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腹痛・急性腹症 初期診療の精度を上げる本

腹痛・急性腹症 初期診療の精度を上げる本
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筆頭著者 横江 正道 (著)

日本医事新報社

電子版ISBN

電子版発売日 2021年11月15日

ページ数 168

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7849-5920-4

印刷版発行年月 2021年11月

DOI https://doi.org/10.24542/9784784959204

書籍・雑誌概要

患者さんのその腹痛…ヤバい?ヤバくない?
重症疾患「らしさ/らしくなさ」を見抜く「肌感覚」を鍛える!
◆腹痛診療においては、「この患者はかなりヤバい!」「こんな疾患ではないか?」という肌感覚での重症感の推察・診断推論ができるようになることが本質的には重要。
◆察知するヒントを感じる(=らしい)状態と、典型的な症状や所見が得られない(=らしくない)状態それぞれの診断アプローチについて解説。
◆「らしさを感じられる疾患」については、病歴・身体所見や鑑別法から非典型例の紹介まで解説。「らしさを感じられない状態」については緊急性の有無にわけて診断に迫る流れを説明しています。

目次

1章 急性腹症を診る頭をつくる〜急性腹症の敵を知る!マッピング
1.腹痛部位別の鑑別診断
 1. 心窩部痛の鑑別診断
 2. 右上腹部痛の鑑別診断
 3. 右下腹部痛の鑑別診断
 4. 左上腹部痛の鑑別診断
 5. 左下腹部痛の鑑別診断
 6. 消化器以外の腹痛(婦人科・泌尿器科・血管外科・その他)
 7. まとめ〜急性腹症リストアップ


2章 急性腹症に対する初期アプローチ
1.初期診療のすすめ方~「らしさ」とは?
 1. ファーストインプレッション「急ぐのか?急がなくてもいいのか?」
 2. 痛がり方「痛くて動き回っているのか?じっとこらえているのか?」
 3. バイタルサイン「焦るべきか?焦らなくてもいいのか?」
 4. 病歴聴取「簡潔に聞くのか?」「じっくりゆっくり聞いてよいのか?」
 5. 身体所見「見て!聞いて!感じて!どこを触って,何を見抜く?」
 6. 随伴症状「嘔気・嘔吐・発熱・黄疸・下痢・便秘・呼吸困難はあるか?」


3章「 らしさ」を感じられる疾患へのアプローチ〜「つまねんぱ!」
A.詰まる
 A-1.上腸間膜動脈閉塞症(血栓症・塞栓症)
 A-2.総胆管結石嵌頓
 A-3.Mirizzi症候群
 A-4.尿路結石嵌頓
B.捻れる
 B-1.絞扼性腸閉塞
 B-2.精巣捻転
 B-3.卵巣腫瘍茎捻転
 B-4.S状結腸軸捻転
C.破れる
 C-1.上部消化管穿孔
 C-2.下部消化管穿孔
 C-3.特発性食道破裂(Boerhaave症候群)
 C-4.腹部大動脈瘤破裂
 C-5.肝腫瘍破裂


4章「らしさ」を感じられない状態からの診断推論
A.「らしさ」はないけど,緊急性のある患者へのアプローチ
 A-1.ショック状態
 A-2.痛みの性状・部位別アプローチ
 A-3.随伴症状から考えるアプローチ(嘔吐・下痢など)
B.「らしさ」もなく,緊急性も高くない患者へのアプローチ
 B-1.痛みの性状・部位別アプローチ
 B-2.随伴症状から考えるアプローチ(嘔吐・下痢など)
 B-3.年齢・性別・その他の病歴からのアプローチ


5章 急性腹症に対する検査のアプローチ
1.初期検査の考え方〜最初からやるべき検査と最初にはやらなくてもいい検査
2.初期画像診断のあり方〜コストと被曝とベネフィット


6章 診断精度を上げるためのエビデンス集
1. エビデンス総まとめ
2. 診断精度,検査の感度・特異度


7章 急性腹症まとめのドリル