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うつ病リワークプログラムの続け方
スタッフのために
筆頭著者 うつ病リワーク研究会 (編集)
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98077-1
電子版発売日 2018年2月19日
ページ数 189
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-525-38381-7
印刷版発行年月 2013年8月
書籍・雑誌概要
うつ病患者さんの職場復帰支援プログラムの研究と啓発を行っている医療機関ネットワーク“うつ病リワーク研究会”による「うつ病リワークプログラム」テキスト実践編.当該患者さんは果たしてうつ病(だけ)なのか?といった診断上の問題,患者さんの問題行動や連携など,実践で生じる「困った」への具体的対応と成功のためのポイントを解説.
目次
Ⅰ うつ病リワーク研究会と会員施設におけるリワークプログラムの現況と今後
A うつ病リワーク研究会発足までの経緯
B 発足後の活動経緯
C うつ病リワーク研究会の活動目的と内容
ⅰ. 研究活動
ⅱ. 啓発活動
D 組織・会員について
ⅰ. 研究会の組織
ⅱ. 会員数の推移
E リワークプログラムの実施状況
F 今後のうつ病リワーク研究会の方向性
Ⅱ 診断によるかかわり
1 双極Ⅱ型障害
A 現場の困難
B 見分け方
ⅰ. 初診時
ⅱ. リワークプログラム導入前
ⅲ. リワークプログラム参加中
C 対応の要点(当クリニックにおけるリワーク支援)
ⅰ. 概要(初診~休養~リワーク支援~復職)
ⅱ. 援助の考え方・行い方
2 発達障害
A 発達障害とリワークプログラム
B 疑いから診断・評価
ⅰ. 診断の意義
ⅱ. 発達障害を疑う所見
ⅲ. 発達障害の診断・評価
ⅳ. 併存疾患
C 支 援
ⅰ. 支援の原則
ⅱ. カウンセリング
ⅲ. 関係機関の連携
ⅳ. 併存疾患の治療
3 アルコール依存
A 「うつ」と「アルコール」の深い関係
B リワークプログラム導入前に知っておくべきこと
ⅰ. 見過ごされやすい理由
ⅱ. 問診に当たりチェックしておくべきポイント
ⅲ. アルコール依存とは
ⅳ. 家族歴・生育歴インテークのポイント
C リワークプログラム参加者の飲酒問題
ⅰ. アルコール依存を見分けるためのサイン
ⅱ. アルコール依存症専門治療施設への紹介に当たって
ⅲ. 医療法人 榎本クリニックにおけるデイナイトケアのメリット
D 具体的な症例について
ⅰ. うつ病の症状緩和のために飲酒行為が促進され回復の妨げになっているケース
ⅱ. 既存のアルコール依存により「うつ病」を発症しているケース(二次性うつ病)
ⅲ. 双極Ⅱ型障害ではないか
4 パーソナリティ障害
A 診断と治療原則
ⅰ. B群パーソナリティ障害
ⅱ. C群パーソナリティ障害
ⅲ. 治療原則
ⅳ. スタッフ間の連携
B 対応の実際例
ⅰ. B群パーソナリティ障害
ⅱ. C群パーソナリティ障害
C 集団の利点と注意点
Ⅲ スタッフのかかわり
5 スタッフの研修
A 社会人としての姿勢・基礎的な能力 ~利用者との関係~
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
B 病気の理解
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
C 企業体制の理解
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
D チームワーク
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
E 集団療法的側面の理解
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
F プログラムの理解
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
G 評 価
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
H リワーク研修会における事例検討
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
I ピアサポート
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
J 管理能力
ⅰ. なぜ重要か
ⅱ. 研修方法
6 リワークプログラムの要素
A リワークプログラムの治療的な要素は何か
B 医療機関で行うプログラムの要素
ⅰ. 集団で実施
ⅱ. 対象を限定
ⅲ. リハビリテーションの要素
ⅳ. 心理社会療法
C リワーク活動の要素
D リワークプログラムの今後の方向性
