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臨牀消化器内科Vol.31 No.07

【特集】消化器がん化学療法2016

臨牀消化器内科Vol.31 No.07
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日本メディカルセンター

電子版ISSN 2433-2488

電子版発売日 2017年7月3日

ページ数 323

判型 B5

印刷版ISSN 0911-601X

印刷版発行年月 2016年5月

書籍・雑誌概要

【特集】消化器がん化学療法2016 臨牀消化器内科 Vol.31 No.7 増刊号は「消化器がん化学療法 2016」
 総論として消化器癌だけでなくがん化学療法一般に重要な事項を執筆いただき,各論では消化器癌で用いられるキードラッグの基礎知識と疾患別の適応、方法、治療成績などをまとめていただいた。
 また、化学療法の臨床現場で最も重要な副作用対策を有害事象別に執筆いただき,コラムでは最近注目されているトピックスや基礎知識についていくつか解説していただいた。総論、各論、有害事象、コラムと現時点で消化器癌化学療法のすべてを網羅できたのではないかと考える。今回の企画は消化器癌の診療に当たる医師にとって、知識の整理だけでなく実際の診療現場で大いに役立つものと確信する。(序文より抜粋)

目次

◀総 論▶
1 化学療法:標準治療と臨床試験
石井 浩
Ⅰ.標準治療とは何か 17
Ⅱ.臨床試験とは何か 17
Ⅲ.治験とは何か 18
Ⅳ.臨床試験の相(フェーズ)とは何か 18
Ⅴ.ランダム化試験とは何か 18
Ⅵ.ランダム化はなぜ必要なのか 19
Ⅶ.ランダム化試験で試験治療はどのように評価されるのか 19
2 がん化学療法の画像評価:効果判定と治療継続
女屋博昭,長島文夫
Ⅰ.RECIST ガイドライン基本事項 21
Ⅱ.RECIST ガイドラインによる腫瘍縮小効果判定 24
Ⅲ.治療継続についてはRECIST ガイドラインと離れて判断すべきこと 24
3 高齢者に対するがん化学療法
河合桐男,長島文夫,岡野尚弘
成毛大輔,北村 浩,古瀬純司
Ⅰ.米国NCCN 高齢がん研究ガイドラインと日本の高齢がん研究 27
Ⅱ.実地診療に求められる簡便なツール 29
Ⅲ.本邦での取り組みと,当施設の実際 30
4 がん化学療法における薬剤耐性
中山博文,今高博美
金田聡門,市川 度
Ⅰ.薬剤活性の低下 33
Ⅱ.薬剤ターゲットの変化 33
Ⅲ.薬剤排出 34
Ⅳ.DNA 障害修復 34
Ⅴ.上皮間葉転換(EMT)と転移 35
Ⅵ.サルベージ経路の亢進 35
Ⅶ.その他 35
5 消化器がんにおける分子標的治療:バイオマーカーと個別化治療
衣斐寛倫,矢野聖二
Ⅰ.消化器がんに対し現在行われている分子標的治療 38
Ⅱ.消化器がんにおけるドライバー遺伝子変異 39
Ⅲ.ドライバー遺伝子変異の同定法と個別化治療 40
6 消化器がんの合併症とがん化学療法:消化管閉塞・穿孔,胆管閉塞
土岐真朗,渡邉俊介,倉田 勇
森 秀明,久松理一,古瀬純司
Ⅰ.消化管閉塞 43
Ⅱ.消化管穿孔 45
Ⅲ.胆管閉塞 45
7 肝障害・腎障害時の適応と用量調節
