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失語症訓練の考え方と実際

新人STへのヒント

失語症訓練の考え方と実際
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筆頭著者 鈴木 勉 (編集)

三輪書店

電子版ISBN

電子版発売日 2022年4月4日

ページ数 206

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-89590-361-5

印刷版発行年月 2010年5月

DOI https://doi.org/10.18937/9784895903615

書籍・雑誌概要

先輩STから後輩STへ伝える、失語症訓練の経験と工夫

失語症の臨床には、学術的な知識とともに経験的知識が不可欠である。経験的知識を豊かにするには、患者に接する中でじっくり考え、訓練方法や教材を工夫することは大切だが、同時に同僚STの臨床を見て参考にしたり、ケース検討を通じて考えを深めていく必要がある。しかし、STにとってその機会を持てる職場環境はまだまだ少ない。そのような環境が長く続けば、独りよがりの貧しい臨床に陥ってしまう危険がある。
本書は、先輩STから後輩STに、自らが培った経験的知識を伝えることを目的とした。経験豊富な執筆者陣が実際の臨床での訓練内容や経過を詳述し、患者の状態に合わせたきめ細かい対応や工夫、教材の使い方、思考過程などを紹介している。どこをみて、何を感じ、何を行うか。経験に裏打ちされた、多くのヒントがちりばめられている。
臨床現場で悩んだときや、よりよい失語症訓練を行いたいときに必携の一冊。

目次

第Ⅰ章 失語症のリハビリテーションとは・・・鈴木 勉

第Ⅱ章 失語症の評価と訓練
 1.評価と目標設定・・・鈴木 勉
  1.評価
  2.長期目標
  3.短期計画

 2.訓練の方法・・・鈴木 勉
  1.訓練の2つの方法
  2.訓練方法の工夫
  3.訓練方法の妥当性

 3.主な訓練課題・・・鈴木 勉
  1.コミュニケーション
  2.言語の各側面(聞く・話す・読む・書く)

 4.症例・・・鈴木 勉
  1.第1例 流暢タイプ
  2.第2例 非流暢タイプ

第Ⅲ章 失語症訓練の実際
 1.急性期の言語聴覚療法・・・鶴田 薫
  1.はじめに
  2.急性期患者さんの特性
  3.病棟で実施する場合に気をつけたいこと
  4.処方箋をもらったら
  5.患者さんを前にして:スクリーニング検査の実施
  6.スクリーニング検査後の対応
  7.家族への対応
  8.転院に際して

 2.重度失語症者に対する言語訓練・・・村西幸代
  1.はじめに
  2.評価
  3.訓練
  4.重度失語症者の抱える社会的問題点とその対応策
  5.症例

 3.高齢失語症者に対する言語訓練・・・上杉由美・鈴木 勉
  1.はじめに
  2.基本姿勢
  3.基本的な注意事項
  4.情報収集
  5.検査
  6.目標の設定
  7.訓練
  8.家族支援
  9.地域での暮らし
  10.症例

 4.長期にわたる失語症訓練の経過・・・吉畑博代
  1.はじめに
  2.対象者

 5.失語症のグループ訓練・・・鈴木和子
  1.グループ訓練の目的
  2.グループ訓練の実際
  3.グループ訓練の効果

 6.原発性進行性失語に対する言語訓練・・・・橋雅子・岡田澄子
  1.はじめに 進行性失語とは
  2.「臨床の難しさ」を対応につなげる
  3.まとめ
  4.症例 家族への心理面の援助
  5.おわりに

第Ⅳ章 地域との連携
 1.地域で行う失語症のリハビリテーション・・・西脇恵子
  1.「地域」について
  2.地域での実践
  3.まとめ

 2.失語症の訪問リハビリの意義と展望・・・橋本 愛
  1.訪問リハビリとは?
  2.訪問リハビリの歴史
  3.訪問までの流れ
  4.訪問開始に際して
  5.失語症評価
  6.目標設定
  7.訓練
  8.訓練教材
  9.今後の課題
  10.まとめ(展望)

第Ⅴ章 社会資源
 失語症者を支援するための社会資源・・・西脇恵子

第Ⅵ章 よりよい訓練のために・・・鈴木 勉

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