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医学のあゆみ276巻12号

ケトン体による生体制御

医学のあゆみ276巻12号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2021年3月22日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2021年3月

書籍・雑誌概要

ケトン体による生体制御
企画:福原淳範(大阪大学大学院医学系研究科肥満脂肪病態学寄附講座)
   下村伊一郎(同内分泌・代謝内科学)

・ケトン体は脂肪酸酸化で生じたアセチルCoAから産生されるアセトン,アセト酢酸,3-ヒドロキシ酪酸の総称である.飢餓状態では脂肪組織から脂肪酸が放出され,肝臓で脂肪酸酸化を受けることでケトン体が産生される.
・近年,ケトン体自体が受容体を活性化してシグナルを伝達することや,ヒストン修飾を介したエピジェネティックな遺伝子発現制御を行うこと,細胞内のシグナル因子を変化させることが報告されている.
・本特集では,エネルギー基質としての側面とシグナル因子としての側面から,ケトン体の生体制御に関する臨床的および基礎的研究の最新の知見を,第一線の先生方に紹介していただく.

目次

■ケトン体受容体による生体機能制御
■ケトンによる概日リズム制御
■ケトン体と低酸素応答
■ケトン体による脂肪細胞機能制御
■ケトン体による腎機能制御
■ケトン体による心機能制御
■ケトン体による心保護作用

TOPICS
【臨床検査医学】
在宅医療と臨床検査――在宅臨床検査学
【神経精神医学】
認知症鑑別におけるドパミントランスポーターSPECT
【小児科学】
βアレスチンバイアスAT1受容体アゴニストは新しい乳幼児心不全治療薬の有力候補である

連載
【臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学】
23.ヒト免疫研究の重要性
【この病気,何でしょう? 知っておくべき感染症】
1.マラリア(熱帯熱マラリアを見逃さない)

フォーラム
【病院建築への誘い――医療者と病院建築のかかわりを考える】
特別編―感染症対策と建築④
【天才の精神分析――病跡学(パトグラフィ)への誘い】
16.ジャン=ジャック・ルソー――子どもの発見