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医学のあゆみ276巻5号

糖尿病治療・研究の最前線2021

医学のあゆみ276巻5号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2021年2月1日

ページ数 240

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2021年1月

書籍・雑誌概要

糖尿病治療・研究の最前線2021
企画:戸邉一之(富山大学医学部第一内科)
・最近の糖尿病学は,病態の解明・薬剤や機器の開発,さらには療養指導法の進歩など,飛躍的に発展している.同時に高齢糖尿病の増加と老年症候群の合併,若年高度肥満糖尿病の増加など,臨床的課題は増加している.
・糖尿病の成因についてとくに発展を遂げたのは,2型糖尿病の遺伝素因の研究である.一方,基礎研究分野においては脂肪組織,骨格筋,肝臓などのインスリン作用臓器において,新たなパスウェイが明らかになってきた.
・最近の糖尿病の成因,糖尿病に対する考え方,診断技術,新たな薬剤などあらゆる分野において,糖尿病の研究や治療が日々進歩している様子を本特集から実感していただければ幸いである.

目次

■糖尿病に対する新しい考え方
インスリン発見の歴史
スティグマとアドボカシー
CGMの進歩と応用
新しいインスリンポンプ療法
ビッグデータを活用した研究
『糖尿病診療ガイドライン2019』食事療法改訂のポイント
肥満2型糖尿病と肥満外科(減量・代謝改善手術)
コロナ禍における糖尿病診療
■基礎研究
インスリン分泌機構――糖尿病の膵β細胞におけるGタンパク質シグナル変換の意義
膵β細胞量調節の分子機構
膵島の発生
GIPによる脂肪量の制御
2型糖尿病におけるグルカゴン分泌異常
肝臓における“選択的インスリン抵抗性”の分子機構
骨格筋によるインスリン抵抗性の調節
糖尿病とサルコペニア
白色脂肪組織とマクロファージ
褐色脂肪細胞
臓器間神経ネットワークによる代謝制御機構
アディポネクチン受容体作動薬
アディポネクチンの新しい作用
腸内細菌叢と糖尿病
【トピック】
SGLT2阻害薬の登場により見えてきたケトン体の功罪
骨格筋組織再生を対象としたシングルセルRNA-seq解析
長鎖ノンコーディングRNAによる血糖調節機構
2型糖尿病および肥満におけるDNAメチル化の最新知見
■成因研究
劇症1型糖尿病――irAEを含む
1型糖尿病に対する免疫修飾療法の可能性
■合併症
糖尿病性腎臓病に対する内因性保護的因子としてのオートファジーの役割
日本糖尿病学会(JDS)と日本循環器学会(JCS)による合同コンセンサスステートメント
糖尿病性神経障害――早期診断への期待
糖尿病とNAFLD/NASH
糖尿病とがん
糖尿病と認知症
糖尿病と骨合併症
妊娠糖尿病のマネジメント
■治療法
糖尿病の予防治療における食事療法と運動療法の統合効果に関する大規模医療データエビデンス
薬物療法――総論
これからのインスリン治療
心不全治療薬としてのSGLT2阻害薬
DPP-4阻害薬,GLP-1受容体作動薬の適正使用のポイントと使い分け
イメグリミンの作用機構とポジショニング
サルコペニアを合併した糖尿病性腎症の治療
【トピック】
糖尿病患者の余命
1型糖尿病の移行期医療
糖尿病診療での動機づけ面接