書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

ニッチなディジーズ

あなたがみたことのない病気を診断するための講義録

ニッチなディジーズ
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 國松 淳和 (著)

金原出版

電子版ISBN 978-4-307-80184-3

電子版発売日 2019年3月4日

ページ数 272

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-307-10184-4

印刷版発行年月 2017年4月

DOI https://doi.org/10.18888/9784307801843

書籍・雑誌概要

「ニッチなディジーズ」とは頻度的にレアな疾患、またスキマ領域にあってどの科にも属さない認知上の死角にある疾患の総称である。「診たことのない病気でも、その備えと考え方のスキルがあれば診断できる!」をテーマに10講のレクチャーを講義形式で掲載。授業を聴いているような臨場感で楽しく学べる。真の臨床医は“ひづめの音が聞こえたら、馬も探すし、シマウマも探す”。今日、出会うかもしれないレア疾患をつかまえろ!

目次

第1講 なぜrareなものを学ぶのか
・まずは自己紹介
・Rareな疾患をどうやって見つけるのか
・最初の一例と言えば「忽那賢志先生」!
・「シマウマ」を探すとき
・ニッチに生きる総合内科
・あなたが診た患者は本当に風邪だったのか?
・ケースレポートが診療に役立つとき
・ニッチなディジーズ的勉強法
・サイゼリヤ勉強会のススメ
・Rare疾患を診断するために

第2講 カタマリをつくらないリンパ腫
・ニッチなリンパ腫をいつ疑うか?
・血管内大細胞型B細胞リンパ腫
・節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型
・Enteropathy-associated T-cell lymphoma
・原発性体腔液リンパ腫
・肝脾型T細胞性リンパ腫
・IVLは臨床診断がカナメ!
・IVLの「Jpn型」と「Euro型」
・まずはIVLを臨床診断できるようになろう

第3講 悪性じゃないけど困るカタマリ
・どこから採る?
・鑑別疾患を絞る思考プロセス
・IgG4関連疾患にニッチ感はない!?
・IgG4関連疾患のmimickerを考える
・Rosai-Dorfman病
・炎症性偽腫瘍
・キャッスルマン病

第4講 とにかく“繰り返す”病気 前篇
・序盤の各論力
・診断推論は二極化できない
・群発頭痛は実はレア!
・群発頭痛は経過でみる
・「duct」に関連する繰り返す疾患
・胆道ジスキネジー
・SMA 症候群
・頭がおかしくなっちゃうくらいつらい
・「後医は名医」の裏は真?
・頭がおかしくなっちゃうくらいつらい「腹痛」

第5講 とにかく“繰り返す”病気 後篇
・Sickle cell disease
・鉛中毒
・遺伝性血管性浮腫
・Fabry病
・パニック発作・ヒステリー発作
・Fume fever
・繰り返す病気を分類してみよう

第6講 不明熱のニッチな原因
・発熱が「不明熱」に変わるとき
・59歳男性:両下肢浮腫と繰り返す発熱
・初期プラン&アプローチ
・発熱の経過とプロブレムリスト
・診断に迫るためのプラン
・最終診断は…?

第7講 悪性のような性格を持ったアヤシイ病気
・病気にも性格がある
・病名からではなく、まずは病態を診断する
・しみこむ・たまる・カタマリをつくる
・しみこみ系:アミロイドーシス
・POEMS症候群
・Schnitzler症候群
・TAFRO症候群
・ランゲルハンス細胞組織球症
・Erdheim-Chester病

第8講 内科でもみかける子どもの(?)病気
・内科で小児の病気を考えるとき
・ウィルソン病
・ニーマンピック病C型
・糖原病
・小児のランゲルハンス細胞組織球症
・結節性硬化症
・「子どもは小さな大人ではない」と言うけれど……
・TNF受容体関連周期性症候群

第9講 まだまだあります惑わす病気
・Schizophrenicなディジーズ
・橋本脳症
・自己免疫性脳症とその周辺
・アイザックス症候群
・狐惑病と精神症状
・成人型シトルリン血症

第10講 最後の最後もニッチにディジーズ
・みたこともない病気を疑うスキル
・成人T細胞白血病・リンパ腫
・慢性活動性EB ウイルス感染症
・ニッチにディジーズ

■「KISS」でまとめるニッチなディジーズ