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よくわかる老年腫瘍学 第1版
筆頭著者 日本がんサポーティブケア学会 (編)
金原出版
電子版ISBN 978-4-307-80220-8
電子版発売日 2023年3月20日
ページ数 336
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-307-10220-9
印刷版発行年月 2023年3月
書籍・雑誌概要
高齢がん患者の「特徴(疫学、症状、社会経済的背景)」、機能評価の方法や治療法の選択、悪化を防ぐアプローチなどの「主治医として知っておきたいポイント」、「QOL・QOD(quality of death)」、老年腫瘍学の「教育」、高齢者を対象とした「臨床研究」など、“高齢者のがん”にまつわるトピックを網羅した。
症例提示では、医療現場での実際のアプローチが理解できる。本書は老年腫瘍学を学ぼうとするすべての学生・医療者のためのテキストを目指し、老年医学・臨床腫瘍学・支持医療のエキスパートが協力して編集、執筆、原稿チェックに当たった。高齢者のがん診療に携わる医療関係者必読の一冊。
目次
第1章 高齢がん患者の特徴?非高齢者と何が違うのか?
1)疫学
1 病因
2 高齢者に多いがん、予後
2)症状
3)個人差
4)臓器・細胞レベル
1 細胞老化とがん化の関係
2 がんが及ぼす影響-悪液質
3 高齢者における薬物動態および感受性の変化
5)社会・経済的背景
第2章 高齢がん患者の主治医になったら?
[症例提示]
症例1 fit(卵巣がん、StageIII)
症例2 vulnerable/pre―frail(小細胞肺がん、cT3N2M0、StageIIIB、LD―Stage)
症例3 vulnerable/pre―frail(EGFR 遺伝子変異陽性肺腺がん、cT1bN0M1c、Stage IVB)
症例4 frail(食道がん、cT4bN2M0、StageIVA)
症例5 frail(直腸がん、T3N1aM1(肝)、StageIVA、中分化腺がん)
1)機能評価
2)診断・検査
3)機能評価の応用と結果に基づく目標設定
4)機能評価に基づく治療法の選択
1 意思決定支援
2 手術
[COLUMN] 外科での評価の実例
3 がん薬物療法の工夫
4 放射線療法
5)治療による悪化を防ぐアプローチ
1 栄養面
2 運動面(リハビリテーション)
3 心理・精神面
4 歯科口腔ケア
6)高齢者に多い併存疾患への対応
1 糖尿病
2 循環器疾患
3 腎臓病
4 呼吸器疾患
第3章 がんを抱えながら生きる高齢者への対応
1)QOL(quality of life)
1 栄養療法
2 運動療法
3 緩和ケア(痛み)
2)QOD(quality of death)
1 アドバンス・ケア・プランニング
2 NBM(narrative-based medicine)
3 介護保険制度・自治体の保健事業の利用
第4章 老年腫瘍学の教育・研修プログラムのあり方
第5章 老年腫瘍学領域における研究手法
1)高齢者を対象としたがんの臨床試験
2)実例紹介
付録
索引