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アレルギー診療必携ハンドブック
筆頭著者 永田 真 (編著)
埼玉医科大学医学部呼吸器内科教授,埼玉医科大学病院アレルギーセンター長
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2021年3月23日
ページ数 231
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-02612-4
印刷版発行年月 2021年3月
書籍・雑誌概要
喘息,アトピー性皮膚炎,花粉症,食物アレルギーなど主要疾患について小児と成人診療で必要となる情報をわかりやすく解説.単一臓器・ひとつの病気を診るだけでは不十分なアレルギー疾患診療について主疾患だけでなく,全身的・包括的に管理する診療のトータルアプローチとエキスパートのノウハウをコンパクトにまとめた,最善の診療をかなえるベストマニュアル.
目次
I■総 論
1■アレルギー疾患診療の基本:トータルアプローチの重要性〈永田 真〉
1.アレルギー診療に必要な視点
2.アレルギー疾患のメカニズム
3.主要な病因アレルゲンとその同定
4.アレルギー診療のトータルアプローチ
2■病因アレルゲンの同定と正しい患者指導〈福冨友馬〉
1.病因アレルゲン同定の進め方
2.I型アレルギー検査法
3.I型以外のアレルギーに対する検査方法
4.アレルゲン誘発試験
5.主な吸入性アレルゲンの特徴と回避指導
6.実地臨床におけるIgE検査の進め方
3■アレルギー診療におけるバイオマーカー活用の実際〈松永和人,大石景士,山口道也,岡崎史子,長谷川俊史〉
1.IgE
2.好酸球
3.TARC
4.呼気NO濃度
5.喘息におけるバイオマーカーの活用
4■アレルゲン免疫療法の正しい施行法と活用法:気管支喘息〈中込一之〉
1.喘息治療におけるダニSCIT
2.アレルゲン免疫療法による自然経過修飾作用
3.鼻炎合併喘息患者でのアレルゲン免疫療法
4.喘息における適応患者の選択
5.投与法の実際
6.安全性
7.喘息に対するSLITの臨床応用
5■アレルゲン免疫療法の正しい施行法と有効性:鼻・結膜炎〈後藤 穣〉
1.アレルゲン免疫療法の特徴
2.アレルゲン免疫療法の施行法
3.舌下免疫療法の特徴
4.舌下免疫療法の有用性
6■重症アレルギー疾患に対する抗体製剤の使い分け〈長瀬洋之〉
1.アレルギー疾患における2型炎症を標的とした抗体製剤の現状
2.気管支喘息における抗体療法
3.EGPAに対する抗体療法
4.その他のアレルギー疾患に対する抗体療法
7■副腎皮質ステロイド療法の必須知識〈曽根正勝〉
1.副腎皮質ステロイド
2.グルココルチコイドの生理作用
3.グルココルチコイド製剤による副作用:医原性クッシング症候群
4.グルココルチコイド製剤による副作用:続発性副腎不全
5.ステロイド製剤の生物学的半減期と作用の違い
6.ステロイド製剤のコルチゾール測定系との交差反応
7.副腎機能評価の注意点
8.それ以外の注意点
II■主要なアレルギー疾患の正しい診かた
1■成人喘息診療の実際〈岩永賢司,東田有智〉
1.成人喘息の発症・増悪・重症化危険因子
2.成人喘息の症状
3.成人喘息の身体所見
4.成人喘息の検査
5.成人喘息診断の目安
6.成人喘息の鑑別診断
7.成人喘息の重症度判定
8.喘息長期管理法:治療ステップを選択
9.喘息長期管理の進め方
10.難治例への対処法
11.高齢者喘息の特徴
12.急性増悪(発作)の程度判定と治療
13.患者教育が重要
14.吸入指導が大切
2■小児喘息診療の実際〈吉原重美〉
1.乳幼児喘息
2.乳幼児および小児喘息の長期管理薬について
3.急性増悪の対応
3■特殊な喘息,周辺疾患の診療の実際〈秋山勇人,正木克宜,福永興壱〉
1.NSAIDs過敏喘息
2.アレルギー性気管支肺真菌症
4■慢性咳を呈する疾患の診療の実際〈新実彰男〉
1.咳診療の重要性
2.持続期間による咳の分類と主要な原因疾患
3.咳症状の疫学
4.咳のメカニズム
5.初期診療のポイント
6.遷延性・慢性咳嗽の治療前診断
7.遷延性・慢性咳嗽の治療後診断:咳治療の原則を含めて
8.治療前診断に基づく治療が無効か,効果が部分的な場合
9.主要な原因疾患の臨床像,病態,治療
5■花粉症・アレルギー性鼻炎診療の実際〈岡野光博,岡 愛子,赤松摩紀〉
1.花粉症・アレルギー性鼻炎とは
2.アレルギー性鼻炎の疫学
3.アレルギー性鼻炎の病態
4.検査・診断
5.治療
6.専門医への紹介
6■アトピー性皮膚炎・蕁麻疹診療の実際〈加藤則人〉
1.アトピー性皮膚炎
2.蕁麻疹
7■食物アレルギー診療の実際(小児)〈海老澤元宏〉
1.小児期の食物アレルギーの臨床型とその概説
2.病歴を取る際の注意点
3.検査
4.診断プロセス
5.管理の原則
6.食物経口負荷試験
7.栄養食事指導
8.誘発症状への対応
8■食物アレルギー診療の実際(成人)〈猪又直子〉
1.成人の食物アレルギーの考え方
2.食物依存性運動誘発アナフィラキシー
3.口腔アレルギー症候群
4.経皮感作による食物アレルギー
5.動物アレルゲンによる経気道感作により誘導される食物アレルギー
6.その他
索引