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ビジュアル臨床血液形態学 改訂第3版

ビジュアル臨床血液形態学 改訂第3版
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筆頭著者 平野 正美 (監)

藤田保健衛生大学名誉教授

その他の著者等 勝田逸郎/岡本昌隆/池本敏行/都築基弘/秋山秀彦/市原慶和/郡司昌治

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-28518-1

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 438

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-524-26417-9

印刷版発行年月 2012年1月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524264179

書籍・雑誌概要

血液形態の正常・異常に関する基礎知識と疾患特有にみられる変化について,臨床検査初心者ならびに学生にも理解できるよう,豊富なアトラスと簡潔な解説で示す入門書.今改訂では,新しいWHO分類(第4版)に基づき,「10章 モノクローナル抗体を応用した細胞の解析」,「13章 遺伝子検査」をはじめ,内容を全面的にブラッシュアップ.また,図版・画像の点数も増え,より充実.医学部学生,臨床検査医学学生,臨床検査技師にとって最適な書.

目次

【内容目次】
第1章 総論
I 血液の成分
 1 血液の主成分
 2 液性成分
 3 有形成分,血球
II 血液の機能
 1 有形成分
 2 液性成分

第2章 血球の生成
I 造血巣の変遷
 1 胎生期における造血
 2 出生後
 3 髄外造血
II 血球の分化と産生調節因子
III 造血臓器
 1 骨髄
 2 胸腺
 3 リンパ節
 4 脾臓
ATLAS
2-1 軟寒天コロニー培養法による形態

第3章 赤血球系の基礎的知識
I 赤血球系の成熟過程
II 末梢血にみられる赤血球の形態
 1 成熟赤血球の形態
 2 網赤血球
III 赤芽球の形態的特徴
 1 前赤芽球
 2 塩基好性赤芽球
 3 多染性赤芽球
 4 正染性赤芽球
IV 赤血球の形態異常
 1 ひ薄赤血球(扁平赤血球)
 2 輪状赤血球,環状赤血球
 3 標的赤血球
 4 球状赤血球
 5 楕円赤血球
 6 有口赤血球
 7 有核赤血球
 8 半月体
 9 奇形赤血球
 10 赤血球の集合
V 赤血球内の構造異常
 1 ハウエル・ジョリー小体(ジョリー小体)
 2 塩基好性斑点
 3 パッペンハイマー小体
 4 アズール好性斑点
 5 ハインツ小体
 6 ヘモグロビンH封入体
 7 レール辺縁小体
 8 エリトロコント
 9 カボット環
 10 赤血球内寄生体
VI 赤芽球の核形態異常
 1 核の異常
 2 細胞質の異常
 3 巨大前赤芽球
ATLAS
3-1 正常赤芽球の成熟過程とその形態
3-2 巨赤芽球の成熟過程とその形態
3-3 網赤血球の形態とその種類
3-4 赤血球の形の変化
3-5 赤血球の内容の異常
3-6 赤芽球にみられる核形態異常
3-7 各種超生体染色法による染色像
3-8 血液中にみられるその他の虫体

第4章 白血球系の基礎的知識
I 末梢血にみられる白血球の形態
 1 頼粒球
 2 単球
 3 リンパ球
II 白血球の成熟過程
 1 顆粒球系
 2 単球系
 3 リンパ球系
III 白血球系の幼若細胞の形態
 1 顆粒球系
 2 単球系
 3 リンパ球系
IV 白血球の形態学的変化
 1 白血球の形態異常
ATLAS
4-1 好中球系の成熟過程とその形態
4-2 好酸球系の成熟過程とその形態
4-3 末梢血にみられる白血球
4-4 白血球の細胞質異常
4-5 白血球の核にみられる異常
4-6 顆粒球凝集像
4-7 白血球の機能検査法

第5章 血小板および巨核球系の基礎的知識
I 血小板と巨核球系の成熟過程
II 巨核球の形態
 1 巨核芽球
 2 前巨核球(好塩基性巨核球)
 3 成熟巨核球(顆粒性巨核球)
 4 退行変性型
III 血小板の形態
IV 血小板の形態異常
 1 大血小板および巨大血小板
 2 小血小板
 3 灰色血小板
V 巨核球の形態異常
 1 過分葉核巨核球
 2 多分離核巨核球
 3 微小巨核球と小型巨核球
ATLAS
5-1 巨核球系の成熟過程とその形態
5-2 末梢血における正常血小板の形態
5-3 血小板の形態異常
5-4 巨核球の形態異常

