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動きながら考える!内科救急診療のロジック

動きながら考える!内科救急診療のロジック
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筆頭著者 松原 知康 (著)

広島大学病院 脳神経内科

その他の著者 吉野俊平 著

南山堂

電子版ISBN 978-4-525-98167-9

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 225

判型 B5判

印刷版ISBN 978-4-525-41081-0

印刷版発行年月 2017年1月

DOI https://doi.org/10.15104/9784525410810

書籍・雑誌概要

内科救急疾患の初期診療は,アルゴリズムも系統だった教育もまだ確立されていない.そこで本書では,多忙な救急外来でも見逃しがなく,どのような主訴でも安定して診療を行えるロジック(診療スタイル)を紹介.具体的な症例をロジックに沿って解説し,読み進めるうちにロジックを習得できる構成で,救急外来や当直をこなす研修医に最適の書籍.

目次

Ⅰ.総 論

1.内科救急診療のロジック
<行動編>
0 Preparation
1 Pre-Primary survey
2 Primary survey
3 初期検査提出
4 Secondary survey
5 追加検査提出,治療介入
<思考編>
1 プロブレムを列挙する(List up)
2 プロブレムの優先順位づけをする(Prioritization)
3 鑑別診断を考え,プロブレムを統合する(Grouping)
4 各グループに対して必要な治療を開始し,入院の必要性の判断を行う(Disposition)
* Advanced:Grouping後のプロブレムについて見解を述べる


2.ERで必要なスキル
<血液ガスの解釈>
1 覚えなければならない“4つの基準値”と“3つの公式”
2 anion gap(AG)を用いた血液ガス解釈法
<エコー検査>
1 RUSH examのエッセンス
2 本書におけるエコー検査の活用法



Ⅱ.各 論

イントロダクション

●シナリオ1「きつくて動けない」
水源地を探せ!─病態の上流までさかのぼる
(搬送依頼)59歳,女性.4日前より食欲低下し,動けない.
▶Minimal review ①糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)/高浸透圧高血糖症候群(HHS)

●シナリオ2「心窩部痛・ふらつき」
何に着目すべきか?─high yield symptomを見つけ鑑別を絞り込む
(搬送依頼)70歳,男性.本日より心窩部痛,嘔吐.起立時のふらつき.
▶Minimal review ②急性副腎不全(副腎クリーゼ)

●シナリオ3「呼吸困難」Part 1
急がば回れ!─システマティックなアプローチで致死的疾患を拾いあげろ!
(搬送依頼)70歳,女性.呼吸困難.救急隊が自宅へ到着時は,SpO2:88%と低下.
▶Minimal review ③急性肺血栓塞栓症

●シナリオ4「側腹部痛」
検査結果に翻弄されるな!─手持ちの武器の特徴を知る
(搬送依頼)61歳,女性.3日前からの左側腹部痛.バイタルサインは安定.
▶Minimal review ④急性膵炎

●シナリオ5「つじつまが合わない」
ERですべきことは何か?─診断の確定に固執しない
(搬送依頼)80歳,男性.本日起床時より発言のつじつまが合わない.

●シナリオ6「屋内で低体温」
思考の早期閉鎖に陥るな!─診断に違和感がないか常に検討せよ
(搬送依頼)82歳,女性.自宅内で倒れて動けなくなっているのを家族が発見し,救急車を要請.呼びかけで開眼するが,すぐに傾眠となる.血圧は110/45mmHg,脈拍は30〜40回/分.体温は腋窩で測定不能(体は非常に冷たい).

●シナリオ7「呼吸困難」Part 2
いつでも“動きながら考える”─超重症例でも行動と思考を使い分け,局面を冷静に俯瞰する
(搬送依頼)55歳,男性.近隣の精神科病院から救急転院搬送依頼.本日夕方より呼吸状態悪化.SpO2:88%(室内気),酸素5L/分の投与でSpO2:92%.


チェックリスト

おわりに

Index


■Mini Lecture
・プローブの種類
・壊死性筋膜炎の症状
・high yieldとlow yield
・急性副腎不全(副腎クリーゼ)の症状・所見
・「AG上昇性代謝性アシドーシス」の原因が乳酸アシドーシスだけなのか確認する方法
・rewarming shock
・オッカムのカミソリ(Occam's razor)とヒッカムの格言(Hickham's dictum)
・心原性肺水腫と非心原性肺水腫

■Column
・ERでの抗菌薬
・ERでの輸液
・ERからのコンサルト
・検査の価値を感度・特異度だけで割り切らない
・付き添いの人・家族への配慮
・救急隊への配慮
・ERにおける病歴の落とし穴
・既往歴は誰に聞く?
・気管挿管の適応と人工呼吸の適応
・ERでの造影CT

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