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神経診察の極意
筆頭著者 廣瀬 源二郎 (著)
金沢医科大学 名誉教授
南山堂
電子版ISBN 978-4-525-98262-1
電子版発売日 2018年4月2日
ページ数 164
判型 B6変型
印刷版ISBN 978-4-525-21231-5
印刷版発行年月 2019年6月
書籍・雑誌概要
本書はポケットサイズでありながら,神経診察の理解において重要な神経徴候と神経解剖の知識と相関がわかる書籍となっている.筆者の豊富な経験・知識・知見を盛り込み,これから神経を診る医師に最適な内容になっている.特に本文中に散りばめられた「極意」コーナーは著者でしか語ることが出来ない内容となっており,必見である.
目次
第一章 病 歴
1 正しい病歴のとり方
2 2種類の病歴のとり方
A 時系列順の病歴
B 病因を考える病歴
3 システムレビューの重要性
第二章 神経学的検査法
1 精神状態のみかた
1.意識レベルのみかた
2.見当識
3.記 憶
4.言 語
5.失 認
6.失 行
2 脳神経系のみかた
1 第1脳神経:嗅神経(特殊感覚性脳神経)
A 基礎知識
B 検査法
2 第2脳神経:視神経
A 基礎知識
B 検査法
1.視力検査
2.視野検査
3.眼底検査
3 第3脳神経:動眼神経・第4脳神経:滑車神経・第6脳神経:外転神経
A 基礎知識
B 検査法
1.瞳孔検査
2.外眼筋運動検査
4 第5脳神経:三叉神経
A 基礎知識
B 検査法
1.顔面の温痛覚,触覚
2.角膜反射
3.三叉神経第三枝運動枝の検査
4.頤反射
5 第7脳神経:顔面神経
A 基礎知識
B 検査法
1.顔面運動検査
2.味覚検査
6 第8脳神経:内耳神経
A 基礎知識
B 検査法
1.聴覚検査法
2.平衡感覚検査法
7 第9脳神経:舌咽神経および第10脳神経:迷走神経
A 基礎知識
B 検査法
1.軟口蓋・咽頭検査
2.嘔吐反射(咽頭反射)
3.喉頭検査
8 第11脳神経:副神経
A 基礎知識
B 検査法
1.僧帽筋検査
2.胸鎖乳突筋検査
9 第12脳神経:舌下神経
A 基礎知識
B 検査法
3 運動系のみかた
A 基礎知識
B 検査法
1.視 診
2.触・打診
3.筋トーヌス検査
4.機能的検査
5.徒手筋力検査
6.不随意運動のみかた
4 深部腱反射のみかた
A 基礎知識
B 検査法
1.頤反射(反射弓:三叉神経下顎枝)
2.上腕二頭筋反射(反射弓:C5-6)
3.上腕三頭筋反射(反射弓:C7-8)
4.腕橈骨筋反射(反射弓:C5-6)
5.指屈曲反射(反射弓:C6-T1)
6.膝蓋腱反射(反射弓:L3-4)
7.くるぶし反射(反射弓:S1-2)
5 表在反射のみかた
A 基礎知識
B 検査法
1.腹部皮膚反射(反射弓:T5-T12)
2.挙睾筋反射(反射弓:L1-L2)
6 病的反射のみかた
1 Babinski徴候(反射)
1.Babinski手技(Babinski JJFF:1857-1932)
2.Chaddock手技(Chaddock CG:1861-1936)
3.Oppenheim手技(Oppenheim H:1858-1919)
4.Gordon手技(Gordon A:1874-1953)
2 Marie-Foix屈筋退避反射
A 基礎知識
B 検査法
3 手掌頤反射
A 基礎知識
B 検査法
4 眉間反射
A 基礎知識
B 検査法
5 把握反射
A 基礎知識
B 検査法
7 感覚系のみかた
A 基礎知識
B 検査法
1.温痛覚試験
2.触覚試験
3.深部感覚検査;位置覚試験
4.深部感覚検査;振動覚試験
5.複合感覚;2 点識別覚試験
6.複合感覚;皮膚書字覚試験
7.複合感覚;立体認知試験
8.複合感覚;重量認知試験
9.複合感覚;両側同時刺激試験
8 協調運動のみかた
A 基礎知識
B 小脳協調運動検査法
1.鼻指鼻試験
2.指鼻試験
3.手首回内・回外試験,膝叩き試験
4.踵膝試験(踵脛試験)
5.立位・歩行試験(継ぎ足歩行試験,Romberg 試験,tandem Romberg試験)
6.手首回内・回外試験
7.Holmes-Stewart 試験
9 姿勢と歩行のみかた
A 基礎知識
B 検査法
1.立位・歩行試験
2.継ぎ足歩行試験
3.片足立ち試験
10 極意:『昏睡患者の神経診察』
1 昏睡患者への救急対応
A 局在症状の有無からみた原因疾患の鑑別
B 肢位からみた病巣診断
C 片麻痺と共同偏視方向の関係からみた病巣診断
D 呼吸パターンからみた病巣診断
E 瞳孔変化からみた局在診断
F 人形の目試験とカロリック試験からみた局在診断
索 引