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失語症のカルテから
脳が言葉を取り戻すとき
筆頭著者 佐野/洋子 (著)
江戸川病院リハビリテーション科顧問
その他の著者等 加藤正弘
新興医学出版社
電子版ISBN
電子版発売日 2020年8月3日
ページ数 288
判型 B6
印刷版ISBN 978-4-88002-180-5
印刷版発行年月 2014年6月
書籍・雑誌概要
言葉を失ったとき、脳ではどのようなことが起きているのか。また、脳が言葉を取り戻すとはどういうことなのか。
本書は「脳が言葉を失うとき」「脳が言葉を取り戻すとき〜ある失語症者の長い旅路」「失語症者と共に生きる」の三部で構成される。
人が脳の損傷により言葉を失ったときに直面する問題から、言語訓練の経過、その後の社会生活までの様子を、多数症例を通し丁寧に解説。
失語症者とその周囲の人々に対し、言語聴覚士はどう向き合えばよいのか。脳の仕組み、失語症の障害メカニズムのわかりやすい説明とともに、長年多くの失語症者のリハビリテーションに携わる筆者らが、失語症者の脳と言葉、脳と心の深い問題に迫る。
言語聴覚士必携の、待望の復刻版。
目次
第一部 脳が言葉を失うとき
第一章 脳が失うもの
何が失われるのか/言葉を失うとはどういうことか/失語症の分類 など
第二章 失語症を捉えなおす
1.「聞く」~人の話が聞き取れない/2.「読む」~文字がわからない
3.「話す」~言いたい言葉が出ない/4.「書く」~文字が書けない
第三章 脳は言葉を取り戻せるのか
大脳の機能局在について/失語症の長期経過に関する研究/
病巣の部位・広がりと失語症の回復/言語中枢の半球優位性と失語症の予後 など
第二部 脳が言葉を取り戻すとき~ある失語症者の長い旅路
第四章 脳は言葉をどのように取り戻すのか
発症初期の混乱~医療スタッフの役割/恐怖の失語症検査/漢字単語の書字訓練 など
第五章 病院から外の世界へ
失語症者の障害受容の道のり/日常生活という恐怖 など
第六章 社会復帰に向けて
外来での言語訓練/職場への復帰・職場での問題 など
第三部 失語症者と共に生きる
第七章 失語症者と社会の関わり
1.家族の人生/2.社会と関わる失語症者
3.趣味に救われる失語症者/4.仲間のために
5.言葉のバリアフリー社会を目指して