重ねた技術の現在の先端
1. 摂食・嚥下
2. 吸引・吸痰
3. 整容
4. 更衣
5. 背臥位からの起き上がり
6. 座位・立位
7. 立ち上がり・歩行・段差昇降
8. 床からの立ち上がり
9. 移乗
10. 排泄
11. 入浴
12. 外出
13. 炊事
14. 洗濯
15. 家計・ファイナンス
16. 学習支援
17. 訪問・在宅支援
18. 支援用具の工夫
19. 支援用具の選択
20. 家屋環境整備
21. 地域生活支援
22. 対象・家族間の関係調整
23. ソーシャルスキル
第Ⅴ章 人材育成と管理
1. 仕事の中で能力と人材を育てる
2. 回復期病棟の運営
3. 作業療法を病院管理に活かす