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手術の道を究めるために
―五輪書から学ぶ
筆頭著者 生田義和 (著)
広島手の外科・微小外科研究所 顧問
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-24698-4
電子版発売日 2018年8月20日
ページ数 176
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-524-25531-3
印刷版発行年月 2018年4月
書籍・雑誌概要
剣豪として名高い宮本武蔵がその極意をまとめた『五輪書』を、手外科の第一人者が読み解き外科医として解説した、すべての外科医に贈る「手術を究めるための第一歩」。剣の道の奥義を究める指南書である『五輪書』の中に脈々と流れる哲学を、そのまま「外科医の修練の哲学」に解釈し、手外科を題材に詳説した「手術の道を究めるため」の一冊である。
目次
【内容目次】
第1 部 手術の五巻
第1 章 地の巻:技を究めるとは何か
1-1:本家『五輪書』から
1-2:技を究めるとは何か
1-3:究めるための3 つの準備
1-4:手術の基本としての解剖学の重要性
第2 章 水の巻:必要な手術機器の準備と使い方
2-1:本家『五輪書』から
2-2:手術機器の選択と使い方
2-3:皮膚切開
2-4:皮膚や腱などを把持・操作する鑷子類
2-5:腱の操作
2-6:腱縫合の方法
2-7:神経の手術
2-8:Kirschner 鋼線の刺入方法
2-9:微細な骨・軟骨手術に必要な手術機器
2-10:マイクロサージャリー用手術機器
2-11:ハサミとメスの差から学ぶ手術操作の本質
2-12:手に馴染む手術機器
2-13:手術時の姿勢
2-14:身体の調子のこと
2-15:照明のこと
2-16:著者の開発した検査機器
2-17:手術機器使用の自由性と創造性
第3 章 火の巻:目標とすべき理想の手術
3-1:本家『五輪書』から
3-2:目標とする手術との出会い
3-3:忙しい毎日なのに見学に行くなんて
3-4:Dr. Bunnell の論文より
3-5:学術機構としての対応
3-6:手術の始まりと終わり
第4 章 風の巻:研修する方法
4-1:本家『五輪書』から
4-2:グループで研修する方法
4-3:独りで研修する方法
4-4:独習の実際
4-5:マイケル・ポラニーの暗黙知
4-6:難易度の高い手術への挑戦
4-7:マイクロサージャリーの修練方法
第5 章 空の巻:ヒトの手と心
5-1:手の多様性
5-2:ヒトにおける手と技の位置と意義
5-3:美しい形の手とは
5-4:メスの捨て時,収め時
5-5:外科医の理想像
5-6:外科医の人生とは
第2 部 手術とリスクマネージメント
第1 章 手術のリスクマネージメント
1-1:適切な手術を行うための術前の準備
1-2:術者の知識と技術に関する準備
1-3:間違った手術の種類
1-4:術中の配慮
1-5:好ましくない関係の患者
第2 章 手術以外のリスクマネージメント
2-1:誤った診断をしないためには
2-2:対話する医師と患者の眼の位置
2-3:触診での注意
2-4:視診など
2-5:小児の診察
2-6:正しくない診断
第3 章 外科医と精神的疾患
3-1:医師であれば誰もが出会う普遍的疾患
3-2:著者の出会い
3-3:病型と診断名
3-4:患者の動向と外科医の対応
3-5:精神的疾患における種々の表現型
付 録
付録1 手の印象的な五景
第1 景 演奏する手:Playing Hand
第2 景 傷ついた手:Injured Hand
第3 景 愛を伝える手,あるいは性と手:
The Sex and The Hand
第4 景 手は誘う:Hand’s Temptation
第5 景 レンブラントの手:
Rembrandt’s Anatomy Lesson of Prof. Tulp
付録2 広島手の外科・微小外科研究所で
作成した研修ビデオ一覧表
付録3 経験すべき手術と難易度表
付録4 主要参考文献・機器カタログ
あとがき
索 引