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臨床看護の基礎となる新看護学テキスト
看護の革新を目指して
筆頭著者 日野原 重明 (著)
日本看護協会出版会
電子版ISBN
電子版発売日 2019年2月18日
ページ数 192
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8180-1431-2
印刷版発行年月 2009年5月
書籍・雑誌概要
好評だった「看護の知識と技を革新する」がタイトル、内容ともにリニューアル。新章「バイタルサインバイタルサイン(vital sign)とは何か」の他、新コラムも追加しました。「バイタルサインの定義」「バイタルサインにおける瞳孔反射の観察」「ショック時のバイタルサイン」「子どもの体温」「咳と痰はなぜ出るのか」「呼吸と座禅」などを新しく書き起こし、内容がさらに充実しました。
目次
1 バイタルサイン(vital sign)とは何か
■バイタルサインの定義
■バイタルサインにおける瞳孔反射の観察
■ショック時のバイタルサイン
コラム「ストレスとは」
2 初見の視診
■初見の視診(diagnosis at a glance)
■システムレビューとは
3 体温の測定法
■体温の定義
■体温の発生
■加齢に伴う体温の低下
■子どもの体温
■体温計の種類と特色
■体温測定の部位と測定環境
■体温を判読するうえでの留意事項
■体温測定技法について
■ナースが心得るべきこと
コラム「本当は実測式体温計だと10分以上もかかる?」
コラム「発熱=感染ではない」
4 脈拍の触診法と心拍
■脈拍の正しい触診法
■脈拍の性状の記載
■心電図(electrocardiogram:ECG)とは何か
■不整脈(不正脈)の正体
■脈拍と心拍(心室収縮による心臓の収縮)
■ナースが心得るべきこと
5 胸腹部の診察法
■上半身の視診
■心臓拡大の3つの原因
■心臓の大きさの測定法
■肝臓の大きさの測定法
6 腹部の診察法
■ナースは医師以上に腹部所見のデータが入手できる
■腹壁または腹腔の腫瘍を疑う所見
■腹水の有無を調べる診察法
■腹水を波動として証明する方法
■腹部の聴診
■側腹部、腰部、鼠径部の皮下出血
■腹腔臓器としての肝臓の聴診法
7 心臓の聴診と診断
■心臓のはたらきを見る3つの方法
■聴診器(stethoscope)の活用
■心音、心雑音の聴診のコツ
■心音の種類
■心雑音について
■聴診器を当てる場所
■大砲音(cannon sound)の成り立ち
■脈拍と心電図、心音での診断
コラム「緊急に自動体外式徐細動器(automated external defibrillater:AED )を用いた救命処置」
8 頸静脈の視診の臨床的意味
■頸静脈の怒張を見るとき
■静脈圧
■心不全の種類
■健康な心臓肥大と不健康な心臓肥大・拡大
9 血圧の測定法 その日
■血圧測定法の誤解
■適正な体位と測定部位
■2つの血圧測定法
■血圧計の種類
コラム「水銀式血圧計はなくなってしまう運命に」
10 血圧の測定法 その月
■血圧の正しい測定法
■さまざまな場合の血圧測定
■測定部位と血圧計の位置
■マンシェットのゴム嚢のサイズ
■血圧計の定期チェック
■血圧の基準値について
11 体重測定の意義
■体重の測定について―体重計の針の振れでも病気の診断ができる
■健康と体重増減―特に肥満への対応
12 呼吸器の診察法
■呼吸について
■呼吸型
■呼吸音
■呼吸器に見るバイタルサインの重要性
■酸素吸入療法について
■低酸素血症のある患者のために
■慢性呼吸器疾患、肺がん、チアノーゼを伴う先天性心臓病とばち指
■咳と痰はなぜ出るのか
■呼吸と座禅
13 血液ガスの臨床的意味
■血液ガス分析装置
■パルスオキシメーターの必要性
14 体液と電解質の正しい理解
■人間の進化と体液
■電解質の濃度はなぜ重量法(mg/L)で表さずに当量法(mEq/L)で表すか
■体液の移動はどのように行われるか
■細胞内液と細胞外液
■体液の輸送システム
■モル(mol)で表した体液の濃度
コラム「浮腫について」
15 "脱水"についての正しい理解
■脱水とは
■外から摂った水分量と排泄される水分量とのバランス
■脱水の分類
■ストレスによる体液の影響
■ナースが心得るべきこと
コラム「抗がん薬が血管外に漏出したときの処置」
16 腹臥位療法の効用
■人間にとって自然な臥位とは
■仰臥位の害と腹臥位の功
■腹臥位療法の奏功する呼吸器疾患
■腹臥位療法の効用
■効果があった症例
■腹臥位をサポートする3種類の枕
■人工呼吸器装着中の患者の仰臥位から腹臥位への体位変換のための工夫
17 安静の罪
■安静は害することが多い
■本当の安静とは―体と心を拘束することではない
■安静は病気快復の「真理」か
■安静の害
■医師の指示は正しいか
■安静の研究についてのまとめ
18 死後の処置の見直し
■死後の処置の第一は種々の抜管から
■クリティカル期から始まるエンゼルケア
■クリティカル期の患者のバイタルサイン
■臨終と死の宣告のアート
■死後の処置の見直し