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輸液・栄養療法 もち歩きBOOK
筆頭著者 伊東 明彦 (著)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-22808-9
電子版発売日 2019年12月16日
ページ数 328
判型 新書
印刷版ISBN 978-4-524-24951-0
印刷版発行年月 2019年10月
書籍・雑誌概要
「あれ、何だったっけ?」の疑問に即、答えが見つかるよう、すべて図表とPOINTのみで輸液・栄養療法をまとめた好評書『現場で使える輸液・栄養クイックブック』が大幅リニューアル。実践に必要な基本的知識だけでなく、病態別の処方設計から治療の流れまで、さらに配合変化、合併症の回避などについても整理し、基礎から実践まで幅広く網羅した。輸液・栄養療法を実践する、すべての医療者のポケットに。
目次
【内容目次】
1 輸液・栄養剤の基礎知識
A 体液の組成と分布
1)体内の水分分布
2)年齢・性別等と体液区分(体重比)
3)組織の水分量
4)体液区分とその役割
5)体液と浸透圧
B 体液バランス
1)成人の体液バランス
2)有熱・発汗時の不感蒸泄の喪失量(成人)
C 体液量の調節機構
1)浸透圧調節系の調節機構
2)容量調節系の調節機構
D 電解質の組成と役割
1)体液区分における電解質組成
2)電解質等の役割
3)電解質の1日維持量(成人,静脈栄養)
E 電解質バランスの特徴
1)成人における電解質バランス
2)消化液の電解質組成
F 栄養素
1)日本人の食事摂取基準(目標量:18歳以上)
2)三大栄養素
3)糖質-(1)種類と特徴
糖質-(2)代謝
4)アミノ酸-(1)分類と機能
アミノ酸-(2)アミノ酸とエネルギー投与
アミノ酸-(3)蛋白質・アミノ酸代謝
5)脂肪(脂肪酸)-(1)種類と特徴
脂肪(脂肪酸)-(2)脂質の代謝
脂肪(脂肪酸)-(3)MCTとLCTの特徴
脂肪(脂肪酸)-(4)市販脂肪乳剤の特徴
6)ビタミン-(1)種類と働き
ビタミン-(2)主なTPN剤
7)ミネラル(微量元素)-(1)種類と働き
ミネラル(微量元素)-(2)主なTPN剤
8)食物繊維-(1)種類と特徴
食物繊維-(2)経腸栄養に用いる製剤
2 電解質輸液剤・静脈栄養輸液剤の種類と適応
A 輸液剤の種類と使用目的
1)輸液剤の種類と使用目的
B 電解質輸液剤の種類と特徴
1)電解質輸液剤の種類と特徴
2)各電解質輸液剤の適する病態
C 電解質輸液剤の成り立ちと分布
1)低張性電解質輸液の成り立ち
2)電解質輸液剤の種類による分布の違い
3)電解質輸液剤投与後の水の移動
D 静脈栄養輸液剤の種類と特徴
1)静脈栄養輸液剤の種類と使用目的
2)主なPPN剤
3)主なアミノ酸輸液剤
4)TPN剤-(1)基本処方
TPN剤-(2)基本液(糖・電解質)
TPN剤-(3)キット(糖・電解質・アミノ酸)
TPN剤-(4)キット(糖・電解質・アミノ酸・ビタミン)
TPN剤-(5)キット(糖・電解質・アミノ酸・ビタミン・微量元素)
TPN剤-(6)キット(糖・電解質・アミノ酸・脂肪)
5)特殊な輸液剤
E 経口補水液
1)主な経口補水液
2)主な経口補水液(医薬品)
3)経口補水液の使用方法
3 経腸栄養剤の種類と適応
A 経腸栄養剤の種類
1)経腸栄養療法の利点
2)経腸栄養剤の種類と特徴
3)半消化態栄養剤
4)消化態栄養剤・成分栄養剤
B 経腸栄養剤の適応
1)病態別経腸栄養剤
2)適応病態・疾患
4 輸液療法の基礎知識1~水・電解質異常とその補正
A 脱水症の種類と鑑別
1)脱水症の種類
2)脱水症の種類と水分の移動
3)脱水症の分類と鑑別
B 欠乏量と必要量を推定する
1)水分欠乏量の推定方法
2)Na欠乏量・必要量の推定方法
