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血液専門医テキスト 改訂第3版
筆頭著者 日本血液学会 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-22767-9
電子版発売日 2019年11月4日
ページ数 660
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-24882-7
印刷版発行年月 2019年10月
書籍・雑誌概要
「血液専門医研修カリキュラム」に則った、日本血液学会編集による専門医テキストの改訂第3版。主要な徴候と検査値異常などの基礎的事項から、腫瘍性・非腫瘍性疾患の病因・病態・診断・治療、患者教育、形態学までの幅広い内容を網羅し解説。今改訂では、WHO分類改訂第4版(2017年)や「造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版」の反映に加えて進歩の著しいクリニカルシークエンス、分子標的薬・免疫療法といった最新の診療動向を踏まえて内容を拡充。第2版刊行以降に確立した知見を盛り込んだ。巻末付録には「血液専門医試験過去問-解答と解説」を収載。専門医を目指す医師必携の一冊。
目次
【内容目次】
第I章 造血システムと腫瘍化
1.造血幹細胞
2.血球産生と分化
3.鉄代謝と造血
4.骨髄性白血病の発症機構
5.リンパ腫の発症機構
第II章 止血機構
1.止血・抗血栓機序
第III章 主要な徴候と検査値異常
1.リンパ節腫大,扁桃腫大,肝脾腫の鑑別
2.貧血の鑑別
3.多血症の鑑別
4.白血球増加症・減少症の鑑別
5.血小板増加症・減少症の鑑別
6.出血傾向の鑑別
7.血栓傾向の鑑別
第IV章 臨床検査・画像検査
1.骨髄穿刺/骨髄生検
2.細胞化学的検査
3.溶血に関する検査
4.表面形質検査
5.染色体検査
6.分子生物学的検査:サザンブロット・ハイブリダイゼーション法,点突然変異
7.分子生物学的検査:クリニカルシークエンス
8.分子生物学的検査:PCR法
9.リンパ節生検時の検査
10.リンパ腫の病期診断・治療効果判定とFDG-PET(PET-CT)
第V章 治療法:薬剤,放射線,脾摘術
1.抗血栓薬(抗凝固薬,抗血小板薬,線溶薬)
2.抗がん薬の作用機序と副作用
3.分子標的治療薬の作用機序と副作用
4.放射線療法の適応と有害事象
5.腫瘍免疫療法
6.脾摘
第VI章 輸血
1.血液型,交差適合試験,不規則抗体,HLA抗体
2.血液製剤と血漿分画製剤
3.輸血の適応
4.輸血の合併症
5.交換輸血,アフェレーシス
第VII章 造血幹細胞移植
1.同種造血幹細胞移植:適応疾患
2.同種造血幹細胞移植:HLA適合とドナーソース
3.同種造血幹細胞移植:移植前処置
4.同種造血幹細胞移植:GVHD,GVL効果
5.同種造血幹細胞移植:合併症(感染症,SOS)
6.自家造血幹細胞移植:適応,幹細胞動員,前処置名
第VIII章 赤血球系疾患
1.鉄欠乏性貧血
2.先天性溶血性貧血
3.巨赤芽球性貧血
4.自己免疫性溶血性貧血:温式,冷式
5.発作性夜間ヘモグロビン尿症
6.赤血球破砕症候群
7.成人特発性再生不良性貧血
8.小児特発性再生不良性貧血
9.先天性骨髄不全症
10.赤芽球癆
11.ACD(慢性疾患に伴う貧血)
12.腎性貧血
第IX章 白血球系疾患:腫瘍性疾患
1.WHO分類:骨髄系腫瘍
2.WHO分類:リンパ系腫瘍
3.慢性骨髄性白血病
4.真性赤血球増加症
5.原発性骨髄線維症
6.本態性血小板血症
7.その他の骨髄増殖性疾患
8.骨髄異形成症候群
9.急性骨髄性白血病
10.急性前骨髄球性白血病
11.混合型急性白血病
12.二次性(治療関連)白血病
13.急性リンパ性白血病
14.Ph染色体陽性急性リンパ性白血病
15.慢性リンパ性白血病とその類縁疾患
16.濾胞性リンパ腫
17.MALTリンパ腫
18.マントル細胞リンパ腫
19.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
20.Burkittリンパ腫
21.末梢性T細胞リンパ腫
22.NK/T細胞リンパ腫
23.成人T細胞白血病/リンパ腫
24.その他のリンパ性腫瘍疾患:菌状息肉症,Sezary症候群など
25.Hodgkinリンパ腫
26.マクログロブリン血症
27.多発性骨髄腫
28.多発性骨髄腫の類縁疾患
第X章 白血球系疾患:非腫瘍性疾患
1.顆粒球減少症
2.先天性免疫不全症
3.HIV感染症
4.伝染性単核症
5.血球貪食症候群
第XI章 血栓・止血疾患
1.血管障害による出血性疾患:血管性紫斑病
2.特発性血小板減少性紫斑病
3.播種性血管内凝固症候群
4.血栓性微小血管症
5.heparin起因性血小板減少症
6.抗リン脂質抗体症候群
7.先天性血小板減少症・機能異常症
8.血友病
9.von Willebrand病
10.後天性血友病
11.先天性凝固・抗凝固因子欠乏症
第XII章 小児の造血器悪性腫瘍
1.若年性骨髄単球性白血病
2.小児の骨髄異形成症候群
3.小児の急性骨髄性白血病
4.小児の急性リンパ性白血病
5.小児のリンパ腫
6.Epstein-Barrウイルス関連T/NKリンパ増殖性疾患
7.小児の血球貪食性リンパ組織球症とLangerhans細胞組織球症
第XIII章 支持療法
1.化学療法時の支持療法
2.サイトカイン
3.感染症の予防と治療
4.鉄キレート療法
第XIV章 臨床腫瘍学,患者教育
1.統計学を含む臨床研究
2.オンコロジー・エマージェンシー
3.がん性疼痛
4.サイコオンコロジー
5.長期的合併症と長期フォローアップ
6.遺伝カウンセリング
第XV章 形態学
1.骨髄・末梢血スメア標本
2.骨髄生検像
3.リンパ節生検像
第XVI章 医学研究と利益相反(COI)管理
付録
索引