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くすりが多すぎる!
ポリファーマシー解消に効く50のTips
筆頭著者 池田 迅(著者) 澤村 典子(薬剤監修) 鈴木 悠斗 (薬剤監修)
メジカルビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2022年3月22日
ページ数 208
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-7583-2234-8
印刷版発行年月 2022年3月
書籍・雑誌概要
ポリファーマシーが内包する問題は複雑である。ただ「薬を減らしましょう」と提案するだけではうまくいかないことが多い。薬に対する患者さんの思いをどう読み解くか。患者さんの習慣に対してどう工夫するか。臨床でよく出会う場面を挙げて,具体的なコミュニケーションのコツを解説。
また,薬剤処方時のコツや,よくある症状から薬剤性を疑うためのコツも解説。
「CASE」では症例を挙げて,薬剤師とともに実際の減薬手順を解説。
さあ,患者さんの満足度を保ちつつ,ポリファーマシーを解消しよう!
目次
Ⅰ コミュニケーションからポリファーマシーを解決する!
1 「ポリファーマシー」の何が問題か?
2 「薬が多いので、減らしましょう」という言葉が引き起こす問題
3 「へらそう薬」が合言葉 患者さん自身にモニタリングしてもらおう
4 減薬には「マナー」がある
5 マルチモビディティを診るために、ガイドラインを活用する
6 生活リズムを聞き出す
7 「習慣化」が患者さんのモチベーションを上げる
8 ポリファーマシーになりやすい患者さんは、 多疾患型? それとも不定愁訴型?
9 患者さんのヘルスリテラシーを確かめよう
10 「高齢者」と一括りにしてはならない
11 治療方針を決定するのは誰? シェアード・デシジョン・メイキングを考える
12 副作用が出ていませんか? 聞き出す工夫
13 いつの間にかいろいろな科を受診している患者さん ~上手く減薬できていると思ったら、他院で薬を貰っていた~
Ⅱ くすりからポリファーマシーを解決する!
1 ポリファーマシー解決の手順
2 薬はどこで減らす? 誰が減らす?
3 ポリファーマシーに関する診療報酬:令和2年(2020年)度からの変更点
4 抗コリン薬が重複していませんか?
5 「抗菌薬(抗生物質)ください」にどう対応するか?
6 合剤にしてみますか?
7 もはや糖尿病を無視できない
8 「年だから仕方がない」って本当? 薬剤による症状ではないかを確認する
9 薬のやめ方、やめることを考えるとき:過活動膀胱治療薬から考える
10 「漢方薬には副作用がない」は嘘
11 抗認知症薬をどう使うか
12 ロキソニン®は痛みに効く万能薬?
13 その症状、薬物有害事象かも?!
14 薬で認知症になる!? 薬剤性認知機能障害
15 高齢者では薬が効きすぎることもある 通常の半量からの開始を検討しよう
16 「セット指示」がもたらす弊害
17 吸入薬・注射薬 ~高齢者とデバイス~
Ⅲ 症状からポリファーマシーを解決する!
1 排便に関するトラブル(便秘)
2 尿に関するトラブル
3 患者さんの状態に合わせた、尿のトラブルへの処方
4 せん妄と認知症、不穏はどう違う?
5 治療により回復可能な認知機能障害を鑑別する(慢性硬膜下血腫、水頭症、脳腫瘍、甲状腺機能低下症、老年性うつ病)
6 睡眠薬の減らし方
7 睡眠とポリファーマシー
8 痛み~慢性疼痛とどう付き合うか~
9 非薬物療法…言うは易し、行うは難し~理想と現実の間~
Ⅳ チームでポリファーマシーを解決する!
1 患者さんに本心を語ってもらうには ~コミュニケーションの秘訣~
2 ポリファーマシー解決のための重要な存在! 薬剤師を仲間にしよう
3 お薬手帳を最大限に活かす方法
Ⅴ CASE FILE
1 薬剤性意識障害
2 入院で良くなる糖尿病
3 マルチモビディティ
4 薬をやめることを考える
5 重複投与に注意
6 ポリファーマシーはチームで解決する
7 不定愁訴か本物か
8 漢方薬の使い方
9 処方カスケード①
10 処方カスケード②