第6章 血球の形態学的観察法の基礎的知識
I 血球形態の観察の進め方
II 血球の形態観察法
 1 生細胞の観察
 2 固定細胞(死細胞)の観察
III 末梢血液塗抹標本の作製法
 1 準備する器具
 2 薄層塗抹標本作製法
 3 その他の塗抹標本
 4 血液の濃塗標本
IV 普通染色法(ロマノウスキー染色法)の基礎とその方法
 1 普通染色法の染色原理
 2 普通染色法による染色性
 3 普通染色法の特徴
 4 普通染色法の操作
V 普通染色法による血球形態の観察法
 1 標本の観察手順
 2 細胞形態の一般的表現法
 3 分化・成熟に伴う細胞形態の変化
 4 赤血球の形態学的変化
 5 白血球の形態学的変化
 6 血小板の形態学的変化
 7 血球分類における評価法
VI 超生体染色法
 1 網赤血球とその算定法
 2 ハインツ小体の検出
VII 造血組織,造血細胞の検査
 1 検査の方法とその目的
 2 骨髄穿刺および生検
 3 血球算定
 4 骨髄穿刺液塗抹標本
 5 骨髄像の観察法
 6 組織学的切片標本
 7 リンパ節(組織)生検
VIII 特殊染色法の基礎とその方法
 1 ペルオキシダーゼ染色
 2 ズダンブラックB染色
 3 エステラーゼ染色
 4 好中球アルカリホスファターゼ染色
 5 酸ホスファターゼ染色
 6 β-グルクロニダーゼ染色
 7 PAS染色
 8 鉄染色
ATLAS
6-1 正常血液像
6-2 正常骨髄像
6-3 正常骨髄でまれにみられる細胞
6-4 骨髄にみられる特殊な細胞
6-5 形質細胞の形態
6-6 骨髄組織像
6-7 病的骨髄の模型
6-8 特殊染色

第7章 赤血球系の異常
I 貧血
 1 小球性低色素性貧血
 2 正球性正色素性貧血
 3 大球性貧血
II 赤血球増加症
 1 真性赤血球増加症
 2 二次性赤血球増加症
 3 相対的赤血球増加症
ATLAS
7-1 鉄欠乏性貧血
7-2 サラセミア症候群
7-3 鉄芽球性貧血
7-4 遺伝性球状赤血球症
7-5 自己免疫性溶血性貧血
7-6 不安定ヘモグロビン異常症
7-7 再生不良性貧血
7-8 赤芽球ろう
7-9 発作性夜間血色素尿症
7-10 巨赤芽球性貧血
7-11 先天性赤血球異形成貧血

第8章 白血球系の異常
I 白血球減少症
 1 好中球減少症
 2 リンパ球減少症
 3 好酸球減少症
II 白血球増加症
 1 好中球増加症
 2 好酸球増加症
 3 好塩基球増加症
 4 単球増加症
 5 リンパ球増加症
 6 類白血病反応
III 先天性好中球機能異常症
IV 白血病
 1 急性白血病
 2 慢性白血病
 3 近年の白血病分類の変遷
V FAB分類による白血病の病型分類
 1 FAB分類の特徴
 2 FAB分類の基礎的事項
 3 急性骨髄性白血病
 4 骨髄異形成症候群
 5 急性リンパ性白血病
VI WHO分類による骨髄系腫蕩の病型分類
 1 骨髄増殖性腫瘍
 2 PDGFRA,PDGFRBまたはFGFR1遺伝子に異常を有し,好酸球増加を伴う骨髄系とリンパ系の腫瘍
 3 骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍
 4 骨髄異形成症候群
 5 反復性遺伝子異常を伴うAML
 6 骨髄異形成関連変化を伴うAML
 7 治療関連骨髄性腫瘍
 8 AML,非特定型
 9 骨髄性肉腫
10 ダウン症候群関連骨髄増殖症
11 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍
VII WHO分類による混合型急性白血病
VIII WHO分類によるリンパ系腫瘍の病型分類
 1 前駆リンパ球腫瘍
 2 慢性リンパ性白血病
 3 特殊な白血病
 4 悪性リンパ腫
IX Mタンパク血症
 1 原発性マクログロブリン血症
 2 多発性骨髄腫
X 細網内皮系疾患
 1 ゴーシェ病
 2 ニーマン・ピック病
ATLAS
8-1 無顆粒球症
8-2 白血球増加症
8-3 急性骨髄性白血病
  FAB分類 MO
  FAB分類 M1
  FAB分類 M2
  FAB分類 M3
  FAB分類 M3v
  FAB分類 M4
  FAB分類 M4e
  FAB分類 M5a
  FAB分類 M5b
  FAB分類 M6
  FAB分類 M7
8-4 急性白血病
  FAB分類 L1
  FAB分類 L2
  FAB分類 L3
8-5 骨髄異形成症候群
  不応性貧血
  原発性鉄芽球性貧血
  芽球増加型不応性貧血
  慢性骨髄単球性白血病
8-6 慢性白血病
  慢性骨髄性白血病
  慢性骨髄性白血病急性転化
  慢性リンパ性白血病
8-7 その他の急性骨髄性白血病
8-8 その他のリンパ性白血病
  成人T細胞白血病/リンパ腫
  ヘアリー細胞白血病
  前リンパ球性白血病
8-9 その他の分化系統不明および特殊な血液
 腫瘍
8-10 悪性リンパ腫
  概説
  悪性リンパ腫でみられる外観
  ホジキンリンパ腫
  非ホジキンリンパ腫
  治療中にみられる日和見感染症
8-11 原発性マクログロブリン血症
8-12 多発性骨髄腫
8-13 原発性骨髄線維症
8-14 ゴーシェ細胞
8-15 ニーマン・ピック細胞
8-16 血球貪食症
8-17 骨髄へのがん細胞の転移
8-18 LE(lupus erythematosus)細胞
8-19 血球計数に影響をもたらす形態異常

