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臨牀消化器内科Vol.32 No.07

【特集】大腸癌の診療

臨牀消化器内科Vol.32 No.07
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日本メディカルセンター

電子版ISSN 2433-2488

電子版発売日 2017年7月3日

ページ数 307

判型 B5

印刷版ISSN 0911-601X

印刷版発行年月 2017年5月

書籍・雑誌概要

【特集】大腸癌の診療 臨牀消化器内科 Vol.32 No.7 増刊号は『大腸癌の診療』
「胃癌死亡数の減少が達成されているにもかかわらず,大腸癌はどうかというと,道半ばであり,未だに罹患数および死亡数は右肩上がりである.大腸癌をいかに克服していくかという視点に方向転換をはかりながら,診療,研究を遂行していく必要があり,まだまだやるべきことは山積している」と序文でも述べられています.

目次

■Ⅰ 大腸癌の疫学と基礎
1 大腸癌罹患率,死亡率の動向― 日本と海外の比較 14
雑賀公美子
Ⅰ.最近の年齢階級別大腸癌罹患率および死亡率 14
Ⅱ.大腸癌罹患率・死亡率の年次推移 15
Ⅲ.生存率 16
2 大腸がん検診― 日本と海外の現状 18
尾田  恭
Ⅰ.米国の大腸がん検診 19
Ⅱ.英国の大腸がん検診 21
Ⅲ.日本の大腸がん検診 21
3 全国統計から見た大腸内視鏡検査の実際 24
田中 聖人
Ⅰ.公的データの開示状況 24
Ⅱ.2014 年度の詳細状況の検討 25
Ⅲ.大腸内視鏡診療の詳細 27
Ⅳ.大腸内視鏡診療の時系列推移 29
4 全国大腸癌登録から見た大腸癌治療成績・予後 34
小林 宏寿
Ⅰ.全国大腸癌登録事業 34
Ⅱ.全国登録データにおける大腸癌の特徴 35
Ⅲ.全国登録データにおける大腸癌の治療成績 37
5 大腸癌の危険因子― 疫学的観点から 39
笹月  静
Ⅰ.生活習慣と大腸癌―国際および国内評価の現状 39
Ⅱ.大腸癌の予防 41
6  大腸ポリープ・大腸癌と代謝性疾患・肥満 44
日暮 琢磨,梅沢翔太郎,中島  淳
Ⅰ.大腸癌と肥満の最近の動向 44
Ⅱ.肥満・メタボリックシンドロームと大腸癌 45
Ⅲ.肥満やメタボリックシンドロームの病態に注目した大腸癌の予防への取り組み 46
7 大腸癌の化学予防 50
武藤 倫弘,宮本 真吾,鱧屋 隆博
田村 秀哉,藤井  元
Ⅰ.化学予防について 50
Ⅱ.これまでの大腸癌化学予防剤の開発 51
Ⅲ.将来展望 52
8 遺伝性大腸癌の基礎と臨床 55
石田 秀行,近  範泰,鈴木 興秀
石橋敬一郎,持木 彫人,岩間 毅夫
Ⅰ. 家族性大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis;FAP) 55
Ⅱ.リンチ症候群(Lynch syndrome;LS) 57
9 散発性大腸癌における分子メカニズム 61
池上 恒雄
Ⅰ.散発性大腸癌で異常のみられる細胞内シグナル経路 61
Ⅱ.大腸癌の多段階発癌経路 62
Ⅲ.遺伝子変異の頻度による散発性大腸癌の分類 64
10 大腸鋸歯状病変の分子メカニズム 66
岡本 耕一,川口 智之,影本 開三
藤本 大策,六車 直樹,高山 哲治
Ⅰ.大腸鋸歯状病変の分類 66
Ⅱ.SerrateDpathway の分子メカニズム 67
■Ⅱ 大腸癌の診断
1  大腸癌における腫瘍マーカーの臨床的意義 74
小尾俊太郎,正木 宏明,道田 知樹
Ⅰ.Stool biomarkers  74
Ⅱ.BlooDbiomarkers  75
