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がん薬物療法に伴う末梢神経障害マネジメントの手引き 2017年版
筆頭著者 日本がんサポーティブケア学会 (編)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-80377-9
電子版発売日 2018年11月26日
ページ数 80
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-307-20377-7
印刷版発行年月 2017年10月
書籍・雑誌概要
化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)は頻度の高い有害事象であるが、現在のASCOのガイドラインのみでは日本国内での実臨床に十分対応できないことから、CIPNに対し国内で高頻度に使用されている薬剤についてCQと推奨を作成し掲載した。そのほか、各抗がん薬によるCIPN症状の違い、被疑薬の減量や中止、運動療法、看護などについても記載しており、実臨床に役立つ。CIPNに関するエビデンスの整理にも最適の一冊。
目次
■本手引きについて
1. 本手引き作成の目的
2. 文献検索
3. 文献の適格基準
4. エビデンスレベル
5. エビデンスレベルを決定する際に参考とした研究デザイン
6. 推奨度
7. 作成手順
8. 利益相反開示事項
9. 末梢神経障害のGrading(CTCAE v4.0)
10. 本書で汎用される略語、専門用語
■診断、治療アルゴリズム
第1章 総論
1. CIPNの頻度
2. CIPNの症候学的分類
3. 病理組織学的分類と症状
4. CIPNと神経障害性疼痛の関係
5. CIPNの患者側のリスク因子
6. 鑑別診断に用いられる検査項目
7. 各薬剤によるCIPNの症状
8. 臨床試験におけるCIPNの診断・評価
9. ASCOガイドラインにおけるCIPNの評価法
第2章 クリニカルクエスチョンと推奨
CQ1:オキサリプラチンによるCIPN症状(しびれ、疼痛)の予防にカルシウム/マグネシウム投与は効果があるか?
CQ2:オキサリプラチンによるCIPN症状(しびれ、疼痛)の予防に牛車腎気丸投与は効果があるか?
CQ3:CIPNの症状(しびれ、疼痛)の緩和にビタミンB12 製剤投与は効果があるか?
CQ4:CIPNの症状(しびれ、疼痛)の緩和にプレガバリン、ガバペンチン投与は効果があるか?
CQ5:CIPN の症状(しびれ、疼痛)の緩和にデュロキセチン投与は効果があるか?
CQ6:CIPN の疼痛に対する非ステロイド性消炎鎮痛薬投与は鎮痛効果があるか?
CQ7:CIPN の疼痛に対するオピオイド投与は鎮痛効果があるか?
第3章 臨床における諸問題
A. CIPNにおける被疑薬の減量あるいは中止について
B. 各薬剤の投与量、有害事象、薬物相互作用
1.デュロキセチン
2.ビタミンB12
3.プレガバリン
4.非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
5.アセトアミノフェン
6.オピオイド
C. 化学療法誘発性急性神経障害について
1.オキサリプラチン
2.タキサン系製剤
D. コースティング
E. 運動療法ほか
F. CIPNに関する看護
1.治療前オリエンテーション
2.アセスメント
3.CIPN症状Grade 2、3の具体例
4.日常生活の指導
5.マッサージ
6.症状評価のためのアセスメントスケール(苦痛・疼痛の評価スケール)
第4章 資料
A. 重要文献紹介
1.成人がんサバイバーにおける化学療法誘発性末梢神経障害の予防と治療:ASCO 臨床ガイドライン
2.がん薬物療法による末梢神経障害に対する治療薬のサーベイランス:日本臨床腫瘍学会
B. クリニカルクエスチョンにおける主要文献のバイアスリスクの評価
■索引