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ここが知りたかった在宅ケアのお薬事情
薬剤師が答える111の疑問
筆頭著者 鉄穴口 麻里子 (編)
安芸地区医師会居宅介護支援事業所
その他の著者等 轡基治
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-28637-9
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 282
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-26907-5
印刷版発行年月 2013年9月
書籍・雑誌概要
看護師や介護士から薬剤師に寄せられる“在宅ケアでの薬の疑問”を実践的にわかりやすく解説.医療従事者や患者(とその家族)から実際に寄せられた疑問を元に構成.ウラに隠れた問題点を把握し,患者に応じた最善策を講じる力が身につく.すぐに役立つ具体的メモを随所に挿入.薬剤師だけでなく,看護師,介護士も読んでおきたい一冊.
目次
【内容目次】
I章 在宅療法で遭遇する「3つの関門」
関門1 服薬アドヒアランス向上を目指す
●服薬方法の工夫
Q1.内服が難しくなってきたけど飲ませたい.どんな工夫がある?
Q2.経口摂取が低下してきているとき,内服薬はどうする?
Q3.骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート剤)の服用方法が特殊で,服用が難しいが?
Q4.クスリだけ嚥下困難により服用できないが?
●服薬時間の工夫
Q5.服薬はヘルパーさんの援助によるので,サービス時間でない食間のクスリが服用できないが?
Q6.糖尿病治療薬が指示通りの時間に服用できないが?
Q7.服用時間に介護者が不在の場合はどうする?
Q8.症状コントロールのために処方されたクスリの服用時間を変更したいが?
●複数科受診・多剤併用時の問題の改善
Q9.クスリが多いので減らしてほしいといわれたが?
Q10.複数科受診にて処方薬が多く,自分で服用を調整しているが?
●思いを聞いて改善につなげる
Q11.自分で服薬を調整していて症状が安定しないが?
Q12.服薬の意義をわかってもらえなくて困っているが?
Q13.副作用が気になって服用してもらえないが?
関門2 処方を見直す
●不眠症
Q14.睡眠薬の効果が十分ではない.クスリも変えてみたがうまく調整できない
Q15.睡眠薬を服薬しないと眠れないが,トイレに起きると転倒してしまう
Q16.昼間も傾眠傾向だが静観していてもよいか?
Q17.口喝,排尿,もともとの生活スタイルなどの影響で頻回に目が覚める
Q18.夜間不穏(せん妄)に対する処方調整・対処法は?
●うつ,不安,その他の精神症状
Q19.抗不安薬で翌日に持ち越し効果があるが?
Q20.不眠,せん妄で向精神薬が出ているが,コントロール不十分.どうしたらよいか?
Q21.落ち着きのなさ,振戦などは抗精神病薬の副作用か?
Q22.興奮時の対応に苦慮する
Q23.過呼吸に対する薬剤選択は?
Q24.抗精神病薬に拒否反応がある場合は?
Q25.抗不安薬が追加されたが,多剤併用では?
●認知症
Q26.認知症の薬物療法について教えてほしい
Q27.認知症の周辺症状(BPSD)へのクスリによる対処を教えてほしい
Q28.貼付剤を貼り忘れないようにするには?貼り忘れたら?
Q29.1日分のクスリをまとめて服用してはいけない?
Q30.クスリによる認知機能低下はある?
●パーキンソン病,神経疾患
Q31.パーキンソン病治療のため,多種類の薬剤を頻回内服している.調整はできる?
Q32.パーキンソン病治療薬の効果が不十分だが?
Q33.ふらつき,ジスキネジアはパーキンソン病治療薬の副作用?
Q34.緑内障のパーキンソン病患者には抗コリン薬は使えないか?
Q35.ネオーラルによる高血圧への対応はどうすればよい?
Q36.重症筋無力症には抗うつ薬は使えないか?
●がん化学療法
Q37.抗がん薬治療後の四肢のしびれや痛みはどうしたらよい?
Q38.通院で乳がんの抗がん薬治療を3週毎に受けているが,副作用がきつい
Q39.胃がんの術後がん化学療法でのしゃっくり(吃逆)に対する支持療法は?
Q40.化学療法・放射線療法後で味覚が感じられない.対処法はある?
Q41.抗がん薬による皮膚症状(ざ瘡様皮疹,皮膚乾燥,爪周囲炎)のケアは?
●がん緩和ケア
Q42.痛みのアセスメントはどのように行うか?痛みの包括的評価とは何か?
Q43.鎮痛薬の処方の組み立て[経口剤],レスキュー・ドーズの設定は?
Q44.鎮痛薬の処方の組み立て[注射剤],レスキュー・ドーズの設定は?
Q45.鎮痛薬の処方の組み立て[貼付剤],レスキュー・ドーズの設定は?