第9章 血小板系の異常
I 血小板減少症
 1 特発性血小板減少性紫斑病
 2 血栓性微小血管障害
 3 偽性血小板減少症
II 血小板増加症
 1 本態性血小板血症
 2 続発性血小板増加症
III 先天性血小板形態異常症
 1 メイ・ヘグリン異常と類似疾患
 2 ベルナール・スーリエ症候群
 3 ウィスコット・アルドリッチ症候群
ATLAS
9-1 特発性血小板減少性紫斑病
9-2 血栓性血小板減少性紫斑病
9-3 本態性血小板血症
9-4 メイ・ヘグリン異常
9-5 フェッチュナー症候群
9-6 ベルナール・スーリエ症候群
9-7 ウィスコット・アルドリッチ症候群

第10章 モノクローナル抗体を応用した細胞の解析
I 正常末梢血リンパ球
 1 モノクローナル抗体
 2 CD分類
 3 末梢血リンパ球の分類
 4 T細胞抗原受容体のタイプからみたT細胞の分類と造血器 腫瘍
 5 CD4+T細胞サブセット
 6 単染色と二重染色によるリンパ球サブセツトの分類
II 血液疾患における応用
 1 細胞表面マーカー
 2 抗体の反応性
 3 ゲーティング法の重要性
 4 モノクローナル抗体を用いた細胞のクロナリティー検索
 5 モノクローナル抗体を用いた細胞内抗原(ミエロペルオキシダーゼ)の検索
 6 白血病細胞の表面抗原解析パターン?症例?
 7 免疫組織染色とフローサイトメトリーの悪性リンパ腫診断への応用
 8 その他の血液疾患への応用

第11章 染色体とその異常
I 染色体
 1 ヒト染色体の種類と染色体各部の名称
 2 核型分析法
 3 分染法
 4 正常ヒト染色体の核型分析
II 染色体異常
 1 数の異常
 2 構造の異常
III 先天性染色体異常
 1 性染色体異常
 2 常染色体異常
IV 造血器腫瘍にみられる染色体異常
V 染色体分析法
 1 末梢リンパ球の培養による染色体標本作製法
 2 骨髄穿刺液を用いた染色体標本作製法
VI 性クロマチン
 1 Xクロマチン
 2 Yクロマチン

第12章 血液疾患へのFISH法の応用
I FISH法とその原理
 1 FISH法
 2 FISH法の原理
II FISH法に用いられる検体
III FISH法に用いるプローブの種類
IV FISH法による操作手順
 1 原理
 2 必要試薬
 3 必要器具
 4 プローブ調整
 5 標本処理
V FISH法の応用(SKY FISH法,M-FISH法)
 1 原理
 2 SKY FISH法およびM-FISH法の解析
 3 操作方法
 4 SKY FISH法およびM-FISH法による核型像

第13章 遺伝子検査
I 遺伝子検査に必要な基本技術
 1 核酸の取り扱い
 2 酵素類
 3 ゲル電気泳動
 4 DNAプローブの作製
 5 サザンブロッテイング法
 6 ハイブリダイゼーション法
 7 RI,発光,発色によるシグナルの検出
 8 PCR法とRT-PCR法
II 遺伝子検査の方法
 1 重複,欠失,転座などのDNAの量的変化や構造的変化を検出する方法
 2 DNAやmRNAを定量する方法
 3 塩基の突然変異や多型をみつける方法
III 遺伝子検査による臨床診断
 1 Bリンパ球性腫瘍における免疫グロブリン遺伝子の再構成
 2 Tリンパ球性腫瘍におけるT細胞受容体遺伝子の再構成
 3 成人T細胞白血病/リンパ腫のHTLY-1ウイルス確認
 4 JAK2遺伝子変異
 5 BCR-ABL融合遺伝子
 6 PML-RARα融合遺伝子
 7 WTl遺伝子
IV 遺伝子検査の展望

索引