岩澤俊一郎,滝口裕一
Ⅰ.肝障害時の適応と用量調節 48
Ⅱ.腎障害時の適応と用量調節 51
8 B型肝炎ウイルス再活性化への予防的対策
池田公史
Ⅰ.HBV再活性化とは 56
Ⅱ.HBV再活性化の現状 57
Ⅲ.HBV再活性化症例の転帰 58
Ⅳ.HBV再活性化の診療ガイドライン 58
Ⅴ.本邦のB 型肝炎治療ガイドライン 59
Ⅵ.HBVのスクリーニング割合 59
9 消化器がん骨転移の薬物療法
井口東郎
Ⅰ.骨転移の分子機構 62 61
Ⅱ.骨転移の診断 63
Ⅲ.骨転移の治療 64
10 緩和ケアと薬物療法
有賀悦子
Ⅰ.Integration(融合)―抗がん治療と緩和ケアのチームバランス 70
Ⅱ.症状への薬物的対処 71
11 がん治療における精神心理的ケアと薬物療法
小川朝生
Ⅰ.精神心理的苦痛とは 77
Ⅱ.精神心理的ケアのがんへの適応 77
Ⅲ.精神心理的苦痛への対応 79
Ⅳ.薬物療法の適応と実際の処方 79
12 がん化学療法と医療経済における課題
川渕孝一
Ⅰ.ソバルディの波紋 82
Ⅱ.がん化学療法の経済評価の課題―費用対効用分析 83
Ⅲ.日本の現状とこれから 86
13 がん化学療法のリスクマネジメント
小峰啓吾,石岡千加史
Ⅰ.がん化学療法のリスクマネジメントの必要性 87
Ⅱ.化学療法レジメンの管理 88
Ⅲ.抗がん薬の曝露対策 90
Ⅳ.今後の展望 91
14 臓器別にみる消化器がん化学療法の将来展望
朴 成和
Ⅰ.食道がん 92
Ⅱ.胃がん 93
Ⅲ.大腸がん 94
Ⅳ.膵がん 94
Ⅴ.その他 95
15 消化器がんにおける術前・術後補助療法の考え方
中村公紀,山上裕機
Ⅰ.術前補助療法(neoadjuvant therapy) 97
Ⅱ.術後補助療法(adjuvant therapy) 98
Ⅲ.術前・術後補助療法のエビデンス 99
16 消化器がんにおける放射線療法の意義
伊藤芳紀
Ⅰ.消化器がんにおける放射線療法の目的 101
Ⅱ.根治目的での治療目標 102
Ⅲ.症状緩和の実際 103
17 消化器がんの免疫療法:エビデンスと期待
中面哲也
Ⅰ.近年有効性が示されたがん免疫療法 107
Ⅱ.腫瘍特異的変異抗原 109
Ⅲ.がんペプチドワクチン療法 109
◀各 論▶
Ⅰ.消化器がん化学療法の実際
1 消化器がんキードラッグの基礎知識
(1)フッ化ピリミジン系薬剤 115
上野 誠,小林 智,森本 学
Ⅰ.5‒FU(一般名:フルオロウラシル) 115
Ⅱ.UFT(一般名:テガフール・ウラシル配合剤) 117
Ⅲ.S‒1(一般名:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤) 117
Ⅳ.カペシタビン 118
(2)プラチナ系薬剤 119
岡野尚弘,河合桐男,成毛大輔
長島文夫,古瀬純司
Ⅰ.シスプラチン(CDDP) 119
Ⅱ.オキサリプラチン(L‒OHP) 121
Ⅲ.ネダプラチン(CDGP) 123
(3)タキサン系薬剤 125
行澤斉悟,川上賢太郎
Ⅰ.タキサン系薬剤の概要 125
Ⅱ.タキサン系薬剤のtopic  127
(4)イリノテカン 129
尾阪将人
Ⅰ.開発の歴史 129
Ⅱ.臨床試験の経緯 130
Ⅲ.CPT‒11 の概要 130
