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ADHDクロストーク
恩賜財団母子愛育会愛育相談所所長/奈良県立医科大学医学部看護学科人間発達学教授/東京家政大学子ども学部子ども支援学科教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2020年7月20日
ページ数 206
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-498-22918-1
印刷版発行年月 2020年7月
書籍・雑誌概要
医療の枠を超え様々な領域で関心を持たれるようになったADHD.現実とエビデンスの狭間で悩み迷いながらも,よりよい診療を模索し続けてきた3人の臨床家が「ADHD臨床」について語りつくしました.ADHDの概念から診断・評価,治療・支援まで,確かな知識と臨床経験に基づいた,3人の温かな言葉が飛び交う鼎談.医師のみならず、教育・福祉・心理関係者、保護者の皆様にもぜひ手に取っていただきたい1冊です.
目次
目 次
第1章 ADHDの概念を問う
1 『ぼうぼうあたま』に描かれたADHD
2 ADHDの歴史
3 なぜADHDがこんなに注目されるのか
4 どうしたらゆとりのある社会になれるのか
5 現在わが国でADHDはどのように受け止められているのか
6 ADHD概念の来し方・行く末―ADHDは均質性の高い疾患か異種性の高い疾患か
7 ADHDとASDの併存について―過剰診断につながっていないか
8 自尊心(self-esteem)の向上について
9 ADHDの病因論と病態論
10 ADHDの症候,特に二次障害の出現過程
11 ADHDの子どものアタッチメント
12 生後の環境要因(特に児童虐待)はADHDとどう関連するか
13 ADHDを持つ子どもはどれくらいいるのか
参考文献
第2章 ADHDの診断・評価をめぐって
1 DSM-5による操作的診断によって診断を行うとはどういうことか
2 ADHDの主訴,どんな状態像や問題からADHDを疑うか
3 ADHDの成育歴の注目すべきポイント
4 ADHDの家族歴聴取で留意すべきポイント
5 子どもの年代によるADHD診断の配慮ないし留意すべきポイント
6 ADHDの併存症と鑑別すべき諸疾患(「鑑別か併存か」という問題を含む)
7 ADHD診断に必要な医学的検査はなにか
8 生物学的マーカーの可能性をめぐって
9 心理検査について
1 0診断・評価の結果(見立て)を親,学校とどう共有するか
参考文献
第3章 ADHDの治療・支援をめぐって
1 治療・支援の現状について何を感じているか―ポジティブな点,ネガティブな点
2 治療・支援は何を目指して行うのか
3 治療・支援の流れ
4 心理社会的治療・支援について
5 薬物療法について
6 入院治療の位置づけ
7 教育,児童福祉,司法など他領域との連携について
参考文献
第4章 積み残しの課題とまとめ
参考文献
おわりに
索引