Ⅲ.Tumor biomarkers  76
2  大腸癌の注腸X線検査,CT・MRI・PET検査 78
石川  勉,小林  望,平林かおる
Ⅰ.注腸X 線検査法 78
Ⅱ.CT・MRI・PET 検査 83
Ⅲ.大腸癌の術前検査における各種画像検査の有用性 83
3 CT コロノグラフィーの現状と展望 87
藤原 正則
Ⅰ.前処置 87
Ⅱ.腸管拡張 88
Ⅲ.撮 影 88
Ⅳ.読 影 89
4 大腸カプセル内視鏡の現状と展望 90
角川 康夫,居軒 和也,高丸 博之
松本美野里,松田 尚久,斎藤  豊
Ⅰ.大腸カプセル内視鏡の概要 90
Ⅱ.大腸カプセルの現状 91
Ⅲ.大腸カプセル内視鏡の今後の展望 92
5  大腸腫瘍の内視鏡観察― 通常内視鏡から色素内視鏡 95
並河  健,斎藤 彰一,井出 大資
千野 晶子,河内  洋
Ⅰ.通常観察 95
Ⅱ.拡大観察 96
6  大腸腫瘍の内視鏡診断― 光デジタル法 101
内海 貴裕,岩館 峰雄,服部 三太
蓮池 典明,佐野  亙,佐野  寧
Ⅰ.NBI 診断の原理 101
Ⅱ.その他の光デジタル法 106
7 大腸癌の超音波内視鏡診断 108
清水 誠治,富岡 秀夫,高島 英隆
横溝 千尋,上島 浩一,福田  亘
Ⅰ.EUS の方法 108
Ⅱ.早期大腸癌の深達度診断 109
Ⅲ.EUS の意義 111
8  大腸癌の病理診断― 内視鏡切除検体から外科手術検体まで 113
二村  聡,石橋 英樹,木庭 郁朗
中屋 照雄,川上眞寿弘,山口 将太
Ⅰ.切除検体の取り扱い方法 113
Ⅱ.切除検体の病理組織学的診断 116
■Ⅲ 大腸癌の治療
1 「大腸癌治療ガイドライン2016 年版」の概要 120
石川 敏昭,石黒めぐみ
植竹 宏之,杉原 健一
Ⅰ.目的と使用方法 120
Ⅱ.これまでの改訂と2016 年版の改訂の要旨 120
Ⅲ.ガイドラインの概要 121
2  日本消化器内視鏡学会編「大腸ESD/EMRガイドライン」の概要 128
田中 信治
Ⅰ.内容の概要 128
Ⅱ.ESD/EMRの定義 130
Ⅲ.癌を疑う病変に対する治療方針 130
Ⅳ.根治性判定 133
3 早期大腸癌に対する内視鏡治療 135
浦岡 俊夫,伴野 繁雄,木下  聡
森  英毅,中里 圭宏,松下美紗子
菊池 真大,西澤 俊宏
Ⅰ. 早期大腸癌に対する内視鏡治療の変遷 135
Ⅱ.内視鏡治療の適応 137
Ⅲ.内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)の実際 137
Ⅳ.大腸ESDの治療成績 140
4 結腸癌に対する標準手術療法 142
根岸 真人,正木 忠彦
Ⅰ.リンパ節郭清の範囲 142
Ⅱ.腸管切除範囲 145
Ⅲ.術式(手術の種類) 145
Ⅳ.到達法(開腹手術か腹腔鏡手術か?) 145
Ⅴ.消化管の再建(腸管吻合) 146
5 直腸癌に対する標準手術治療 148
金光 幸秀,志田  大
塚本 俊輔,落合 大樹
Ⅰ.Stage Ⅰ直腸癌 148
Ⅱ.Stage Ⅱ,Ⅲ直腸癌 150
Ⅲ.進行直腸癌に対する腹腔鏡下手術 153
6  経肛門的外科的切除― MITAS およびTEMを含めて 156
前田耕太郎,花井 恒一,勝野 秀稔
升森 宏次,小出 欣和,松岡  宏
Ⅰ.経肛門的外科的切除の適応 156
Ⅱ.局所切除術式 157
Ⅲ.治療成績 158
7 大腸癌原発巣に対する外科治療update 160
野澤 宏彰,渡邉 聡明
Ⅰ.機能温存術式 160
Ⅱ.腹腔鏡下手術 161
Ⅲ.ロボット支援手術 162
8 閉塞性大腸癌に対するアプローチ― 大腸ステント 165
斉田 芳久
Ⅰ.大腸ステントの日本への導入 165
