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シンプル薬理学 改訂第6版
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-22915-4
電子版発売日 2020年5月25日
ページ数 365
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-24658-8
印刷版発行年月 2020年1月
書籍・雑誌概要
簡潔でわかりやすく通読性に優れた記述と、豊富な図表が特徴の薬理学の教科書。看護、リハビリテーション、臨床検査、栄養などの医療系学部学生から好評を得ている。今改訂では新知見の追加と医薬品情報を更新。読者からの指摘も盛り込み、さらに理解しやすい内容となった。
目次
【内容目次】
第1章 総論
1 薬理学とは
A 薬理学の役割
B 医薬品の歴史
C 薬理学の構成
D 薬理療法の分類
2 薬と法律,処方
A 薬と法律
B 処方,調剤,添付文書
3 薬理作用と作用機序
A 薬の作用点(薬物受容体)
B 情報伝達系
C 骨格筋,心筋,平滑筋の細胞内情報伝達機構と薬物による調節
4 薬の生体内運命と薬効
A 薬物の投与経路
B 薬物の生体膜の通過
C 薬物の吸収・分布・代謝・排泄
D 薬物動態学
E 薬物体内動態と薬効
F 治療薬物モニタリング
G 薬物相互作用
5 薬物治療に影響を与える因子
A 生体側の因子
B 薬物側の因子
C 薬物の相加・相乗・拮抗作用
6 小児,妊婦,高齢者の薬物療法
A 小児の薬物療法
B 妊婦の薬物療法
C 高齢者の薬物療法
7 個人化医療
8 薬物送達システム(DDS)
A プロドラッグ
B アンテドラッグ
C 経皮吸収剤
D 徐放性製剤
E 分子標的薬
9 医薬品の安定性-保存および混合の問題点
A 医薬品の保存
B 医薬品の混合
10 新薬の開発
第2章 末梢神経作用薬
1 自律神経作用薬
A 自律神経作用薬とは
B 自律神経系の基礎知識
C コリン作動薬
D 抗コリン薬(アセチルコリン受容体遮断薬)
E アドレナリン作動薬
F 抗アドレナリン薬(アドレナリン受容体遮断薬)
G アドレナリン作動性ニューロン遮断薬
2 筋弛緩薬
A 末梢性筋弛緩薬
B 神経筋接合部遮断薬拮抗薬(筋弛緩回復薬)
C 中枢性筋弛緩薬
3 局所麻酔薬
第3章 中枢神経作用薬
1 中枢神経系の神経伝達物質
A カテコールアミン(ドパミン,ノルアドレナリン,アドレナリン)
B アセチルコリン(ACh)
C γ-アミノ酪酸(GABA)とグルタミン酸
D セロトニン
2 全身麻酔薬
A 理想的な全身麻酔薬
B 全身麻酔薬の分類
C 全身麻酔薬の作用機序
D 全身麻酔薬の作用
E 全身麻酔薬の麻酔深度
F 全身麻酔薬の動態に関連した指標
G 麻酔前投与(麻酔補助薬)
H 各種全身麻酔薬
3 鎮静睡眠薬
A 理想的な睡眠薬
B 睡眠薬の分類
4 向精神薬
A 抗不安薬
B 抗うつ薬
C 気分安定薬(抗躁薬)
D 抗精神病薬
5 抗認知症薬
A 認知症治療薬の分類・種類
6 抗てんかん薬
7 抗パーキンソン病薬
A ドパミン作用を増強する薬物
B アセチルコリンの作用を抑える薬物
C その他
8 麻薬性鎮痛薬(オピオイド鎮痛薬)
A オピオイドの薬理作用
B オピオイドの副作用およびその対策
C オピオイド鎮痛薬の種類
D がん性疼痛への応用と除痛ラダー
9 中枢神経興奮薬
10 薬物乱用と薬物依存
A 離脱(退薬)症状の特徴
第4章 心・血管系作用薬
1 関連する生理活性物質
A レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAs)
2 心臓作用薬
A 心不全治療薬
B 狭心症治療薬
C 抗不整脈薬
3 降圧薬
A 高血圧治療の基本的な考え方
B 血管抵抗に作用する降圧薬
C 容量(血流量)に作用する薬
D 降圧薬の選択のまとめ
4 脂質異常症治療薬
A 主に血清総コレステロール,LDL-コレステロールを低下させる薬剤
B 主にトリグリセライドを低下させる薬剤
C その他の製剤
第5章 血液・造血器系作用薬
1 貧血治療薬
A 鉄剤
B ビタミンB12と葉酸
C その他
2 抗血栓療法薬
A 経口抗凝固薬
B ヘパリン
C 血小板機能阻害薬
D 血栓溶解薬
3 血液製剤
第6章 水・電解質・腎臓作用薬