7 評価とフィードバック
A 評価の目的
ⅰ. 対象者がプログラムに導入できる状態かをみる
ⅱ. 参加者の状態を把握し,問題点や課題点を見出す
ⅲ. 参加者の復職準備性が整っているかどうかをみる
B 評価のフィードバック
ⅰ. 主治医へのフィードバック
ⅱ. 産業保健スタッフへのフィードバック
ⅲ. 職場へのフィードバック
ⅳ. 本人へのフィードバック
C 標準化リワークプログラム評価シート
8 復職できなかったメンバーへの対応
A 復職できないメンバーの背景とそうしたメンバーへのサポート
ⅰ. 病状の悪化・不安定さのための中断
ⅱ. リワークプログラムが合わないと中断
ⅲ. キャリアの変更・見直しのため中断
ⅳ. 判定不可群・休職満了群
B 復職できなかったメンバーのその後の経過
C キャリアや生き方の見直しへの援助
9 スタッフのメンタルヘルス
A 当院の復職デイケアについて
ⅰ. メンバーとスタッフの間で起こること
ⅱ. スタッフ同士で起こること
ⅲ. 各プログラム(集団の中)で起こること
ⅳ. 考 察
B グループワーカーとしてのトレーニング
ⅰ. スタッフレビュー
ⅱ. グループスーパービジョン
ⅲ. 体験グループ
ⅳ. 考 察
10 スタッフの選び方
A 診療報酬上のスタッフ
B スタッフの資質
ⅰ. 医療従事者としての適性
ⅱ. 精神科医療従事者としての資質
ⅲ. リワークの専門家として求められること
C 具体的に欲しい人材とそのみつけ方とは
Ⅳ プログラムで問題が起きたとき
11 プログラムへの不満・批判・遅刻への対応
A 問題解決と活用 ~復職デイケア参加者・スタッフミーティング~
B 怒りを伴う不平不満への心理療法的対応
ⅰ. 心理療法における怒りの理解
ⅱ. 怒りを伴う不満・批判への2つの介入事例
C 遅刻への対応
12 プライベートな付き合い
A 精神科領域での集団プログラム
ⅰ. 医療観察法指定入院医療機関
ⅱ. 断酒会
ⅲ. AA
ⅳ. SSTグループ(特に,子ども専門病院)
B リワークプログラム
ⅰ. 枠組みの必要性
ⅱ. 参加同意書について
ⅲ. プライベートな付き合いに関する取り組み
13 暴言・暴力
A ルールと原則の遵守による予防
B 事 例
ⅰ. 暴言への対応
ⅱ. 暴力への対応
C 対応上の注意点
Ⅴ よりよい連携を求めて
14 家族とのコミュニケーション
A 患者と家族
B メディカルケア虎ノ門での取り組み
ⅰ. サポート・カレッジの概要
ⅱ. 申込書
ⅲ. 家族からの質問
ⅳ. セッションの内容
ⅴ. フリートーク
C 事例の紹介
ⅰ. ありがちな状況
ⅱ. 対処方法
ⅲ. 注意点
ⅳ. その後
D 家族とのコミュニケーションについての工夫
E 今後の課題
15 主治医とのコミュニケーション
A 主治医をめぐるさまざまなコミュニケーション
B 医療機関におけるリワークの利用形態
C 主治医とのコミュニケーションの留意点
D 主治医とのコミュニケーション ~症例を通して~
ⅰ. 症例 ~主治医とリワークスタッフのコラボレーション~
ⅱ. 各ケースの経過・対応・解決まで
ⅲ. まとめ
16 産業保健スタッフとのコミュニケーション
A 国のガイドライン
ⅰ. 4つのケア
ⅱ. 復職支援の流れ
B 産業保健スタッフへの情報提供
ⅰ. 職場復帰判断基準の8要件
ⅱ. リワークプログラムの基本的4要素
ⅲ. 品川駅前メンタルクリニックでの職場復帰の基準
ⅳ. どんな情報を提供すべきか
C 連携の具体例
ⅰ. 事 例
ⅱ. 対応方法
17 職域とのコミュニケーション
A 基本的な心構え
ⅰ. リワークスタッフの役割
ⅱ. きめ細やかな「理解」
ⅲ.「待つ」より「動く」
ⅳ.「守秘」しながらの「共有」
ⅴ.「疾病性」より「事例性」という視点
ⅵ.「完治」ではなく「適応」を目指す
B 具体的なコミュニケーションの技法
ⅰ. 支援内容
ⅱ. 復職に向けて
ⅲ. 復職の流れ
18 プログラムのPR
A PRの方法
ⅰ. インターネット
ⅱ. パンフレット
ⅲ. 産業医活動
ⅳ. 講演活動
ⅴ. 見学会や家族への事前説明会の実施
ⅵ. マスコミへの取材協力
B 各機関との連携
ⅰ. 障害者職業センター(独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構)
ⅱ. 産業保健推進センター(独立行政法人労働者健康福祉機構)
ⅲ. 精神保健福祉センター
ⅳ. その他の機関
C 今後の課題
19 地域との連携・地方でプログラムを成功させるコツ
A 地域との連携
ⅰ. 保健所・自治体担当部門
ⅱ. 精神保健福祉センター
ⅲ. 都道府県産業保健推進センター
ⅳ. 地域産業保健推進センター
ⅴ. 障害者職業センター 職場復帰支援(リワーク支援)
ⅵ. 医師会
ⅶ. 地域連絡会など
B 地方でプログラムを成功させるコツ
ⅰ. どのような「リワーク」を行うのか
ⅱ. 地方都市でのリワークの実践