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哲学入門 第3版

哲学入門 第3版
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筆頭著者 伊藤 泰雄 (著)

Gakken

電子版ISBN 978-4-05-988718-8

電子版発売日 2024年1月25日

ページ数 386

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-05-510031-1

印刷版発行年月 2023年10月

DOI https://doi.org/10.15105/9784059887188

書籍・雑誌概要

身体・表現・世界というキーワードで,人間理解に必要な哲学と身体・世界,時間と他者,言葉と世界とのかかわり,自然と人間が生み出した科学と世界とのかかわりから,哲学への世界にいざなう,
不変かつ変化の激しい今に必要な自身の哲学の柱となる名著.

目次

著者紹介
はじめに
本書の概要
主要人名一覧
序章 人間らしさ
1 「人間」をめぐる二人の哲学者(デカルトとニーチェ)
1 デカルト─人間の理性─
 2 ニーチェ─人間の非理性─
2 哲学の知恵と方法(ソクラテスとデカルト)
1 知恵について
 2 対話について
 3 反省について
3 「私」と「私」の近さと隔たり
4 人間・機械・動物
1 人間と機械
 2 人間と動物
課題
参考文献
第1章 身体としての自分
1 自分との近さと隔たり
1 内面と外面
 2 内面の表現
2 自分の身体
1 「ここに」という場所
 2 自分の身体の現れ方
3 表現する身体
3 身体の表情と表情的意味
4 表情的意味と他者
5 「世界内存在」としての身体(メルロ=ポンティ)
1 身体の恒存性
2 身体の二重感覚(身体的理性)
3 感情的空間としての身体
4 身体運動感覚
6 身体図式(ゲシュタルトとしての身体空間)
7 「生きられた身体」とジェンダー
課題
参考文献
第2章 生きられた世界
1 知覚の図地構造
2 知覚の奥行
3 知覚の射映性と地平性
4 事物の表情的意味
5 事物の道具的意味
6 身体空間の方向性
7 生活空間(街,住まい,自宅)
課題
参考文献
第3章 時間の不思議さ・生と死
1 生と時間
1 時計の時間
2 運動と時間─アリストテレスの時間論─
3 記憶と期待─アウグスティヌスの時間論─
4 時間の「厚み」─フッサールの時間論─
5 時間と空間の一体性─メルロ=ポンティの時間論─
2 死の克服
1 エンペドクレス
2 ソクラテス
3 エピクロス
3 自分の死と時間(ハイデッガー)
4 自分の生と「あなた」の死
課題
参考文献
第4章 他者・近さと隔たり
1 他者との近さと隔たり
1 近さ─共存と間身体性─
2 隔たり
3 近さと隔たり
2 他者との相剋─サルトルの他者論─
3 「あなた」の「顔」─レヴィナスの他者論─
4 二つの愛(プラトンとアリストテレス)
1 エロスの愛(プラトン)
2 フィリアの愛(アリストテレス)
5 「あなた」に呼びかける(ブーバー)
課題
参考文献
第5章 言葉・比喩・論理
1 言葉による表現の特徴
1 文字と絵のちがい
2 言語の本質は差異である(ソシュール)
3 言語能記の恣意性とその帰結
1) 恣意性
 2) 不易性と間主観性
 3) 可易性
 4) 一般性
4 言語的意味の差異性と理念性
 5 身体の二重感覚と精神の自覚
2 言葉の諸機能
1 指示機能
2 述定機能
3 表出機能と喚起機能
1) 能記の音の表情的意味による表出(擬態語)
 2) 指示・述定による表出
4 言葉の諸機能と意味
5 言葉の意味と文脈
3 言葉の意味の創造─新しい比喩─
1 意味の類似による比喩(直喩と隠喩)
2 直喩・隠喩と擬態語の関係
4 判断と論理
1 総合判断と分析判断
2 形式論理
1) 直接推理
 2) 間接推理
5 言葉と行為(ウィトゲンシュタインとオースティン)
課題
参考文献
第6章 責任と自由
1 責任の成立条件
2 自由な選択
1 選択の過程─ベルクソンの自由論─
2 実存的選択─サルトルの自由論─
3 身体的主体の自由─メルロ=ポンティの自由論─
4 責任の主体
3 約束の成立
1 約束と他者
2 約束と言葉
3 約束の範囲
4 責任を負うことと果たすこと
5 人間の有限性と宗教
6 義務(カント)
7 自由と表現
課題
参考文献
第7章 世間と社会
1 世間と身内
2 世間のルール(義理と人情,恩,世間体,恥)
3 タテ社会と甘え
4 近代市民社会と社会契約説
1 宗教改革と資本主義の精神
2 イギリス清教徒革命
3 社会契約説の成立と展開
1) ホッブスの社会契約説
 2) ロックの社会契約説
 3) ルソーの社会契約説
5 契約と甘え
課題
参考文献
第8章 創造の秘密
1 創造性
2 芸術的創造の秘密
1 表現されるべき自己
2 表現様式の分類
1) 言語芸術
 2) 美術
 3) 音楽
3 芸術と技術
  3 科学的創造の秘密
1 演繹法と帰納法
2 発想法
1) 類推(類比)
  2) 普遍化
  3) 極限化
  4) システム化
3 ゲシュタルト・チェンジ
課題
参考文献
第9章 技術と科学
1 技術と身体
2 古代ギリシアの自然観
1 アリストテレス以前
1) タレス(哲学の知恵)
 2) アナクシマンドロス
 3) アナクシメネス
2 アリストテレスにおける自然と技術
3 近代科学の方法と自然観
1 近代科学の方法(実験と数学)
2 近代科学の自然観
4 近代科学と生きられた世界
5 近代的科学技術の性格
課題
参考文献
第10章 自然・文化・歴史
1 生命的自然
1 生物の機械化
2 生物学と自然神学
3 進化論
4 生態学
5 アフォーダンス理論
2 自然と文化
1 文化
2 食の文化における汚染
3 人間と自然をつなぐものとしての身体(マルクス)
4 歴史(ヘーゲル)
1 歴史と現実
2 歴史の客観性
課題
参考文献
附節 哲学からみた看護─「看護診断」のために─
1 看護と表現─「看護診断」以前─
2 看護者と患者の近さと隔たり
1 回復の見込める病の看護
2 死にいたりうる病の看護
参考文献
あとがき
索引

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