1 体液の区分・移動と水の出納
A 体液の区分と移動
B 水の出納
2 体液の異常と治療薬
A 体液分布の異常
B 電解質異常・酸塩基平衡異常と治療薬
C 血漿増量薬
3 腎臓についての基本事項
A 腎臓の構造と機能
B ネフロンの構造と尿の生成
C 腎機能の評価
D 薬物の分泌と再吸収
4 利尿薬
A 利尿薬とは
B 利尿薬の分類
C 利尿薬の作用機序
5 尿路結石治療薬
第7章 抗感染症薬
1 抗菌薬
A 抗菌薬の作用機序
B 抗菌薬の種類
C 抗菌薬の選択
2 抗結核薬
3 抗ウイルス薬
A 抗インフルエンザウイルス薬
B 抗ヘルペスウイルス薬
C 抗サイトメガロウイルス薬
D 抗肝炎ウイルス薬
E 抗HIV薬
4 抗真菌薬
第8章 抗悪性腫瘍薬
1 作用部位
2 分類
A アルキル化薬
B 代謝拮抗薬
C 抗腫瘍性抗生物質
D 微小管阻害薬
E ホルモンとホルモン拮抗薬
F トポイソメラーゼ阻害薬
G 分子標的薬
H その他
3 抗悪性腫瘍薬の使い方
A 多剤併用療法
B P-糖蛋白質と薬剤耐性
第9章 抗炎症薬,免疫関連薬
1 生体防御反応(炎症と免疫)と生体警告反応(痛み)
2 生体防御に関係する生体内活性物質
A ヒスタミン
B カリクレイン・キニン系
C エイコサノイド
D サイトカイン
3 抗炎症薬・鎮痛薬
A 概説
B 炎症と抗炎症薬
C ステロイド性抗炎症薬
D 非ステロイド性抗炎症薬
4 免疫抑制薬・免疫増強薬・ワクチン製剤
A 免疫抑制薬
B 免疫増強薬
C ワクチン製剤
5 抗アレルギー薬
A I型アレルギー発現機構
B I型アレルギー治療薬
6 抗リウマチ薬
A 疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)
B 生物学的製剤(分子標的薬)
第10章 内分泌・代謝作用薬,ビタミン
1 ホルモンとホルモン拮抗薬
A 視床下部-下垂体前葉系
B 下垂体後葉ホルモン
C 甲状腺ホルモンと抗甲状腺薬
D 副腎皮質ホルモンと副腎皮質ホルモン拮抗薬
E 性ホルモンと性ホルモン拮抗薬
F インスリンと糖尿病治療薬
2 代謝性疾患治療薬
A 骨粗鬆症治療薬
B 痛風治療薬
3 ビタミン
第11章 呼吸器作用薬
1 気管支喘息治療薬
A 気管支拡張薬
B 抗アレルギー薬
C 副腎皮質ホルモン剤
D 気管支喘息の治療のステップ
2 鎮咳薬
3 去痰薬
4 呼吸促進薬
第12章 消化器作用薬
1 消化器の機能および調節
A 神経支配
B ホルモン支配
C 胃液分泌
D 胃酸分泌
E ペプシノーゲン分泌
2 食欲・消化作用薬
A 苦味健胃薬
B 芳香性健胃薬
C 消化酵素薬
3 消化性潰瘍治療薬
A 攻撃因子抑制薬
B 防御因子賦活薬
C プロスタグランジン製剤
D ヘリコバクター・ピロリ除菌薬
4 鎮吐薬
5 胃腸運動改善薬
A 胃腸管運動
B 抗ドパミン薬
C セロトニン受容体作動薬
6 腸に作用する薬物
A 下剤(瀉下薬)
B 止瀉薬
C 潰瘍性大腸炎治療薬
D クローン病治療薬
E 過敏性腸症候群治療薬
7 肝臓・胆道・膵臓に作用する薬物
A 肝疾患治療薬
B 胆道疾患治療薬
C 膵疾患(急性膵炎)治療薬
第13章 眼科用薬・皮膚科用薬
1 眼科用薬
A 眼の構造と機能
B 眼科用薬の種類・動態・投与法・副作用
C 眼科疾患治療薬
2 皮膚科用薬
A 皮膚の構造と機能
B 皮膚科用薬の動態と基剤の種類
C 皮膚疾患治療薬
第14章 画像診断関連薬
1 X線造影剤
A X線造影剤の構造
2 核医学製剤
3 MRI造影剤
第15章 消毒薬
1 消毒と滅菌
2 消毒薬の分類
第16章 毒物と解毒薬
1 毒物の吸収阻害
2 毒物の排泄促進
3 解毒薬・拮抗薬
4 有機リン剤中毒
5 重金属中毒
6 医薬品中毒
第17章 救急に用いられる薬物
1 蘇 生
A 心臓の収縮不全(心停止・低血圧ショック)を改善する薬
B 心臓の調律不全(不整脈・徐脈)を改善する薬
C 心臓の冠循環を改善する薬物(虚血性心疾患)
1 脳血管障害
A 脳梗塞急性期
B 高血圧性脳出血急性期
3 糖尿病性昏睡
4 痙攣
5 呼吸障害
6 鎮痛・鎮静
7 高カリウム血症・アシドーシス
第18章 嗜好品の薬理
1 タバコ
2 アルコール
3 カフェイン飲料
4 健康食品(サプリメントなど)
第19章 漢方の薬理
1 漢方の歴史
2 漢方の基本概念
3 臨床でよく使われる漢方薬
薬剤一覧
セルフチェック 解答
参考書
索引