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≪精神科臨床エキスパート≫
抑うつの鑑別を究める
筆頭著者 野村 総一郎 (編)
その他の著者等 中村 純/青木 省三/朝田 隆/水野 雅文
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61970-7
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 244
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-01970-5
印刷版発行年月 2014年7月
書籍・雑誌概要
精神症状の中で最も一般的な「抑うつ」。しかし、抑うつにはアパシー、陰性症状など類似した概念が多く、さらに抑うつを示す疾患も、うつ病に限らず双極性障害、不安症(不安障害)、パーソナリティ障害、脳器質性精神障害など多様である。本書では、各分野のエキスパートが実際に臨床で鑑別に苦労した症例を数多く紹介しながら「抑うつ」の鑑別に迫る。精神医学のプロフェッショナルとして、知っておくべき知識を整理した。
目次
第1部 抑うつとは何か
第1章 序論:抑うつ診断の難しさ
はじめに
抑うつとは何か
おわりに
第2章 抑うつの精神医学的意味
混乱する「抑うつ」論
「抑うつ」は原因不明の状態(病状)であり,「うつ病」は原因不明の病である
生物学的決着への長い道のりを覚悟して進む
生理学(医学)が歩んだ道に立ち返る
アマチュア研究者が学ぶ科学の作法
入口に立ちはだかる「抑うつとは何か」の問い
逆さまに進め
おわりに
第2部 抑うつと類似した概念との鑑別と治療のポイント
第1章 アパシー
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
おわりに
第2章 うつ病に併存するPTSDと心的外傷について
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第3章 陰性症状
はじめに
陰性症状と陽性症状
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
おわりに
第4章 自閉
はじめに-「自閉」という言葉がもつさまざまな意味について
診断・鑑別診断・治療のポイント
おわりに
第3部 抑うつを示す疾患の鑑別と治療のポイント
第1章 うつ病性障害
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第2章 双極性うつ病
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第3章 全般性不安障害
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第4章 パーソナリティ障害
はじめに
特定のパーソナリティ障害とうつ病性障害
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
おわりに
第5章 脳器質性精神障害
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第6章 身体疾患による抑うつ
はじめに
糖尿病
心疾患(冠動脈疾患・心不全)
がん
第7章 薬剤性精神障害
はじめに-薬剤性精神障害の重要性
薬剤性うつ病の症状と経過の特徴
薬剤性精神障害の危険因子
診断・鑑別診断のポイント
薬剤性うつ病の主要な原因薬剤
特殊なケースとその対応
治療のポイント
主要な薬剤性精神障害
おわりに
第8章 アルコール・薬物依存
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第9章 精神病後抑うつ
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
臨床ケース
治療のポイント
第10章 摂食障害
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第11章 PMDD,更年期障害
はじめに-女性を診たら月経を思う
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第12章 アルツハイマー病
はじめに-心情の理解が前提
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
第13章 児童の抑うつ
はじめに
診断・鑑別診断のポイント
特に鑑別が難しいケースとその対応
治療のポイント
おわりに
第4部 抑うつの生物学的背景
はじめに
「抑うつ」と脳構造,脳機能の関係
「うつ病」の病因仮説からみる「抑うつ」の生物学的基盤
おわりに
索引