Q46.麻薬に対して拒否反応がある場合は?[オピオイド鎮痛薬の誤解]
Q47.オキシコドン(オキシコンチン,オキノーム)内服の工夫
Q48.嘔気・嘔吐の対処は?
Q49.神経障害性疼痛にはどう対応する?
Q50.骨転移痛の改善と骨折予防として,放射線療法のほかにどのような検討を行うか?
Q51.せん妄になった患者をみているのがつらい
Q52.痛みと呼吸困難が併発したが,どう対応したらよいか?
Q53.オキシコンチンによる発疹・めまい・嘔気にはどう対応する?
Q54.フェンタニル貼付剤による眠気にはどう対応する?
Q55.がん疼痛コントロールで持続皮下注を行っているが,在宅移行は可能か?
Q56(1).疼痛コントロール,薬剤調整(1):痛みがあるのにクスリを飲みたくない?
Q56(2).疼痛コントロール,薬剤調整(2):麻薬に対する拒絶反応があるが?
Q57.腫瘍の自壊の処置は?
●循環器
Q58.降圧薬の処方はいろいろあるが,なぜ?
Q59.血圧が低めになってきているが,経過観察でよいか?
Q60.高血圧緊急症・切迫症の対処は?
Q61.頻脈はアーチストやニトロダームの副作用か?
Q62.徐脈はジゴキシンの副作用か?
Q63.徐脈傾向では何を疑わなければいけないか?
Q64.重複処方があるが大丈夫?
●呼吸器
Q65.COPD(慢性閉塞性肺疾患)への吸入薬・内服薬の使い方は?
Q66.呼吸困難時はどうコントロールする?
Q67.在宅酸素療法とは?
●消化器
Q68.排便が頻回で困っているが?
Q69.下剤を使用した排便コントロールがうまくいかないが?
●糖尿病
Q70.食後血糖が上昇した場合,いきなりの内服開始は可能か?
Q71.下肢の浮腫はグリミクロン錠のせい?
Q72.経口糖尿病治療薬の多剤併用の目的・注意点は?
●薬剤の副作用
Q73.せん妄,幻覚はクスリの副作用?
Q74.口渇,口中の粘りや苦み,嘔気はクスリの副作用?
Q75.傾眠はクスリの副作用?
Q76.爪の色素沈着,皮下出血はクスリの副作用?
Q77.下痢はクスリの副作用?
Q78.めまい,低血圧はクスリの副作用?
Q79.尿の着色はクスリの副作用?
Q80.痒みはクスリの副作用?
Q81.デパケンなどによる落ち着きのなさには,どう対応する?
Q82.薬剤性パーキンソニズムとは?
Q83.点眼薬に副作用はあるの?
Q84.漢方薬の副作用は?
Q85.緑内障の禁忌薬は?
●薬剤の相互作用
Q86.漢方薬の併用は大丈夫?
Q87.鎮痛薬の併用は大丈夫?
Q88.ニューキノロン系抗菌薬と牛乳・胃薬は併用してもよい?その他にも併用に注意を要する医薬品は?
Q89.サプリメントを併用する場合の注意点は?
Q90.正反対の作用を持つクスリが処方されたが?
●その他
Q91.カリウム値が高いとのことでラシックスが処方された.高カリウムだとどうなる?
Q92.下肢の浮腫に対して利尿薬は適応か?
Q93.排尿障害治療薬にはどんなクスリがあるの?
Q94.アンヒバ坐剤,ボラザG坐剤,テレミンソフト坐剤を併用したいが?
Q95.インフルエンザのときにボルタレンは使えないと聞いたが,どうして?
Q96.週3回の透析治療を受けている.透析しない日の血圧が低いのはなぜ?
Q97.誤嚥して発熱すると痙攣が起きるが,在宅療養での対応は?
Q98.ヘルペス後の神経痛がひどいが,どうする?
Q99.認知症患者の頭痛の訴えに対して,どんな治療をしたらよい?
Q100.貧血で鉄剤を使用しているが,一時休薬の理由は?
関門3 適切に投与する
●経腸栄養
Q101.錠剤を粉砕したり,簡易懸濁法を利用してクスリを投与する場合の注意点は?
Q102.クスリが原因の閉塞,特に腸ろう閉塞にどう対応する?
Q103.経腸栄養時の微量元素は?
Q104.経腸栄養剤の配合変化は?
Q105.経腸栄養時の下痢を改善するには?
●高カロリー輸液
Q106.高カロリー輸液に,サンドスタチン,ロピオンの併用は大丈夫?
Q107.るいそう,皮膚の脆弱時,寝たきり時の栄養評価はどうする?
Q108.脂肪乳剤の投与方法は?
Q109.リンデロンの吸収に要する時間は?
II章 在宅療法を始める際の必読事項
Q110.薬剤師による居宅療養管理指導(介護保険)と在宅患者訪問薬剤管理指導(医療保険)について
Q111.他の職種とのコミュニケーションについて
索引