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検査値から考える周術期血液凝固異常
筆頭著者 香取 信之 (編)
克誠堂出版
電子版ISBN 978-4-7719-6030-5
電子版発売日 2018年5月21日
ページ数 234
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-7719-0485-9
印刷版発行年月 2017年6月
書籍・雑誌概要
血液凝固・線溶系検査の測定原理とその結果の解釈を詳解した。加えて,周術期の血液凝固異常を病態別に取り上げて,検査所見・治療のポイントを概説した。臨床医の必携書。
目次
I.総論
1 生体内と生体外の血液凝固は何が違うのか?(香取信之)
A 血液凝固と血液凝固カスケード
B 生体内の血液凝固
C トロンビン制御機構
D 線溶系の活性化
E 線溶の制御
F 生体内の血液凝固
II.凝固系検査の測定原理と解釈
1 プロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)(五十嵐 達)
A プロトロンビン時間(PT)
B 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
C 検査値の解釈・注意点
D 臨床的意義
E point-of-care(POC)モニター
2 アンチトロンビン(AT),トロンビン─アンチトロンビン複合体(TAT)(香取信之)
A 凝固抑制因子の生理作用
B AT, PC, PSの測定原理
C AT, PC, PSの臨床的意義
3 凝固因子活性(山浦 健)
A 検査の原理
B 検査結果の解釈
C 生理作用
D 臨床的意義
4 フィブリノゲン濃度(佐藤恒久,鈴木祐二)
A フィブリノゲンとは
B フィブリノゲンの異常値と測定の意義
C フィブリノゲン測定の実際
D フィブリノゲンのpoint-of-careモニター
E 検査値の解釈:シミュレーションモデル
5 血小板機能検査(平方秀男)
A さまざまな検査方法
B 血小板turnoverと血小板数
6 全血凝固point-of-care testing:TEG(R),ROTEM(R),Sonoclot(R)(平﨑裕二)
A 周術期止血的輸血治療と全血凝固POCT
B 全血凝固POCTの特徴
C TEG(R)/ROTEM(R)
D Sonoclot(R)
E 全血凝固POCTに基づく輸血アルゴリズムとガイドライン
III.線溶系検査の測定原理と解釈
1 フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP),Dダイマー(川島信吾)
A 血管内での線溶作用
B FDPとDダイマーとは
C 測定法
D 臨床的使用
2 プラスミン─α2プラスミンインヒビター複合体〔PIC(PAP)〕(中山力恒)
A 線溶系におけるPICの位置づけ
B PICの測定原理
C PICの臨床的意義
IV.周術期に遭遇する血液凝固異常と検査所見・治療
1 凝固因子欠乏症(小高光晴)
A 症例提示
B 疫 学
C 各 論
2 アンチトロンビン欠乏症,プロテインC/S欠乏症(香取信之)
A AT欠乏症
B プロテインC欠乏症
C プロテインS欠乏症
D 症例提示
3 血小板異常症(中嶋康文)
A 血小板の生理的機能と役割
B 血小板機能異常症
C 先天性von Willebrand病
D 後天性von Willebrand症候群(acquired von Willebrand syndrome:AvWS)
4 播種性血管内凝固症候群(DIC)(奥田 淳)
A 概 念
B 原因となる基礎疾患
C 発症機序
D 病型分類
E DIC診断基準と検査所見の特徴
F 治 療
G 症例提示
5 外傷性凝固障害(船曵知弘)
A 外傷における死の三徴
B 外傷における凝固異常
C 必要な外来検査
D 鋭的損傷での凝固障害
E 外傷凝固異常への対策と治療
F 症例提示
6 心臓外科手術に伴う凝固異常(佐藤正顕)
【症例】
A 人工心肺開始後の止血凝固系
B 人工心肺中の抗凝固管理
C 人工心肺離脱後の止血凝固管理
7 産科播種性血管内凝固症候群(DIC)(角倉弘行)
A 産科DICの原因
B 産科DICの診断
C 産科DICの治療
D 症例提示
8 ヘパリン起因性血小板減少症(前田琢磨)
【症例】
A HITの病態
B HITの診断
C 治 療
D 心臓血管外科手術が予定されるHIT患者における対応
9 薬剤性凝固障害:抗凝固薬(ワルファリン,ヘパリン類,抗トロンビン薬,抗FⅩa薬)および抗血小板薬(市川順子)
【症例】
A 抗凝固薬
B 抗血小板薬
C 薬剤性凝固障害のリスク評価法
D 待機的手術における抗凝固薬,抗血小板薬の休薬について
E 薬剤溶出性ステント(DES)留置後の抗血小板薬休止とステント血栓症との関連
F DOACと腎機能