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ここが知りたかった緩和ケア 改訂第3版
筆頭著者 余宮 きのみ (著)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-21037-4
電子版発売日 2023年7月17日
ページ数 344
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-20666-7
印刷版発行年月 2023年7月
書籍・雑誌概要
緩和ケアの定番書が改訂!意外に知られていない薬剤の使い方やケアのコツを,各項目冒頭の「概念図」でつかみ,その場で教えてもらっているようなわかりやすい解説が大好評.今版では新しい便秘治療薬,睡眠薬,鎮痛補助薬や悪液質の新薬のほか,前版からの臨床上の進歩を盛り込んだ.臨床家が日々直面する問題・疑問に答えた内容で,“今”の緩和ケアの現場で“本当に使える”実際書.
目次
【内容目次】
Ⅰ 疼痛治療
A アセスメント
1 痛みのスケールの使いこなし法
2 痛みのスケールだけじゃない,便利なツール
B 非オピオイドと鎮痛薬 3 疼痛治療では腎障害をチェック!
4 NSAIDsを使用する前に消化性潰瘍のリスクを考える
5 アセトアミノフェンを活用する
C オピオイド
6 オピオイドをうまく使い分けるには
7 経口オピオイドの導入
8 オピオイド注射の導入と増量間隔
9 痛みが強いなら急速鎮痛
10 フェンタニル貼付剤投与中の患者で急に強い苦痛が出たら
11 オピオイドスイッチング:換算比は万能ではない
12 オピオイドの非経口投与への変更
13 オピオイド投与中に腎障害が悪化したとき
14 肝代謝が低下している状態でオピオイドを使用するには
15 レスキュー薬:説明が大事!
16 レスキュー薬:剤形の選択と投与量の決定
17 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:適応患者をピックアップする
18 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:導入する
19 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:タイトレーションする
20 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:継続して使いこなす
21 失敗しないメサドンの使い方
22 メサドンが飲めなくなったとき
D 鎮痛補助薬
23 鎮痛補助薬を使用するタイミング
24 鎮痛補助薬の選択方法(経口剤)
25 鎮痛補助薬の選択方法(注射剤)
26 鎮痛補助薬を使用するポイント
27 どの鎮痛補助薬も無効というときのポイント
E 鎮痛薬への抵抗解消
28 疼痛治療の意義を考える
29 オピオイドに抵抗があるとき
Ⅱ 疼痛治療がうまくいかないとき
30 痛みと眠気の組み合わせで解決の糸口をつかもう
31 いま一度,痛みの原因を評価する:関連痛
32 いま一度,痛みの原因を評価する:筋・筋膜性疼痛
33 「痛みがとれない」という中身をアセスメントする
34 持続痛なのか突出痛なのか
35 レスキュー薬の効果判定による対処方法
36 夜間だけ痛みが増強する場合
37 新しい場所に痛みを訴えたら脊椎転移,脊髄圧迫を見逃さない
38 骨転移痛における病的骨折,麻痺のリスクをどう評価するか
39 骨転移による体動時痛への対応:薬に頼りすぎない対応
40 悪性腸腰筋症候群を見逃さない
41 ステロイドパルス療法の出番
42 どうしても痛みが和らがず,苦痛が強いときどうするか
Ⅲ 痛み以外の症状の緩和
A 全身症状
43 オピオイドの副作用と思ったらすべき3つのこと
44 これで見逃さない,薬剤性錐体外路症状
45 困ったときのステロイド
46 ステロイドを開始するときの注意点
47 ステロイドの具体的な投与方法
48 食べられないことにどう対応するか:がん悪液質への対応を含めて
49 終末期の輸液・栄養管理の考え方
50 見逃してはならないオンコロジーエマージェンシー:高カルシウム血症
51 激しい苦痛のあるときの助け舟
B 消化器症状
52 悪心が緩和されないとき:原因を考え,原因治療を行う
53 悪心が緩和されないとき:症状緩和を行う
54 排便コントロールの重要性をもう一度
55 新しい便秘治療薬を活かす
56 オピオイド誘発性便秘治療薬(ナルデメジン)を使いこなす
57 オピオイド投与中の患者で悪心や下痢:実は,便秘
58 腸閉塞時の治療方針:「食べたい」を叶えるために
59 腸閉塞時の治療方針:「食べたい」を叶える薬物療法
60 必ず「舌を出してください」とお願いしよう
61 悪性腹水による腹部膨満感 C 呼吸器症状
62 呼吸困難:評価と原因治療
63 呼吸困難:症状緩和
D 睡眠障害,精神症状
64 眠気が強いとき,せん妄のときにすべきこと
65 過活動型せん妄の薬物療法
66 睡眠マネジメントは症状緩和の土台
67 注射剤による睡眠コントロール
Ⅳ 鎮 静
68 鎮静の基本
69 鎮静の方法
70 持続的深い鎮静前に確認しておく事項
71 鎮静について家族へどのように説明したらよいか
Ⅴ コミュニケーション
72 最短の時間で最大の効果をあげるチューニング
73 化学療法をやる・やらない:患者の選択への援助
74 コミュニケーションは質問力
75 難しい質問には逆質問
76 家族ケア
77 チーム医療の“うまくいっているつもり”が危ない!