書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

臨床動作分析―PT・OTの実践に役立つ理論と技術

臨床動作分析―PT・OTの実践に役立つ理論と技術
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 冨田 昌夫 竹中 弘行 玉垣 努 (編集)

藤田保健衛生大学 医療科学部 リハビリテーション学科/JCHO湯河原病院 リハビリテーション科/神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 リハビリテーション学科

三輪書店

電子版ISBN

電子版発売日 2019年3月11日

ページ数 432

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-89590-626-5

印刷版発行年月 2018年5月

DOI https://doi.org/10.18937/9784895906265

書籍・雑誌概要

基本概念は、“治す”ではなく、“運動学習”。
①生態心理学の知見、②動作や神経系の階層構造、③臨床を融合させた、最新のリハ技術

生態心理学的な考え方の導入で、われわれのアプローチは患者を“セラピストが治す”という考えから、患者が能動的に活動して自分の身体を知り、環境を探索して知覚することで環境に適応した動作の仕方を見つけ出すことを誘導・援助する、つまり、“動作の学習を支援する”という方向に大きく転換した。しかも、生態心理学的な考えの導入により、意識した認知的な動作の学習だけではなく、意識できない無自覚なレベルでの運動や動作の学習の必要性も明確に捉えることができた(略)。
身体と重力、支持面の関係を重視するクラインフォーゲルバッハの運動学と生態心理学的な概念はきわめて相性がよく、われわれの治療技術の工夫・改善に大きな力となった。(冨田昌夫氏、『序文』より)

目次

序文・・・冨田昌夫

第Ⅰ章 実践的評価 治療の理論と解釈
1 壁を破る ! ループという発想・・・冨田昌夫
2 皮質との関係―脳の中のループ回路・・・木村晃久
3 行為との関係・・・玉垣 努・松田哲也
4 クラインフォーゲルバッハの運動学の治療的応用
 1.姿勢・動作の理解と観察の視点・・・竹中弘行
 2.パーキングファンクション(構えと知覚)・・・和泉謙二
 3.ダイナミックスタビライゼーション・・・佐藤房郎
 4.運動様式(ブリッジ・テンタクル, 運動の拡がり)・・・関 公輔
 5.バランス活動・・・佐藤房郎
5 生態心理学・アフォーダンス・・・玉垣 努・松田哲也

第Ⅱ章 実践的評価 治療
1 基本動作の持つ意味―動作の階層構造に秘められた身体性・・・冨田昌夫
2 動作分析の目的と動作の捉え方
 1.探索活動と治療的誘導・・・竹中弘行
 2.6つの「みる」―同調への手がかり・・・竹中弘行
 3.身体間コミュニケーションの経験と練習方法・・・竹中弘行
 4.プレーシング・・・竹中弘行
3 姿勢と移動動作
 1.背臥位・・・竹中弘行
 2.寝返り動作・・・竹中弘行
 3.起き上がり動作・・・竹中弘行
 4.座位姿勢・・・竹中弘行
 5.立ち上がり動作・・・竹中弘行
 6.歩行・・・佐藤房郎
4 応用動作分析―活動への介入技術・・・玉垣 努・松田哲也

第Ⅲ章 実践例 疾患別 事例別アプローチ
1 典型的な運動機能障害の片麻痺患者への知覚循環に基づいたアプローチ・・・森下一幸
2 Pusher syndromeを呈した左片麻痺患者の治療介入
 ―知覚循環に基づいた運動機能障害へのアプローチ・・・藤原 潤
3 脳卒中片麻痺―知覚循環に着目した立位姿勢へのアプローチによる歩行改善・・・大原隆洋
4 外傷性脳損傷―主観性を視野に入れた臨床動作分析・・・波多野 直
5 高次脳機能障害―脳外傷による発動性低下を伴った四肢麻痺者へのアプローチ・・・對間泰雄
6 頚髄損傷―C4頚髄損傷者に対するアプローチ再考・・・松本琢麿
7 頚髄損傷―知覚循環に基づいた運動機能障害へのアプローチ・・・石原理江
8 在宅C4頚髄損傷者の姿勢調整方法の検討・・・平田 学
9 四肢切断―ADLアプローチと二次障害の予防・・・松本琢麿
10 骨折―自分なりの運動を自己組織化するためのアプローチ・・・深澤史朗
11 変形性股関節症―人工股関節全置換術後患者に対する治療的誘導について・・・村山 淳
12 膝前十字靭帯損傷―床上動作を通じた下肢と体幹の協調活動の促通・・・関 公輔
13 変形性股関節症―運動の拡がりを捉える・・・金 誠熙
14 関節リウマチ―体幹の動的安定性を基盤とする動作の獲得・・・寺見彰洋
15 摂食嚥下障害―気づきを促す環境設定により,長期的に嚥下機能の改善がみられた症例・・・小泉千秋
16 めまい―基礎的定位から空間定位を促した両側前庭機能障害例・・・浅沼 満
17 認知症―基本動作からのアプローチ・・・伊庭新也

第Ⅳ章 壁にぶち当たったときの体験
1.「想い」―いまがあるのは冨田先生との出会いがすべて・・・上西啓裕・池田吉邦
2.「している動作」に向けて・・・北坂佳寛
3.大切なのは守・破・離と原点回帰・・・安井常正
4.諦めず続ける!!・・・浦 正行
5.仲間と継続は力なり・・・中根征也
6.もう1つの視点で診てみること・・・三次園子
7.病棟との連携―褥瘡予防の観点から・・・佐々木 貴
8.「6つのみる」による変化・・・一木愛子
9.機器操作スイッチのフィッティング―神経難病の事例から・・・中川翔次
10.自分が変わり, 相手が変わる・・・佐々木孝修

第Ⅴ章 まとめ

本書のまとめ・・・玉垣 努
あとがき・・・玉垣 努

索引

書籍・雑誌を共有

ツール

お気に入り登録
書誌情報ダウンロード

関連書籍