書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。

検索

カテゴリから選ぶ

こうすればうまくいく! 薬剤師による処方提案

こうすればうまくいく! 薬剤師による処方提案
本文を見る
  • 有料閲覧

筆頭著者 青島 周一 (編著)

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年1月1日

ページ数 322

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-498-07922-9

印刷版発行年月 2017年11月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498079229

書籍・雑誌概要

近年はポリファーマシーに対する関心が高まりつつある一方、伝統的な医師-薬剤師関係が疑義照会・処方提案の妨げになっているという動かしがたい現実も確実に存在します。本書では、具体的にどうすれば薬剤師による処方提案がスムーズに実践できるのか、そのための方法論はどのようなものか、医師と薬剤師の信念対立解消の糸口はあるのか、といった内容について多数の事例をまじえながら解説しました。

目次

第1章 処方提案を行うための基本的な方法論
 1.薬剤師からみた薬物療法を取り巻く現状〈青島周一〉
  医師と薬剤師の連携におけるいくつかの問題点
  医師と薬剤師の視点の相違
 2.疑義照会と処方提案〈青島周一〉
  疑義照会のエビデンス
  疑義照会の経済的効果
  疑義照会を実施するための判断要素4分類
  個別化医療を実現するための“処方提案”
 3.処方提案を実践するための方法論(病態生理,臨床推論などの観点から)〈木村丈司〉
  病態生理と臨床推論について
  病態生理の知識と臨床推論を活用した薬剤師による処方提案〜具体例をもとに〜
  病態生理の知識や臨床推論を薬剤師が活用するにあたっての注意事項
 4.処方提案を実践するための方法論(薬理学,薬物動態学などの観点から)〈山本雄一郎〉
  薬理学とは
  薬物動態学とは
  薬力学とは
  高齢者は特殊患者集団
  処方医は何を指標に薬剤を選択しているのか
  薬理学・薬物動態学による処方介入のタイミング
  古典的な副作用の分類
  薬理学・薬物動態学の活躍の場
 5.処方提案を実践するための方法論(EBM実践の観点から)〈青島周一〉
  EBMに対する誤解から
  処方提案における薬剤師のEBM
  薬剤師のEBMに対する批判的意見とその応答
 6.医師と薬剤師の信念対立を解消するために〈京極 真〉
  目的
  チームワークの有効性
  薬剤師がチームワークに参加する意義
  チームワークの問題点
  信念対立解明アプローチ

第2章 ケースで学ぶ処方提案
 1.薬局薬剤師という立場での処方提案
  [総論]〈黄川田修平〉
  [ケース1]処方元とトラムセットの処方に関する約束事を交わした事例〈山本雄一郎〉
  [ケース2]クラリスロマイシンとの飲み合わせへの意識を医師に高めてもらえた事例〈山本雄一郎〉
  [ケース3]薬を中止することに対して不安を抱いている2型糖尿病患者〈山本雅洋〉
  [ケース4]抗菌薬が処方されているがそれを拒んだ急性上気道炎患者〈山本雅洋〉
  [ケース5]降圧薬服用中で症候性低血圧が疑われた症例〈黄川田修平〉
  [ケース6]DPP—4阻害薬による水疱性類天疱瘡が疑われた症例〈黄川田修平〉
  [ケース7]アトルバスタチンによる横紋筋融解症が疑われた症例〈黒田真生〉
  [ケース8]患者の服用感をもとに剤型変更になった症例〈黒田真生〉
 2.診療所薬剤師という立場での処方提案
  [総論]〈八田重雄〉
  [ケース1]継続的に再評価・検討を行った症例〈八田重雄〉
  [ケース2]認知症を発症した糖尿病患者〈八田重雄〉
 3.病院薬剤師という立場での処方提案
  [総論]〈木村丈司〉
  [ケース1]術後に傾眠,見当識障害が出現した症例〈木村丈司〉
  [ケース2]QT延長作用を有する薬剤の併用症例〈木村丈司〉
 4.抗菌薬の処方提案
  [総論]〈門村将太〉
  [ケース1]市中肺炎(CAP)〈門村将太〉
  [ケース2]カテーテル関連血流感染(CRBSI)〈門村将太〉
  [ケース3]意識障害,発熱,嘔吐で救急搬送され,敗血症性ショックとなった76歳女性
  〈浦上宗治,青木洋介〉
  [ケース4]セフェピム投与中も発熱が再燃した,急性骨髄性白血病に対する化学療法中の66歳男性
  〈浦上宗治,青木洋介〉
 5.腎機能低下患者の処方提案
  [総論]〈鈴木大介〉
  [ケース1]CKD患者の高尿酸血症への処方提案〈鈴木大介〉
  [ケース2]血液透析患者に新規でスタチンが処方されたら〈鈴木大介〉
 6.精神科疾患患者の処方提案
  [総論]〈桑原秀徳〉
  [ケース1]抗精神病薬の副作用が問題となった症例〈桑原秀徳〉
  [ケース2]多剤併用大量処方が問題となった症例〈桑原秀徳〉
 7.超高齢者患者における処方提案
  [総論]〈青島周一〉
  [ケース1]用法が複雑な多剤併用例〈青島周一〉
  [ケース2]ドネペジルによる徐脈が疑われた症例〈青島周一〉

第3章 医師の立場からみた処方提案
 1.総合病院医師の立場から薬剤師に期待する処方提案とは〈矢吹 拓〉
  そもそも処方提案とは?
  海外における処方提案〜米国を中心に〜
  日本でも認められる薬剤師の処方参画
  具体的な“処方提案の落としどころ”〜病院薬剤師編〜
  具体的な“処方提案の落としどころ”〜薬局薬剤師編〜
  処方提案を巡る“医師・薬剤師間の障壁”
 2.診療所医師の立場から薬剤師に期待する処方提案とは〈北 和也〉
  トレーシングレポートを活用しよう!
  添付文書を越えた情報提供を行おう!