Ⅳ.有害事象とUGT1A1 遺伝子多型 131
(5)ゲムシタビン 133
須藤研太郎
Ⅰ.ゲムシタビンの概要 133
Ⅱ.hENT1 とCDA  135
Ⅲ.ゲムシタビンの有害事象 136
(6)血管新生阻害薬:ベバシズマブ,ラムシルマブ 140
吉田啓紀,細川 歩
Ⅰ.VEGF とVEGFR  140
Ⅱ.ベバシズマブ,ラムシルマブの概要 141
(7)キナーゼ阻害薬:イマチニブ,ソラフェニブ,スニチニブ,レゴラフェニブ 146
新井裕之,廣中秀一
Ⅰ.キナーゼ阻害薬とは 146
Ⅱ.イマチニブ 147
Ⅲ.ソラフェニブ 147
Ⅳ.スニチニブ 148
Ⅴ.レゴラフェニブ 149
(8)抗EGFR 抗体薬,抗HER2 抗体薬 151
平良眞一郎
Ⅰ.作用機序 152
Ⅱ.薬物動態 153
Ⅲ.エビデンスまたは治療効果 154
Ⅳ.おもな有害事象 156
(9)オクトレオチド 159
清水 怜
Ⅰ.オクトレオチドの開発の経緯 159
Ⅱ.オクトレオチドの概要 160
Ⅲ.消化器がんにおけるオクトレオチドの臨床での使用 162
(10)エベロリムス 164
小島康志
Ⅰ.エベロリムスの概要 164
(11)その他の抗悪性腫瘍薬:ストレプトゾシン,エトポシド,ロンサーフ(R) 171
長瀬通隆
Ⅰ.ストレプトゾシン 171
Ⅱ.エトポシド 172
Ⅲ.ロンサーフ(R)(TAS‒102) 173
2 がん腫別化学療法
(1)食道がん 175
平野秀和,加藤 健
Ⅰ.5‒FU +シスプラチン(CF 療法) 175
Ⅱ.5‒FU +シスプラチン+放射線照射(CF‒RT 療法) 176
Ⅲ.5‒FU +ネダプラチン 177
Ⅳ.パクリタキセル 178
Ⅴ.ドセタキセル 179
(2)胃がん:切除不能・再発 182
堀江良樹,中島貴子
Ⅰ.胃がんに対する化学療法:レジメン 182
Ⅱ.胃がんに対する化学療法の成績 183
Ⅲ.おもな有害事象 186
(3)胃がん:術前・術後補助化学療法 189
藤谷啓一,寺島雅典
Ⅰ.術後補助化学療法 189
Ⅱ.術前補助化学療法(NAC) 192
(4)大腸がん:切除不能・再発 196
今高博美,金田聡門
中山博文,市川 度
Ⅰ.強力な化学療法が適応となる場合 196
Ⅱ.強力な化学療法の適応にならない患者 201
(5)大腸がん:術後補助療法(肝転移切除後も含む)   204
玉置裕香,坂本快郎,宮本裕士
吉田直矢,馬場秀夫
Ⅰ.大腸がん治癒切除術後補助化学療法 204
Ⅱ.直腸がん術後補助療法(放射線治療) 206
Ⅲ.切除可能大腸がん肝転移症例に対する術後補助化学療法 207
(6)肝がん 209
山下竜也,寺島健志
荒井邦明,金子周一
Ⅰ.全身化学療法 209
Ⅱ.肝動注化学療法 211
(7)胆道がん 216
古川正幸,田尻博敬
Ⅰ.胆道がんと臨床試験 216
Ⅱ.切除不能胆道がんに対する化学療法 217
Ⅲ.胆道がんに対する術後補助化学療法 219
Ⅳ.当科における切除不能胆道がん化学療法の現状 220
(8)膵がん 222
佐々木満仁,上野秀樹
Ⅰ.切除不能・再発 222
Ⅱ.術後化学療法 225
Ⅲ.化学療法の実際 226
(9)小腸がん 233
小宮山哲史,本間義崇
Ⅰ.小腸がんの予後/予後因子 233
