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シンプル病理学 改訂第8版
筆頭著者 笹野 公伸 岡田 保典 安井 弥 (編)
南江堂
電子版ISBN 978-4-524-23005-1
電子版発売日 2023年3月13日
ページ数 428
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-524-24934-3
印刷版発行年月 2023年3月
書籍・雑誌概要
1990年の初版発行から、長い間版を重ねてきた病理学の教科書。エッセンスを体系立てて解説し、各医療系国家試験の出題基準に対応。今改訂では、新知見の追加・内容の更新と共に、重要疾患の肉眼・病理組織画像に画像加工やシェーマを追加し、初学者でもより効率的に学習が進められるよう工夫をはかった。
目次
【内容目次】
I.総論
第1章 病理学とは何か
1-1 われわれはなぜ病理学を学ぶ必要があるのか
1-2 疾患の概念の変遷と近代病理学の確立
1-3 疾患の病因と病理学
第2章 細胞傷害と細胞増殖
2-1 細胞の微細構造と機能
2-2 細胞増殖と進行性病変
2-3 細胞傷害と退行性病変
2-4 細胞死
2-5 遺伝子傷害とその修復
第3章 組織,細胞の修復と再生
3-1 再生
3-2 過剰再生
3-3 化生
3-4 創傷治癒
3-5 異物の処理
第4章 循環障害
4-1 局所的循環障害
4-2 全身的循環障害(全身性循環不全)
第5章 炎症
5-1 炎症とは何か
5-2 急性炎症-炎症の開始とその分子機構
5-3 炎症の全身への影響
5-4 持続する炎症(慢性炎症)
第6章 感染症
6-1 病原体の種類
6-2 定着と発症,常在菌と病原菌
6-3 感染の成立
6-4 感染の体内進展
6-5 病原体の標的細胞,標的臓器
6-6 感染症の経過
6-7 感染防止対策
6-8 感染防御機構
6-9 中和抗体と持続感染
6-10 日和見感染症
6-11 内因性感染症と外因性感染症
6-12 病原体ないし感染細胞の形態学的特徴
第7章 免疫機構の異常
7-1 免疫反応の守備範囲
7-2 免疫機構の構成要素
7-3 生体防御反応としての免疫反応
7-4 アレルギー反応とその種類
7-5 自己免疫疾患の機序
7-6 免疫不全症候群
第8章 遺伝と先天異常
8-1 先天異常の病因
8-2 遺伝病
8-3 染色体異常症
8-4 単一遺伝子病
8-5 遺伝子診断とその応用
8-6 遺伝カウンセリング
8-7 発症を予防できる遺伝性疾患とその対応策
第9章 腫瘍
9-1 腫瘍の概念と命名法
9-2 腫瘍の形態
9-3 腫瘍細胞の特徴
9-4 腫瘍の組織学的分類
9-5 腫瘍の発生・増殖と発育パターン
9-6 悪性腫瘍の進展と転移
9-7 腫瘍の良性と悪性の鑑別
9-8 腫瘍の分化度
9-9 機能性腫瘍
9-10 腫瘍マーカーと組織マーカー
9-11 腫瘍のクローン発生と癌幹細胞
9-12 腫瘍発生の要因
9-13 腫瘍の発生と遺伝子
9-14 腫瘍と宿主の関係
9-15 癌の病期
9-16 多発癌と重複癌
9-17 癌の病理診断(組織診と細胞診)
9-18 癌の分子病理診断
9-19 腫瘍の組織学的分類-実例
9-20 腫瘍の疫学
第10章 代謝異常
10-1 糖尿病
10-2 その他の糖質代謝異常症(糖原病,遺伝性ムコ多糖症)
10-3 脂質代謝異常症(脂肪肝,粥状硬化症,高脂血症)
10-4 タンパク質代謝異常症(尿毒症,アンモニア血症,アミロイドーシス)
10-5 黄疸
10-6 痛風
10-7 肥満
10-8 生活習慣病
10-9 骨代謝異常
10-10 ミネラル欠乏症
10-11 ビタミン欠乏症
第11章 老化
11-1 老化とは
11-2 老化のメカニズム
11-3 老化による微細構造・物質の変化
11-4 老化による細胞・臓器の変化
11-5 個体の変化
11-6 老化と疾患との関連
II.各論
第12章 循環器
12-1 心臓
12-2 血管
第13章 呼吸器
13-1 上気道(鼻,咽頭)
13-2 下気道(気管,気管支,肺)
13-3 胸膜
13-4 縦隔(胸腺を除く)
第14章 口腔・唾液腺
14-1 奇形(発育異常)
14-2 炎症
14-3 皮膚粘膜疾患
14-4 白板症
14-5 嚢胞
14-6 腫瘍
第15章 消化器
A.上部消化管
15-1 消化管の構造と機能
15-2 食道の病気
15-3 胃の病気
B.下部消化管
15-4 腸の病気
C.肝臓,胆道,膵臓
15-5 肝臓の病気
15-6 胆道の病気
15-7 膵臓の病理
D.腹膜
15-8 腹膜の病気
第16章 内分泌系
16-1 内分泌疾患を知るための予備知識
16-2 視床下部と下垂体
16-3 甲状腺
16-4 副甲状腺
16-5 副腎
16-6 膵臓ランゲルハンス島
16-7 遺伝的に発症する内分泌腺の疾患
第17章 血液および造血器系
17-1 骨髄
17-2 リンパ節
17-3 脾臓
17-4 胸腺
第18章 泌尿器系
18-1 腎臓の構造と機能
18-2 腎臓の病気の特徴と考え方
18-3 代表的な原発性糸球体疾患(糸球体腎炎および関連病変)
18-4 全身性疾患の一部としてみられる続発性糸球体腎炎,腎疾患
18-5 遺伝性腎疾患
18-6 腎腫瘍
18-7 尿路腫瘍(腎盂尿管癌と膀胱癌)
18-8 尿路結石
18-9 尿路の炎症性疾患
第19章 生殖器
A.女性生殖器,乳腺
19-1 外陰部の病気
19-2 腟の病気
19-3 子宮頸部の病気
19-4 子宮体部の病気
19-5 妊娠に関連した病気と絨毛性腫瘍
19-6 卵巣・卵管の病気
19-7 乳腺の病気
B.男性生殖器
19-8 男性生殖器の構造と機能
19-9 精巣(睾丸)と精巣上体(副睾丸)の病気
19-10 前立腺の病気
第20章 感覚器
20-1 眼
20-2 耳・平衡器
第21章運動器
21-1 骨・軟骨の構造と機能
21-2 骨・軟骨の病気
21-3 関節の構造と機能
21-4 関節の病気
21-5 筋・末梢神経の構造と機能
21-6 筋,腱,末梢神経の病気
第22章 皮膚
22-1 皮膚疾患を知るための予備知識
22-2 反応性皮膚疾患
22-3 膠原病
22-4 角化症
22-5 水疱症,膿疱症
22-6 光線・温熱皮膚障害,薬疹,色素異常症
22-7 皮膚付属器疾患,代謝異常症
22-8 肉芽腫性疾患
22-9 感染症
22-10 皮膚腫瘍
第23章 小児病理
23-1 肺
23-2 肝臓
23-3 消化器
23-4 小児腫瘍
第24章 脳・神経系
24-1 中枢神経系
24-2 脊髄
24-3 末梢神経系
第25章 病理組織細胞診断
25-1 病理組織細胞診断と現在医療における意義
25-2 病理組織細胞診断/検査および病理解剖の実際
付1.病理組織診断,細胞診診断に用いられる主な染色法の解説
付2.主要略語
索引