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医学のあゆみ276巻3号
法医学の新たな展開
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2021年1月18日
ページ数 70
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2021年1月
書籍・雑誌概要
法医学の新たな展開
企画:岩瀬博太郎(千葉大学大学院医学研究院法医学教室)
・日本における死因究明制度の不備が指摘されるようになり,政府として死因究明制度について議論されるようになった.
・千葉大学は法医学教育研究センターを設置するに至り,法病理学,法中毒学,法医画像診断学,臨床法医学,法歯科学,法遺伝学などのさまざまな分野を担う若手研究者が多く所属するようになっている.
・本特集は,主にそうした千葉大学に所属する30~40代の比較的若手といえる研究者を中心に,日本の法医学の現状や課題を執筆してもらい,次世代における議論を喚起できればと考え編纂したものである.
目次
■死因究明における法医学の新たな展開――諸外国の制度と比較して
■生きた人を診る法医学――臨床法医学
■子どもの死をいかに防ぐか――チャイルドデスレビュー(CDR)における法医学の役割
■死後画像も生体の画像も――法医画像診断学の役割
■大地震・津波の教訓を生かす――災害法医学の課題
■法医学における薬物検査のあり方――裁判化学講座の復興をめざして
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は何を問うたか――感染症と法医学
■死者の情報をいかに社会に還元するか――異状死体データベース
TOPICS
【神経精神医学】
ヒューマノイドロボットを用いた自閉スペクトラム症治療の可能性
【腎臓内科学】
便秘薬による腎臓病の進行抑制と心血管疾患予防の可能性
【細菌学・ウイルス学】
気道上皮組織でインフルエンザ感染を感知する病原体センサーMxAの発見
連載
【臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学】
17.自己免疫疾患発症機構に迫るMHCクラスⅡ分子の新たな機能――自己抗体の標的分子としてのミスフォールドタンパク質/HLAクラスⅡ複合体
【バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用】
13.微視的ヘテロ力学場を用いた治療効果増強幹細胞の培養技術
フォーラム
【天才の精神分析――病跡学(パトグラフィ)への誘い】
11.夏目漱石Ⅳ――過去への囚われ
【書評】
『遺伝/ゲノム看護』(有森直子・溝口満子 編著/井ノ上逸朗 医学監修)