3)Na欠乏型脱水症の症候と重症度
4)水分欠乏型脱水症の症候と重症度
C 輸液を開始する
1)脱水の輸液治療方針
2)脱水症の輸液療法
3)輸液量の計算
4)体重あたりの維持輸液量
5)電解質輸液の投与速度
6)許容投与速度
D Naの異常
1)Na異常の原因
2)Na異常の症状
3)鑑別-(1)尿中Naの評価
鑑別-(2)尿中浸透圧,細胞外液量の評価
4)高Na血症-(1)鑑別
高Na血症-(2)輸液を開始する
高Na血症-(3)輸液治療方針
5)低Na血症-(1)鑑別
低Na血症-(2)血漿浸透圧が異常となる病態
低Na血症-(3)輸液を開始する
低Na血症-(4)輸液治療方針
E Kの異常
1)K異常の原因と症状-(1)高K血症
K異常の原因と症状-(2)低K血症
K異常の原因と症状-(3)症状
K異常の原因と症状-(4)低K血症の鑑別(1)
K異常の原因と症状-(5)低K血症の鑑別(2)
K異常の原因と症状-(6)RAA系
2)尿中Kの評価
3)輸液を開始する-(1)K欠乏症の推定
輸液を開始する-(2)経静脈的K投与の原則
輸液を開始する-(3)高K血症の治療
輸液を開始する-(4)低K血症の治療
F Caの異常
1)Ca異常の原因と症状-(1)症状
Ca異常の原因と症状-(2)原因
2)輸液を開始する-(1)血清Ca値の補正
輸液を開始する-(2)血清Ca異常の治療
G Pの異常
1)P異常の原因と症状-(1)症状
P異常の原因と症状-(2)原因
2)輸液を開始する-血清P異常の治療
H Mgの異常
1)Mg異常の原因と症状-(1)症状
Mg異常の原因と症状-(2)原因
2)輸液を開始する-血清Mg異常の治療
5 輸液療法の基礎知識2~酸塩基平衡異常とその補正
A 酸塩基平衡の基礎知識
1)重炭酸緩衝系の調節
2)肺(呼吸)による調節
3)近位尿細管における重炭酸イオンの再吸収
B 酸塩基平衡異常の原因と症状
1)酸塩基平衡異常の診断
2)酸塩基平衡異常の症状
3)肺と腎臓の代償作用
4)代償性変化の程度と限界
C 酸塩基平衡異常の鑑別
1)Stepで鑑別する
2)anion gap(AG)
3)血清Naと血清Clの差による予測
4)酸塩基平衡異常の鑑別例
D 代謝性アシドーシス
1)種類と原因
2)治療方針
3)アルカリ化薬投与のリスク
E 代謝性アルカローシス
1)種類と原因
2)治療方針
F 呼吸性アシドーシスと呼吸性アルカローシス
1)原因疾患・病態(1)
原因疾患・病態(2)
2)治療方針
6 栄養療法の基礎知識
A 栄養療法の流れ
1)栄養療法の流れ
B 栄養療法の把握
1)栄養評価指標
2)患者の記録
3)身体計測
4)生化学的・免疫能検査
5)窒素平衡(Nバランス)
6)体脂肪率
C 栄養療法の適応決定
1)栄養療法の適応基準
2)投与ルートの種類
3)投与ルートの比較
D 栄養投与ルートの選択
1)投与ルートの選択基準(1)
投与ルートの選択基準(2)
E 栄養素の組成と量の決定
1)基礎代謝量の算出
2)TEEとRMR
3)体重換算による投与エネルギーの算出
4)組成と量の決定例
7 経腸栄養療法
A 経腸栄養剤の適応と投与方法
1)適応
2)投与方法
B 施行時の合併症と対処法
1)外的要因
2)下痢の原因と対策
3)代謝障害
8 経静脈栄養療法
A 経静脈栄養の基礎知識
1)経静脈栄養と投与エネルギー
2)TPNの特徴-(1)利点と欠点
TPNの特徴-(2)不適応
B 施行時の合併症と対処法
1)PPN施行時の静脈炎-(1)発生要因
PPN施行時の静脈炎-(2)対処法
2)TPN施行時の合併症と対処法-(1)bacterial translocation
TPN施行時の合併症と対処法-(2)refeeding syndrome
TPN施行時の合併症と対処法-(3)カテーテル挿入関連
TPN施行時の合併症と対処法-(4)カテーテル留置関連
