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よくわかる肝移植
筆頭著者 國土 典宏 (編)
東京大学教授
その他の著者等 菅原寧彦
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28618-8
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 128
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-26288-5
印刷版発行年月 2011年11月
書籍・雑誌概要
肝移植を考えなければいけない状況にある患者を診療する一般内科医やコメディカルにとって必要となる,肝移植の適応やタイミングを正しく判断するための知識を網羅.年齢や生活習慣,疾患の進行度による移植適応の考え方や,術前管理,移植手術の概要,さらに免疫抑制剤投与中の術後外来管理のポイントまで,肝移植の全容をやさしく解説した一冊.
目次
【内容目次】
1章 肝移植の歩み,わが国の現況
(1)世界第1例は1963年デンバーで
(2)シクロスポリンの登場で飛躍的に成績向上
(3)わが国発の免疫抑制薬タクロリムス水和物
(4)わが国における肝移植
(5)肝移植大国は米国
2章 生体肝移植とはどのような医療か
(1)肝臓の再生能力を最大限活用した医療
(2)脳死移植の進まないわが国での大きな進歩
(3)世界初の成人間生体肝移植
(4)ドナーの安全が至上命題
(5)わが国で累計5,000例以上
3章 どのような患者が,どのような時期(条件)のときに移植になるのか?
A これだけは押さえておきたいレシピエントの条件
(1)年齢
(2)肺高血圧症
(3)アルコール性肝硬変
(4)精神的・社会的な問題
(5)その他
B 肝細胞癌(HCC)
(1)ミラノ基準とは?
(2)ミラノ基準は守らないといけないのか?
(3)切除も移植もできる場合にはどうする?
(4)移植前に治療することがあるのか?
C ウイルス性肝炎
(1)B型肝炎は治すことができる
(2)C型肝炎は移植後も治療が必要
D 胆道閉鎖症
(1)葛西手術をまず考えるべきか?
(2)何歳頃に移植をするべきか?(キャリーオーバー)
E 原発性胆汁性肝硬変(PBC)
(1)PBCをどのように診断するのか?
(2)移植が必要になるPBCとは?
(3)PBCは再発するのか?
F 原発性硬化性胆管炎(PSC)
(1)PSCとは?
(2)移植が必要になるPSCとは?
(3)PSCは再発するか?
G 劇症肝炎
(1)劇症肝炎とは?
(2)劇症肝炎の原因は? 人工肝補助装置とは?
(4)移植が必要になる劇症肝炎とは?
(5)どの時期に移植医にコンサルトするか?
H その他の疾患
(1)小児の場合
(2)成人の場合
4章 生体ドナーの条件
(1)生体ドナーの条件ABC
(2)「善きサマリア人」はダメ─イスタンブール宣言
(3)肥満ドナー候補をどうするか?
(4)精神科医によるサポート
5章 脳死肝移植
(1)日本の登録条件
(2)優先順位
(3)米国のMELDシステムとサバイバルベネフィット
(4)現状の問題点,ドロップアウト,待機中のフォローアップ体制
column 脳死肝移植の流れ
6章 移植前管理
(1)腹水・胸水は抜くべきか?
(2)意外に怖い,う歯治療
(3)食道静脈瘤は治療すべきか?
(4)どのような感染症に注意するか?
7章 移植手術の実際
(1)生体ドナー
(2)脳死ドナー
(3)レシピエント手術
column 自己肝温存同所性部分肝移植手術
8章 術後管理
(1)ICUでの管理
(2)一般病棟での管理
(3)移植後の合併症
(4)移植後のリハビリテーション:筋力低下は重大な問題/骨粗鬆症は必発
9章 術後外来管理
(1)感染症
(2)チューブ,ドレーンはいつ抜くか?
(3)晩期合併症とその対策とは?
(4)免疫抑制薬なんか怖くない
(5)成人健診,歯科治療など
10章 肝移植に関するQ&A
(1)レシピエント移植コーディネーターとは?
(2)肝移植にかかる費用および医療福祉制度
(3)生体ドナーになってから職場復帰まではどれくらいかかる?
(4)レシピエント:移植後スポーツ・温泉・寿司・旅行はいつから?
索引