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ここが知りたかった緩和ケア
筆頭著者 余宮 きのみ (著)
埼玉県立がんセンター科長
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28525-9
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 266
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-26458-2
印刷版発行年月 2011年10月
書籍・雑誌概要
緩和ケアの患者さんに漫然とNSAIDsを投与したり,長期間経鼻胃管を留置していませんか? 下痢の訴えは便秘が原因? などなど緩和医療の現場で意外に知られていない薬剤の使い方やケアのコツを,各項目冒頭の「概念図」でつかみ,読んで納得できる構成.役立つ情報が満載.
目次
【内容目次】
I 疼痛治療
A 非オピオイドと鎮痛薬
1 疼痛治療では腎障害をチェック!
2 NSAIDsを使用する前に消化性潰瘍のリスクを考える
3 アセトアミノフェンを活用する
B オピオイド
4 オピオイドをうまく使い分けるには
5 オピオイド注射の導入と増量間隔
6 フェンタニル貼付剤投与中の患者で急に強い苦痛がでたら
7 フェンタニル貼付剤の1日製剤と3日製剤,どのように使うか
8 オピオイドローテーション:換算比は万能ではない
9 オピオイドの非経口投与への変更
10 オピオイド投与中に腎障害が悪化した時
11 肝代謝が低下している状態でオピオイドを使用するには
12 レスキュードーズ:説明が大事!
13 レスキュードーズ:剤形の選択と投与量の決定
C 鎮痛補助薬
14 鎮痛補助薬を使用するタイミング
15 鎮痛補助薬の選択方法
16 鎮痛補助薬を使用するポイント
17 どの鎮痛補助薬も無効という時のポイント
D アセスメント
18 痛みのスケールの使いこなし法
19 痛みのスケールだけじゃない,便利なツール
E 鎮痛薬への抵抗解消
20 疼痛治療の意義を考える
21 オピオイドに抵抗がある時
II 疼痛治療がうまくいかない時
22 痛みと眠気の組み合わせで解決の糸口をつかもう
23 いま一度,痛みの原因を評価する
24 「痛みがとれない」という中身をアセスメントする
25 持続痛なのか突出痛なのか
26 レスキュードーズの効果判定による対処方法
27 夜間だけ痛みが増強する場合
28 鎮痛薬の対象かどうかを見極めよう
29 しびれを訴えたら脊椎転移を見逃さない
30 病的骨折のリスクをどう評価するか
31 骨転移による体動時痛への対応:薬に頼りすぎない対応
32 悪性腸腰筋症候群を見逃さない
33 ステロイドパルス療法の出番
34 どうしても痛みが和らがず苦痛が強い時どうするか
III 痛み以外の症状の緩和
A 全身症状
35 オピオイドの副作用と思ったらすべき3つのこと
36 これで見逃さない,薬剤性錐体外路症状
37 困った時のステロイド
38 ステロイドを開始する時の注意点
39 見逃してはならないオンコロジーエマージェンシー:脊髄圧迫
40 見逃してはならないオンコロジーエマージェンシー:高カルシウム血症
41 ステロイドの具体的な投与方法
42 終末期の輸液・栄養管理の考え方
43 激しい苦痛のある時の助け舟
B 消化器症状
44 悪心が緩和されない時:原因を考え,原因治療を行う
45 悪心が緩和されない時:症状緩和を行う
46 オピオイド投与中の患者で悪心や下痢:実は,便秘や宿便
47 排便コントロールの重要性をもう一度
48 排便コントロールのポイント:予防とセルフケア
49 消化管閉塞時の治療方針:「食べたい」を叶えるために
50 「食べたい」を叶える薬物療法
51 必ず「舌をだしてください」とお願いしよう
52 がん性腹水による腹部膨満感
C 睡眠障害,精神症状
53 眠気が強い時,せん妄の時にすべきこと
54 せん妄の薬物療法
55 飲酒歴を問診しよう:アルコール離脱でせん妄が
56 抗精神病薬の換算,比較
57 不眠時の問診
58 注射剤で睡眠コントロールしているが,どうしても眠れない時
IV 鎮静
59 鎮静の基本
60 鎮静の方法
61 鎮静前に確認しておく事項
62 鎮静について家族へどのように説明したらよいか
V コミュニケーション
63 最短の時間で最大の効果をあげるチューニング
64 化学療法やる・やらない:患者の選択への援助
65 コミュニケーションは質問力
66 難しい質問には逆質問
67 家族ケア
68 チーム医療の“うまくいってるつもり”が危ない!
VI 麻薬の取り扱いについてのQ&A
索引