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COX-2阻害薬の適正使用
筆頭著者 佐野 統 (著)
兵庫医科大学内科学
フジメディカル出版
電子版ISBN
電子版発売日 2022年3月28日
ページ数 55
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-86270-039-1
印刷版発行年月 2012年3月
書籍・雑誌概要
●非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の開発の歴史から作用機序,COX-2選択的阻害薬へと発展した経緯,安全性・副作用(消化管障害・心血管系リスク)とそのエビデンス,今後の可能性について,図と解説文の組み合わせでコンパクトに解説
●COX-2阻害薬のすべてが簡便に理解できるハンドブック
目次
第1章 COX-2選択的阻害薬の消化管への安全性
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)開発の歴史 ―消化管への安全性を目指して―
NSAIDsの作用機序 ―アラキドン酸カスケードとPGの作用―
疫学調査 ―NSAIDsによる消化管障害―
1)NSAIDsによる上部消化管障害有病率(内視鏡検査)
2)NSAIDs消化管障害による死亡
COX-2の発見と臨床への応用
1)COX-1とCOX-2の相違点
2)COX-1とCOX-2の作用
COX-2選択性を示す機序 ―COX-1とCOX-2の構造の違いより―
各種NSAIDsのCOX-2選択性
COX-2選択性と消化管障害の関連性
COX-2選択的阻害薬の消化管に対する安全性
1)消化管からの出血量の測定による評価
2)内視鏡による消化性潰瘍の評価
大規模臨床試験によるCOX-2選択的阻害薬の消化管障害軽減の証明
1-1)セレコキシブ(セレコックス®) ―CLASS試験―
1-2)セレコキシブ(セレコックス®) ―SUCCESS-Ⅰ試験―
2)メロキシカム(モービック®)
3)エトドラク(ハイペン®)
第2章 COX-2選択的阻害薬の心血管系への影響
NSAIDsによる心血管系リスクの発現機序 ―FitzGeraldの仮説―
大規模臨床試験における心血管系リスクの上昇
1-1)ロフェコキシブ ―VIGOR試験―
1-2)ロフェコキシブ ―APPROVe試験―
2-1)セレコキシブ(セレコックス®) ―APC試験―
2-2)セレコキシブ(セレコックス®) ―ADAPT試験―
3)その他 コキシブ系COX-2選択的阻害薬
4)メロキシカム(モービック®)
エトドラク(ハイペン®)の心血管系リスク
COX選択性の違いによる作用
―アスピリンによる血小板凝集抑制作用に対するNSAIDsの影響―
第3章 COX-2選択的阻害薬の種類と特性
COX-2 選択的阻害薬の開発・撤退の歴史
エトドラク(ハイペン®)の適応症と国内開発経緯
エトドラク(ハイペン®)の臨床試験成績
メロキシカム(モービック®)の適応症と国内開発経緯
メロキシカム(モービック®)の臨床試験成績
COX-2選択的阻害薬の重篤な皮膚障害
セレコキシブ(セレコックス®)の適応症と国内開発経緯
セレコキシブ(セレコックス®)の臨床試験成績
第4章 その他(薬物動態,COX-2選択的阻害薬の新たな可能性)
相互作用
高齢者に対する考慮(体内動態)
COX-2選択的阻害薬の新たな可能性
抗腫瘍効果 ―胃癌発生抑制効果―
抗腫瘍効果 ―APC試験,FAP試験―
エトドラク(ハイペン®)のアロディニア寛解作用
文献一覧
主な非ステロイド性抗炎症薬の剤形,用法・用量,適応症,禁忌(表)