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薬剤師、在宅へ行く。
筆頭著者 北河 修治(編集代表) 岩川 精吾・髙尾 宜久・長嶺 幸子 (編)
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98455-7
電子版発売日 2022年9月5日
ページ数 148
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-78591-8
印刷版発行年月 2022年8月
書籍・雑誌概要
在宅医療のニーズが高まるなか,薬剤師による薬学管理もチーム医療において求められています.しかし,在宅医療を始めることに不安や悩みをもっている薬剤師は少なくありません.本書は,患者宅への訪問から薬剤管理,患者サポート,看取りへの備えなど,在宅医療だからこそ起こるさまざまな課題に対し,どのように患者と向き合い解決できるのか,現場の薬剤師が経験してきた45の事例をまじえて解説しました.また,医療保険制度や介護保険制度、居宅療養管理指導の基礎知識についてもわかりやすく解説しています.「在宅デビューしたけど不安・・・」のお守りになる1冊です!
目次
Ⅰ いま,在宅に行ってできることを整理する
1 患者宅でのコミュニケーションのはじまり─患者宅訪問
・「患者宅に行く」心構え
・チーム医療における他職種との連携
・Bad Newsを受容できない患者への対応
column:多職種情報交換会の必要性─「HANASUの会」発足を通して経験したこと
2 薬を飲む・使う環境を整える─薬を飲めない・飲まない原因と対策
・在宅でよくある「薬を飲めない・飲まない」原因と対策
・服薬管理でヘルパーに依頼できること・できないこと
column:内用薬の変更調剤
column:ポリファーマシー─薬剤師目線でのチェックポイント
3 「飲み込む」を評価・支援する─嚥下障害への対応
・嚥下機能の評価
・嚥下困難者を支援する
・飲み込みやすいポジショニング
・高齢の嚥下困難者で留意すべき低栄養・脱水・肺炎
column:ユニバーサルデザインフード
4 家族と協力して服薬管理する─認知症患者のケアと服薬管理
・認知症の定義と分類
・認知症の治療・ケアの心構え
・認知症の薬物療法の留意点と抗認知症薬
・MCI:認知症の予備軍
・若年性認知症
5 薬学管理に役立つ患者情報を収集する─フィジカルアセスメントと薬の効果・副作用の評価
・薬剤師が行うフィジカルアセスメント
・バイタルサインのアセスメント
・五感や薬剤師目線からのアセスメント
6 患者の「つらい状態」をサポートする
・がん患者の痛みをサポートする
・睡眠障害をサポートする
・便秘をサポートする
・脱力感・筋力低下をサポートする
・呼吸困難をサポートする
column:在宅医療における麻薬管理
column:パルスオキシメータの原理
7 高齢者の栄養状態を評価する
・低栄養状態を把握する
・高齢者の低栄養状態を評価する特有の項目
・低栄養状態の患者への対応
・栄養素の必要量
column:特別用途食品
8 看取りに備える─エンド・オブ・ライフケア
・看取りでの薬剤師の役割
・在宅での看取りに関する注意点
・QODを高める
Ⅱ 本当は在宅に行く前に知っておきたい知識
1 地域包括ケアシステムにおける薬局・薬剤師の役割
・地域包括ケアシステムの推進
・薬局・薬剤師に期待されていること
2 医療保険制度と介護保険制度
・社会保険制度
・医療保険制度,介護保険制度における薬学的管理指導業務
・保険からみた在宅訪問の流れ
3 特定保険医療材料
・在宅医療における特定保険医療材料
4 セルフメンタルケア─ストレスをマネジメントする
・ストレスの成り立ち
・ストレスコーピング
・ソーシャルサポート(社会的支援)
・コミュニケーション不一致によるストレスマネジメント
付録:臨床検査値と病態
・採血なしの非侵襲検査からわかること
・採血を伴う侵襲検査からわかること
索引