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医学のあゆみ276巻4号

卵円孔開存の問題と新しい治療

医学のあゆみ276巻4号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2021年1月25日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2021年1月

書籍・雑誌概要

卵円孔開存の問題と新しい治療
企画:赤木禎治(岡山大学循環器内科)
・卵円孔は,胎児循環において酸素飽和度の高い臍帯から流入する血流を胎児の全身に送るために必須の心内構造である.出生後は数日から数カ月以内に機能的に閉鎖する.
・卵円孔が完全に癒合しない場合,フラップ状の一方向弁の形態となり,右房圧が左房圧を越えた場合に右左短絡を生じるようになる.この状態を卵円孔開存(PFO)とよぶ.
・本特集ではPFOの解剖学的特徴から,潜因性脳梗塞の病態,PFOの診断と閉鎖術の基本的知識,さらにさまざまな病態との関連について各領域のエキスパートに執筆をお願いする.

目次

■卵円孔開存とは――形態と閉鎖栓開発の歴史
■潜因性脳梗塞とは――潜因性脳梗塞の診断過程と経皮的卵円孔開存閉鎖術の適応評価
■潜因性脳梗塞再発予防としての経皮的卵円孔開存閉鎖術――これまでのRCTの解析
■卵円孔開存のエコー診断――ハイリスクPFOとは
■卵円孔開存のカテーテル閉鎖術――step by step
■卵円孔開存カテーテル閉鎖術に対する Brain Heart Team Approach
■卵円孔開存を有する潜因性脳梗塞に対する至適抗血栓療法――卵円孔開存閉鎖術後の管理も含めて
■脳梗塞以外の病態と卵円孔開存――片頭痛,減圧病,platypnea-orthodeoxia syndrome

TOPICS
【循環器内科学】
難治性心筋症研究におけるゲノム編集
【麻酔科学】
麻酔薬ケタミンとうつ病の関係
【脳神経外科学】
アデノシン製剤の静注による超短時間循環静止を利用した脳動脈瘤手術

連載
【臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学】
18.近未来ワクチン――パンデミックから生活習慣病まで
【バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用】
14.生物に学ぶ防汚材料:カタツムリから学ぶ

フォーラム
【日本型セルフケアへのあゆみ】
9.標準治療は,本当に患者にとって最適な治療か?
【天才の精神分析――病跡学(パトグラフィ)への誘い】
12.自然主義作家ゾラと19世紀医学――病跡学の余白に