Ⅱ.大腸ステントの適応・禁忌 166
Ⅲ.大腸狭窄・閉塞の評価 166
Ⅳ.大腸ステントによる緩和治療 167
Ⅴ.術前狭窄解除(BTS) 167
9 進行直腸癌と化学放射線療法 171
多田 訓子,石原聡一郎,森   健
清松 知充,渡邉 聡明
Ⅰ. 直腸癌に対する術前CRT と側方リンパ節郭清 171
Ⅱ.術前CRT の治療プロトコール 172
Ⅲ.CRT による有害事象 173
Ⅳ. 術前補助化学療法としてCRT に化学療法を組み合わせる導入化学療法(induction chemotherapy) 173
Ⅴ.CRT 症例の縮小手術の可能性 173
10 術前・術後補助化学療法の位置づけ 176
濱口 哲弥
Ⅰ.Stage Ⅲ結腸癌における術後化学補助療法 176
Ⅱ.Stage Ⅳ治癒切除症例に対する補助化学療法 177
■Ⅳ 切除不能進行・再発大腸癌への試み
1  Stage IV 大腸癌に対する治療戦略― 日本と欧米の比較 182
濱  良太,新井 裕之,中島 貴子
Ⅰ.本邦での治療アルゴリズム 182
Ⅱ.ESMO ガイドラインの治療戦略 183
Ⅲ.本邦とNCCN のガイドラインの違い 184
Ⅳ.今後の展開 186
2  大腸癌薬物療法における分子標的薬の治療選択 188
三島 沙織,坂東 英明,吉野 孝之
Ⅰ.治療開始前に 188
Ⅱ.VEGF⊘VEGFR を標的とする薬剤(ベバシズマブ,ラムシルマブ,アフリベルセプト) 189
Ⅲ.抗EGFR 抗体薬(セツキシマブ,パニツムマブ) 193
Ⅳ.ベバシズマブと抗EGFR 抗体薬の使い分け 193
Ⅴ.その他の分子標的薬 195
3  大腸癌骨転移に対する治療戦略 200
時崎  暢,河野 博隆
Ⅰ.大腸癌骨転移の頻度と特徴 200
Ⅱ.骨転移の症状 200
Ⅲ.診 断 201
Ⅳ.骨転移の治療 201
4 肺転移に対する治療戦略 205
池田 岳史,河野  匡,藤森  賢
鈴木聡一郎,飯田 崇博
Ⅰ.大腸癌肺転移に対する手術適応 205
Ⅱ.術前精査 206
Ⅲ.当科における大腸癌肺転移に対する治療戦略 206
Ⅳ.当科における治療成績 206
Ⅴ.予後因子 207
Ⅵ.予後因子を踏まえての考察 208
5  肝転移に対する治療戦略― 内科の視点から 210
椎名秀一朗,佐藤 公紀,中川 勇人
近藤 祐嗣,浅岡 良成,建石 良介
小池 和彦
Ⅰ.大腸癌肝転移に対するRFA の適応 210
Ⅱ.症 例 211
Ⅲ.方 法 211
Ⅳ.長期成績 211
Ⅴ.大腸癌肝転移に対する国内外のRFA の現況と今後の展開 211
6  肝転移に対する治療戦略― 外科の視点から 215
野呂 拓史,星川真有美,西川  誠
青笹 季文,山本 順司
Ⅰ.初診時切除不能例の外科切除適応のための治療戦略 215
Ⅱ.周術期のマネージメント 221
7 緩和的大腸ステント留置の位置づけ 225
成田 明子,吉田俊太郎
藤城 光弘,小池 和彦
Ⅰ.大腸ステントの留置目的 225
Ⅱ.当院における緩和的大腸ステントの治療成績 226
Ⅲ.化学療法施行症例の予後 227
Ⅳ.conversion therapy における選択肢として 228
■Ⅴ 特殊な大腸腫瘍・腫瘍様病変
1  大腸鋸歯状病変 232
山野 泰穂,田中 義人,中岡 宙子
菅井  有,山本英一郞,鈴木  拓
Ⅰ.大腸鋸歯状病変とは 232
Ⅱ.大腸の発癌仮説と大腸鋸歯状病変 233
Ⅲ.大腸鋸歯状病変の内視鏡診断 233
Ⅳ. 拡大内視鏡所見から見た
大腸鋸歯状病変の治療適応 234
2 大腸神経内分泌腫瘍(NET) 240
千野 晶子,田顔夫佑樹,井出 大資
五十嵐正広,斎藤 彰一
