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苦い経験から学ぶ!緩和医療ピットフォールファイル
筆頭著者 森田 達也 (編)
聖隷三方原病院 緩和支持治療科
その他の著者等 濱口恵子
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-24142-2
電子版発売日 2017年8月21日
ページ数 238
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-25979-3
印刷版発行年月 2017年6月
書籍・雑誌概要
緩和医療における失敗事例を分析することで、臨床に役立つ知識と技能を磨くことができるケースファイル集。経験豊富な医師や看護師をはじめとした緩和ケアのエキスパート陣が、自身の苦い経験に基づく教訓をレクチャー。多岐にわたる失敗事例を読み進めるごとに、緩和ケアの思いがけない「落とし穴」に気づくコツと視点を身につけることができる。
目次
【内容目次】
第1章 痛み・その他の症状のマネジメントにまつわる失敗
A 見逃していた!この病態
Case1.下肢の痺れにトリプタノールR.ふらつくと思っていたら
Case2.胃がんでの下肢筋力低下.脊髄圧迫がないけど原因は?
Case3.食欲も活気もないのは,落ち込んでいるため?オピオイドのため?
Case4.吐き気と思っていたら
Case5.肩こりと頭痛の原因は
Case6.せん妄が改善しない理由は
Case7.便秘がよくならない理由は
Case8.全身状態がどんどん悪くなっていく理由は
Case9.転倒リスクが高くても「自分でトイレに行きたい」
B 薬剤による思わぬ落とし穴
Case10.痛みの緩和のために廊下をウロウロしていると思っていたら
Case11.パニック障害による過呼吸症候群と思っていたら
Case12.「顔が洗えない」のは体力低下のせい?
Case13.高熱,赤色尿,意識障害は感染症のせいと思っていたら
Case14.利尿薬で胸痛発作!?
Case15.分泌抑制薬で喘鳴は軽減したが
Case16.ミオクローヌス治療でパーキンソニズムまで改善して
Case17.鎮静開始し,朝に薬剤を止めたら
C 痛みのマネジメントにまつわる失敗
Case18.持続痛と思っていたら
Case19.アブストラルR開始量の盲点
Case20.オピオイド増量で痛みが増強?
Case21.抗がん薬治療中に呼吸抑制が発生
Case22.抗がん治療後のオピオイドの退薬症状
Case23.放射線治療中に痛みが増強
第2章 患者・家族,医療従事者間でのコミュニケーションにまつわる失敗
A 人によって受け取り方の異なる言葉
Case24.「状態が悪化しています」
Case25.「何をしてもいいですよ」105
Case26.「様子を見ましょう」
B 「ものには理由がある」~患者・家族の真意(ニーズ)を捉え損ねた失敗~
Case27.「経鼻胃管を抜きたい!」と繰り返した患者
Case28.「あなたに私のつらさは分からない」
Case29.「抗がん治療を続けたい」その言葉を言わせたのは私たち?
Case30.「痛みをゼロにしたいわけではない」
Case31.「つらい治療はしたくない」
Case32.「抗がん薬は止めたい」
Case33.「本人が不安を感じています」は本当?
Case34.「こんなはずじゃなかったのに」
C あと少し必要だった配慮
Case35.「あなただけに話したつもりだったのに」
Case36.せん妄を疑い,簡易テストを行ったら
Case37.沈黙がうまくできなくて
Case38.「奇跡」を願ってはダメですか?
D 「何もしてくれない」という家族の思い
Case39.「口から食べさせたい」
Case40.「モニター装着で異常の早期発見をしてほしい!」
Case41.「苦しそうなのに,最期に何もしてくれなかった」
Case42.心肺停止後に心臓マッサージを始めた家族
E 患者と家族の間で
Case43.「患者の傍にいる家族の言葉を信じて!」
Case44.鎮静-患者と家族の希望,どちらを優先?
Case45.「転院したので早く亡くなってしまった」と憤る家族
Case46.「もっと痛みのとれる治療はないの?」
F 予後,ACPにまつわる失敗~いつなのか,今なのか~
Case47.「予後を訊きたい」と言われたが
Case48.緩和ケア外来の話をしたら
Case49.外来にて緩和ケア病棟を紹介したら
Case50.本人に予後の説明ができないまま
G 「間に合う/間に合わない」~見極めの難しい看取りのタイミング~
Case51.まさか今日亡くなるとは
Case52.付き添わないと看取りに間に合わない可能性があるなんて
Case53.最期が近いと家族に伝えたものの
H 異なる立場間でのコミュニケーション
Case54.複数の病院で治療を受ける患者,誰が主治医?
Case55.在宅医や訪問看護とのすり合わせ:依頼だけでは連携にならない
索引