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無痛分娩の極意
筆頭著者 奥富 俊之 (著)
その他の著者等 加藤里絵/細川幸希/藤田那恵
克誠堂出版
電子版ISBN 978-4-7719-6038-1
電子版発売日 2019年1月21日
ページ数 140
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7719-0492-7
印刷版発行年月 2017年11月
書籍・雑誌概要
欧米の産科麻酔の教科書に記載されてエビデンスベースの解説だけで日本で行われている無痛分娩に対応するのは難しい。教科書一辺倒ではない著者の経験知を1冊にまとめた。
目次
第1章 無痛分娩の方法は筋肉注射や吸入麻酔/静脈麻酔でなく,なぜ,硬膜外鎮痛を第一とするのか
第2章 無痛分娩をする前に
1 無痛分娩をどのような妊婦に行うのか
2 無痛分娩前に必要な診察と検査
3 インフォームド・コンセント(説明と同意)
コラム1 脊麻禁!
第3章 硬膜外鎮痛の具体的な基本計画
1 硬膜外鎮痛単独法か脊髄くも膜下硬膜外併用鎮痛法か
2 硬膜外鎮痛法の維持法について
3 硬膜外鎮痛法の維持薬について
4 脊髄くも膜下鎮痛薬および硬膜外鎮痛薬の具体例
コラム2 意図的硬膜穿刺後硬膜外鎮痛(DPE)という特殊な鎮痛法
第4章 無痛分娩の開始時期について
コラム3 鎮痛前に元気づけ!
第5章 無痛分娩の器材準備について
1 無痛分娩を行う環境
2 静脈路確保と輸液
3 薬物
4 救急用品(薬物を含む)
5 吸入麻酔薬用/気化器を備えた麻酔器
コラム4 安全な無痛分娩準備とは
第6章 無痛分娩開始の針穿刺/硬膜外カテーテル挿入について
1 体位について
2 硬膜外針穿刺の前の器材確認
3 硬膜外針穿刺の前の局所麻酔
4 針の刺入および硬膜外カテーテルの挿入方法
コラム5 原則はまず基本として,応用を忘れない体位取り
コラム6 硬膜外鎮痛のための穿刺部位はどう決定するか
コラム7 穿刺部決定のための「ヤコビー線」について
コラム8 脳脊髄液と局麻薬の鑑別
コラム9 用いる生食はどこまで許容されるか?
コラム10 硬膜外カテーテルの挿入の極意
コラム11 硬膜外腔が分かったところは5合目?
コラム12 日本人妊婦の坐位における皮膚から硬膜外腔,さらに脊髄くも膜下腔までの距離について
コラム13 血管穿刺した後の硬膜外鎮痛は効きにくい?
第7章 無痛分娩後の管理について:副作用の軽減に向けて
1 循環動態管理
2 呼吸管理
3 代謝管理(水分管理/排尿/体温管理)
4 疼痛管理
第8章 無痛分娩開始後の疼痛増強について
1 鎮痛範囲が胸髄10(T10)の皮膚のデルマトール領域より狭くなる場合
2 必要な鎮痛範囲〔胸髄10(T10)の皮膚のデルマトール領域以下の鎮痛〕がすでに得られている場合
3 鎮痛範囲が狭くなるひとつの因子としての持続注入
4 分娩後半に必要な鎮痛範囲が得られているのに疼痛を訴える場合の要因
コラム14 局所麻酔薬0.08%の意味
コラム15 アドレナリン添加の意味
コラム16 硬膜外腔はゴミ箱ではない!
第9章 母体合併症
1 局所麻酔薬の意図しない血管内注入
2 局所麻酔薬の意図しない脊髄くも膜下注入
3 硬膜穿刺後の対応
4 硬膜穿刺後頭痛
5 無痛分娩による神経障害
第10章 分娩への影響
1 分娩時間への影響
2 分娩様式(帝王切開術率,器械分娩率)への影響
3 母乳哺育への影響
4 回旋異常
第11章 胎児/新生児合併症
1 直接的影響(薬物の胎児移行)
2 間接的影響
第12章 無痛分娩妊婦の産科医/助産師対応について
1 産科医
2 助産師
第13章 合併症妊娠における無痛分娩
1 妊娠高血圧症候群(HDP)
2 心疾患合併妊婦
3 脊椎疾患合併妊婦
第14章 全身投与鎮痛薬による無痛分娩:レミフェンタニルを主体としたオピオイドを用いた自己調節鎮痛
1 自己調節鎮痛の具体的な実施方法
2 推奨される環境
第15章 持続脊髄くも膜下鎮痛法
1 適応/利点/欠点
2 使用薬物とその使用法
3 著者が用いている持続脊髄くも膜下鎮痛用カテーテル
索引
編集協力:加藤里絵/細川幸希/藤田那恵