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期待されるチアゾリジン薬 改訂版
筆頭著者 門脇 孝 (編)
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
フジメディカル出版
電子版ISBN
電子版発売日 2022年3月28日
ページ数 327
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-86270-031-5
印刷版発行年月 2013年5月
書籍・雑誌概要
●インスリン抵抗性改善系糖尿病薬のチアゾリジン薬の新たなエビデンス,安全性,インクレチン関連薬等との併用,ひとくちコラムなど,ピオグリタゾンを中心にその最新知見から効果的な使い方までを網羅
●2007年の初版発行から6年後の2013年,新たに15項目を追加し大幅増ページで改訂
目次
1.糖尿病におけるインスリン抵抗性と薬物療法
1)わが国の2型糖尿病の特徴
○ひとくちコラム: KCNQ1
2)2型糖尿病におけるインスリン抵抗性
3)チアゾリジン薬の作用機序
4)経口糖尿病治療薬の種類と特性
2.各種疾患におけるインスリン抵抗性
1)循環器疾患におけるインスリン抵抗性
2)高血圧とインスリン抵抗性
3)脂質代謝とインスリン抵抗性
4)認知症とインスリン抵抗性―アルツハイマー病を中心に
5)臓器別のインスリン抵抗性
3.チアゾリジン薬が期待される理由
1)血糖改善作用(長期の血糖管理)
2)膵保護作用
3)糖尿病発症抑制
4)腎保護作用
5)脂質代謝異常改善作用
6)抗動脈硬化作用
7)アディポカインに対する作用―アディポネクチンをはじめとして
○ひとくちコラム: オスモチン
8)脂肪肝に対する作用
○ひとくちコラム: 肝臓での酸化ストレス・小胞体ストレスへ及ぼす作用
4.チアゾリジンのわが国における臨床研究
1)炎症および酸化ストレス軽減作用
○ひとくちコラム: PI3Kγ阻害によるインスリン抵抗性改善の可能性
2)IMTの減少作用および血糖低下に依存しない抗動脈硬化作用
3)冠動脈疾患病態改善作用
4)微量アルブミン尿への影響
5.大規模試験から
1)PRACTICAL
2)PROactive Study
○ひとくちコラム: Legacy effect
3)CHICAGO Study
4)PERISCOPE study
5)J-DOIT3
6)ACT NOW
6.チアゾリジンの安全性
1)浮 腫
2)体重増加
3)骨 折
4)ピオグリタゾンとロシグリタゾンの相違(安全性)
5)膀胱癌
7.チアゾリジン薬の効果的な使い方
1)単独投与
2)他剤との併用
SU薬,グリニド薬
ビグアナイド薬
インクレチン薬,α-グルコシダーゼ阻害薬
インスリン製剤
3)心疾患合併例
8.PPARγの最新動向
1)PPAR標的薬の開発動向
2)PPARγをめぐる基礎研究の進展 ―エピゲノム解析をはじめとして