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これから始める!シェアード・ディシジョンメイキング
新しい医療のコミュニケーション
筆頭著者 中山 健夫 (編著)
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野教授
日本医事新報社
電子版ISBN 978-4-7849-6566-3
電子版発売日 2017年9月13日
ページ数 172
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7849-4639-6
印刷版発行年月 2017年9月
書籍・雑誌概要
医療の現場では「患者は医療者の指示に従えばよい」という父権主義がいまだ根強く存在しています。しかし近年では「決めるのは患者自身である」という消費者主義も力を得つつあります。
それら対立するふたつの関係を解き、医療者と患者が協働して問題解決を目指す新たなアプローチとして注目を集めているのがシェアード・ディシジョンメイキング(SDM)です。臨床の場で患者・医療者の意思決定とその合意形成を同時に可能とする、医療における新しいコミュニケーションとして,関心が寄せられています。
本書ではSDMを行うための考え方や実例を丁寧に解説した、これまでにない「コミュニケーション本」となっております。一歩進んだ患者さんとのコミュニケーションスキルの実践のために必携の一冊です。
目次
第1章SDM入門・総論
第2章SDMの具体的な方法
第3章SDM研究の概観
第4章意思決定支援ツール(ディシジョンエイド)の作成・活用
第5章臨床におけるSDM:多発性囊胞腎
第6章臨床におけるSDM:未破裂脳動脈瘤
第7章臨床における遺伝学的検査に向けたSDMを考える
コラム
「決めた」のは誰か?
ヘルスリテラシー・コミュニケーションとSDM ヘルスリテラシーとの関連
臨床におけるSDM:地域ケアとリハビリテーション
リハビリテーションとSDM
患者の語り〈ナラティブ〉のデータベース:ディペックス・ジャパンの取り組み
賢い患者になるために:COMLの活動 患者が自己決定するために不可欠なサポート