Ⅰ.診断の基本事項 240
Ⅱ.消化管NET の生検診断について 242
Ⅲ.転移予測因子と病理組織学的評価 243
Ⅳ.当院における治療方針の現状 244
Ⅴ.遠隔転移と再発病変に対する集学的治療 245
3 Colitic cancer 246
加藤  順
Ⅰ.IBD患者における大腸発癌のリスク 246
Ⅱ.IBDcancer の発癌過程と臨床像―通常型大腸癌との違い 247
Ⅲ.IBD患者の大腸癌サーベイランス 247
Ⅳ.dysplasia⊘cancer の治療方針と発癌予防 250
4 虫垂腫瘍 252
矢野 秀朗,合田 良政,秀野 泰隆
Ⅰ.虫垂粘液瘤 252
Ⅱ.虫垂粘液腫瘍(粘液癌)vs. 虫垂管状腺癌 253
Ⅲ.虫垂原発腹膜偽粘液腫(pseudomyxoma peritonei of appendiceal origin) 253
Ⅳ.虫垂粘液腫瘍とその分類 253
Ⅴ.虫垂内分泌腫瘍 254
Ⅵ.腹膜偽粘液腫(PMP) 255
5 肛門管腫瘍 257
近藤 彰宏,伊藤 雅昭,塚田祐一郎
西澤 祐吏,佐々木剛志
  肛門管悪性上皮性腫瘍 257
6 大腸ポリポーシス 261
鈴木 悠土,廣岡 芳樹,中村 正直
渡辺  修,後藤 秀実
Ⅰ. 家族性大腸腺腫症
(familial adenomatous polyposis;FAP) 261
Ⅱ.Peutz‒Jeghers 症候群(PJS) 261
Ⅲ.Cronkhite‒Canada 症候群(CCS) 263
Ⅳ.Cowden 病(Cowden’s disease) 263
Ⅴ.若年性ポリポーシス(juvenile polyposis;JP) 264
■Ⅵ 大腸腫瘍のトピックス
1  オルガノイドを用いた大腸癌幹細胞研究 268
須河 恭敬,佐藤 俊朗
Ⅰ.オルガノイド培養技術 268
Ⅱ.がん研究への応用 269
Ⅲ.オルガノイドを用いた研究の展望 270
2 腸内細菌叢と大腸癌 272
安藤  朗
Ⅰ.ヒトはなぜ腸内細菌を備えているのか? 273
Ⅱ.大腸癌について 273
Ⅲ.大腸癌と腸内細菌 274
Ⅳ.Fusobacterium と大腸癌 276
3  大腸内視鏡介入による大腸癌発症予防 278
松田 尚久,関口 正宇,斎藤  豊
佐野  寧,藤井 隆広
Ⅰ.大腸内視鏡の有効性(大腸癌罹患率・死亡率減少効果)に関するエビデンス 278
Ⅱ.ポリープ摘除後のサーベイランスTCS  281
4  腺腫検出率(ADR)向上を目指した内視鏡機器開発 287
玉井 尚人,炭山 和毅
Ⅰ.FUSE(R)  287
Ⅱ.Extra‒Wide‒Angle‒View Colonoscope  288
Ⅲ.RetroView(R)  289
Ⅳ.ThirD Eye Panoramic(R)  289
Ⅴ.EndocuffTM  289
Ⅵ.EndoRingsTM  289
Ⅶ.NaviAidTM G‒EYETM Endoscope  289
Ⅷ.ADR 向上を目指した内視鏡器機開発のこれから 290
5  大腸癌血液中ctDNAを用いたリキッドバイオプシー 291
﨑村正太郎,胡  慶江,三森 功士
Ⅰ.ctDNAが循環血液中に存在する機序 291
Ⅱ.解析手法別にみた意義と問題点 292
Ⅲ.実用化に向けて 294
6  大腸腫瘍における顕微内視鏡観察 297
工藤 進英,森  悠一,若村 邦彦
三澤 将史,工藤 豊樹,武田 健一
Ⅰ.顕微内視鏡とは? endocytoscopyとconfocal laser endomicroscopy  297
Ⅱ.ECの開発経緯 299
Ⅲ.ECの使用法と診断精度 299
Ⅳ.ECを用いた自動診断システムの研究開発 299