Ⅱ.小腸がんの術後再発形式 234
Ⅲ.小腸がんの治療 234
(10)神経内分泌腫瘍 240
植田圭二郎,藤山 隆,立花雄一
李 倫學,河邉 顕,伊藤鉄英
Ⅰ.NET G1/G2 における抗腫瘍薬 240
Ⅱ.NET G1/G2 における抗腫瘍薬の選択 244
Ⅲ.NEC における化学療法 244
(11)GIST 247
村中徹人,小松嘉人
Ⅰ.イマチニブ(グリベック(R))療法 247
Ⅱ.スニチニブ(スーテント(R))療法 248
Ⅲ.レゴラフェニブ(スチバーガ(R))療法 249
(12)消化管悪性リンパ腫 252
横山雅大
Ⅰ.胃MALT リンパ腫 253
Ⅱ.十二指腸濾胞性リンパ腫(FL) 253
Ⅲ.胃,小腸,回盲部びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL) 254
Ⅳ.マントル細胞リンパ腫(MCL) 255
Ⅱ.有害事象とその対策
(1)骨髄抑制 257
吉田幸生,福冨 晃
Ⅰ.白血球(好中球)減少と発熱性好中球減少症(FN) 257
Ⅱ.血小板減少 261
Ⅲ.貧血(赤血球減少,ヘモグロビン減少) 262
(2)消化器有害事象 265
奥野のぞみ,水野伸匡,山雄健次
Ⅰ.悪心・嘔吐 265
Ⅱ.口腔粘膜炎 267
Ⅲ.下 痢 268
(3)神経障害:末梢神経および白質脳症 271
成毛大輔,古瀬純司
Ⅰ.L‒OHP によるCIPN  272
Ⅱ.PTX/nab‒P によるCIPN  272
Ⅲ.予防法と治療法 273
Ⅳ.白質脳症 274
(4)皮膚障害・浮腫 277
藤山幹子
Ⅰ.手足症候群 277
Ⅱ.皮膚の乾燥,亀裂,皮脂欠乏性皮膚炎 278
Ⅲ.痤瘡様発疹,毛包炎 280
Ⅳ.爪囲炎 280
Ⅴ.いわゆる薬疹 281
Ⅵ.浮 腫 282
(5)間質性肺炎 283
小倉孝氏
Ⅰ.診 断 283
Ⅱ.治 療 285
Ⅲ.薬剤性ILD 発症のリスク因子 285
Ⅳ.各薬剤におけるILD の特徴 286
Ⅴ.臨床開発中の薬剤によるILD  288
(6)肝障害・腎障害 290
鈴木英一郎
Ⅰ.肝障害 290
Ⅱ.腎障害 292
Ⅲ.がん化学療法における漢方薬の役割 293
(7)心機能障害とモニタリング 295
吉野秀朗
Ⅰ.心機能障害の分類 296
Ⅱ.心筋障害のメカニズム 298
Ⅲ.消化器疾患におけるスニチニブ,ソラフェニブ投与の問題点 300
Ⅳ.心毒性発生のモニタリングとバイオマーカー 303
Ⅴ.心機能への注意点とモニタリングをどうするか 303
(8)インフュージョンリアクション 307
本告成淳,坪井 優,安積貴年
天野祐二,税所宏光
Ⅰ.インフュージョンリアクションの病態 309
Ⅱ.インフュージョンリアクションの原因薬剤と発現時期・頻度 309
Ⅲ.インフュージョンリアクションの症状 309
Ⅳ.インフュージョンリアクション発現時の対応 311
Ⅴ.インフュージョンリアクション発現後の再投与 311
Ⅵ.インフュージョンリアクション予防のための前投薬 312
Column リエゾン精神医学,がん患者家族ケア 256
大西秀樹,石田真弓
Column がん化学療法の有害事象に対する漢方薬の使い方 314
星野惠津夫,井上美貴
新見正則,福元 晃