TPN施行時の合併症と対処法-(5)代謝障害関連
9 病態別輸液・栄養療法
A 周術期
1)術前によくみられる病態
2)術中の体液異常
3)手術侵襲による内分泌系の変動
4)術後の体液異常
5)消化液の電解質組成
6)術後輸液の基本方針
7)術後栄養輸液の至適投与エネルギー量
8)術前栄養療法の基本方針
9)術後栄養療法の基本方針
B 糖尿病
1)糖尿病でよくみられる病態
2)DMケトアシドーシスと高浸透圧高血糖状態の鑑別
3)DMケトアシドーシスの治療
4)高浸透圧高血糖状態の治療
5)乳酸アシドーシスの所見と原因
6)乳酸アシドーシスとビタミンB
7)乳酸アシドーシスの治療
8)糖尿病の栄養療法
C 心不全
1)心不全における代償機構
2)心不全における酸塩基平衡
3)心不全の病態と治療薬の位置づけ
4)Forrester分類による血行動態分類と治療方針
5)心不全の病態に応じた輸液療法
6)急性心不全の主な治療薬
7)心不全の栄養療法
D 脳血管障害
1)脳血管障害の栄養管理の特徴
2)脳血管障害急性期の栄養投与ルートの選択
3)脳血管障害の栄養療法
E 腎不全
1)急性腎不全の主な原因と病態
2)急性腎不全の鑑別と輸液療法
3)透析患者の水電解質代謝の特徴
4)透析患者で輸液が必要となる状況
5)透析患者の水分バランス
6)透析患者の輸液療法の基本方針
7)透析患者における輸液療法のモニター項目
8)腎不全の栄養療法
9)腎不全の代謝への影響
10)腎不全患者に対する至適栄養投与量
11)腎不全患者に対する投与ルート
12)腎不全に対する静脈栄養
F 呼吸不全
1)呼吸不全を呈する代表的疾患
2)COPDの栄養障害
3)COPDの栄養療法
4)呼吸商(RQ)
G 肝疾患
1)肝疾患の輸液療法
2)肝硬変における水・電解質異常
3)肝硬変で頻度の高い電解質・酸塩基平衡異常
4)急性肝不全・劇症肝炎における栄養障害
5)肝疾患における栄養療法の注意点
6)肝硬変の栄養療法
7)肝硬変の栄養療法のアルゴリズム
H 腸疾患・膵疾患
1)クローン病の栄養障害
2)クローン病の栄養療法
3)潰瘍性大腸炎の病態と栄養療法
4)急性膵炎の輸液療法
5)膵疾患の栄養療法
I がん
1)がん患者における栄養障害の原因
2)がん患者の栄養療法
3)終末期がん患者の輸液療法
J 高齢者
1)高齢者の輸液療法
2)高齢者の栄養療法
3)高齢者への栄養投与ルート
K 小児
1)小児における輸液療法の留意点
2)小児の栄養療法
L 妊婦
1)妊婦の栄養療法
10 輸液・栄養療法におけるセーフティマネジメント
A 輸液療法のマネジメント
1)不適切な輸液療法(留意点)
2)輸液投与量の影響
3)注射剤での感染因子
4)フィルターの使用が禁忌な主な薬剤
5)コアリングの原因と対策
B 血管外漏出
1)血管外漏出に注意が必要な主な薬剤
2)血管外漏出時の対処
C 注射剤の配合変化
1)物理的変化と化学的変化
D 配合に注意が必要な主な薬剤
1)pHの低下により混濁・沈殿
2)pHの上昇により混濁・沈殿
3)非水溶性溶媒を用いている主な薬剤
4)滴定酸度
5)混濁・沈殿(難溶性塩の生成)を生じる薬剤
6)汎用される薬剤の配合変化
7)単独投与が望ましい薬剤
8)その他
E その他の配合変化
1)その他の配合変化
2)容器・輸液セットとの配合変化
F 配合変化の予測と回避方法
1)物理的配合変化の予測法
2)間接法による配合変化の予測
3)配合変化の回避方法
4)混合投与方法
付録
A 種々の計算式
1)濃度を表す単位
2)浸透圧
3)浸透圧計算例
4)血漿浸透圧の算出式
5)投与速度(点滴数)
B 臨床検査値
1)臨床検査の基準値
2)BUN(尿素窒素)
3)SCr(血清クレアチニン)・尿量(24時間)
C 製剤一覧
1)輸液剤組成一覧
2)経腸栄養剤組成一覧
参考文献
索引