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症例を時間で切って深く知る!がん緩和医療
流れでわかる緩和ケア!
筆頭著者 有賀悦子 (編)
帝京大学医学部緩和医療学講座(緩和ケア内科)教授・診療科長
日本医事新報社
電子版ISBN 978-4-7849-6495-6
電子版発売日 2017年9月11日
ページ数 256
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7849-4625-9
印刷版発行年月 2017年6月
書籍・雑誌概要
本書では架空の2症例を作成し、診断時、治療期、治療終了(治癒の場合も、死亡の場合も)と続く「縦断的(経時的)」な流れを時間で区切り、その時々で発生する複数の問題を「横断的」に解説いたしました。「立体的」な展開で人や時間が動く緩和ケアの対処方法をリアルにつかむことができます。さらに、それぞれの項目は臨床でよく遭遇する課題をテーマとしているため、より実臨床に応用したり検討したりしやすい内容となっております。
緩和ケアに携わり始めたばかりの先生から、専門的に取り組まれている先生まで、多くの先生方が参考になる点が必ずある書籍となっております!
目次
症例1 88 歳男性,肺がん,骨転移の症例
Ⅰ.診断から初期治療における症状緩和
1.包括的評価 肺がんを抱えたA さんを理解する
2.ケア目標を設定する
3.症状を緩和する①痛み
症状を緩和する②消化器症状
症状を緩和する③呼吸器症状
症状を緩和する④心情に配慮する
コラム:こんなときのチームアプローチ
Ⅱ.あいまいな病状理解。次のステップに進むためには,どう伝える? どう支える?
1.病名,症状,治療方針を伝える
2.心理・精神的な問題に対処する
3.アドバンス・ケア・プランニング
コラム:こんなときのチームアプローチ
Ⅲ.退院に向けて
1.がんリハビリテーション
2.在宅支援
Ⅳ.在宅医療でできること
1.在宅医療のシステムについて
Ⅴ.End of life ケアへ
1.症状を緩和する①呼吸器症状
症状を緩和する②衰弱PS4 の患者さんのケア
症状を緩和する③厳しい今後の見通しを家族に伝え,家族を支える
コラム:こんなときのチームアプローチ
症例2 50 歳男性,大腸がんの症例
Ⅰ.がん治療過程のサポート
1.社会資源の活用(人工肛門造設後の公的援助)
2.がん就労支援
Ⅱ.複数の痛みと心の沈みに対処する
1.症状を緩和する①腹痛
症状を緩和する②下肢痛
症状を緩和する③適応障害とうつ
症状を緩和する④心理支援
コラム:こんなときのチームアプローチ
Ⅲ.がんを持ちながら仕事を続けるとき
1.がんを持ちながら仕事場とつながっていくことについて
Ⅳ.病状が急速に悪化をしはじめたとき
1.症状を緩和する①嘔吐(腸閉塞)
症状を緩和する②オピオイドの投与経路変更方法
症状を緩和する③肝性脳症
症状を緩和する④せん妄
症状を緩和する⑤腹水と浮腫
症状を緩和する⑥家族の悲しみ
Ⅴ.症状が日単位から時間単位となったとき
1.死の過程を家族にわかりやすい言葉で説明する
2.家族に配慮しながら看取る
コラム:こんなときのチームアプローチ