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私たちは認知症にどう立ち向かっていけばよいのだろうか

私たちは認知症にどう立ち向かっていけばよいのだろうか
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筆頭著者 中村 重信 (著)

洛和会京都新薬開発支援センター所長/広島大学名誉教授

南山堂

電子版ISBN 978-4-525-98033-7

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 360

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-525-20221-7

印刷版発行年月 2013年6月

DOI https://doi.org/10.15104/9784525202217

書籍・雑誌概要

時々刻々と変化している認知症へ対応するため,最新の知識をふまえ,「いま」の認知症に関する情報を完全網羅.教科書的に新事実を解説するのではなく,認知症に精通した著者ならではの「やさしい」視点から,読み物的な切り口で話は進んでいく.認知症に携わるすべての医療従事者に満足いただける内容になっている.

目次

Ⅰ 認知症とは何だろう
① 本当に認知症なのか
 A 認知症はどんな病気か
 B 認知症の診断はどうするのか
 C すべての人が認知症になるのか
② 認知症は歳をとらなくても起こるのか
 A 65 歳までの人でも認知症になるのか
 B 90 歳以上の人が認知症になると,どうなるか

Ⅱ 認知症を治療や予防できるか
① 認知症を予防する方法はあるのか
 A 認知症を起こしやすい疾患,環境,履歴や性格はあるのか
 B 認知症になりやすい状態をなくせば,認知症は予防できるか
 C 心身のトレーニングは認知症を予防できるか
 D 栄養はどの程度,認知症予防に有効か
 E 脳ドックと物忘れ外来は認知症予防に有効か
 F 認知症予防のエビデンスはあるか
② 認知症治療薬は効くのだろうか
 A 神経伝達物質はどんなものか
 B 認知症の人では神経伝達は異常になるのか
 C 認知症の進行を遅らせることは可能か
 D 神経細胞の破壊は防げるのか
 E 現在使える薬で認知症を治癒できるのか
 F 高齢の認知症の人に薬を使うとき,どんな注意が必要か
 G 認知症の治療薬は経済的な効果をもたらすか
③ どのような認知症の人にどの薬が効くのか
 A 新しい薬はどうして使えるようになるか
 B 今,どんな薬が認知症の人に使用できるか
 C どの認知症の人にどの薬が効くのか
 D 薬を使うときどんな工夫をするか
④ これからどんなアルツハイマー病治療薬が開発されるか
 A 脳画像を使った新薬開発は可能か
 B 神経伝達系を介する薬の候補は他にもあるか
 C Aβを除去する薬は可能か
 D タウタンパクを介する薬は可能か
 E その他の神経保護物質はあるのか
 F 新しい神経を作ることは可能か
 G ホルモン補充療法は効くのか
 H 漢方薬は効果があるのか
 I 改善効果を示す健康食品はあるのか
⑤ 抗認知症薬以外の方法で認知症はよくなるのか
 A 栄養状態改善が認知症をよくすることはあるのか
 B 中毒を防ぐと認知症はよくなるのか
 C 全身の病気を治すことによって認知症が治ることはあるのか
 D 手術によって認知症がよくなることはあるのか
⑥ 認知症合併症に対する治療はどうするのか
 A 高齢者に対する治療のコツは何か
 B 認知症のBPSD をどう治療するのか
 C 治療薬について,認知症の人や介護者と話し合うべきか
 D 認知症の人の合併症は若い人と同様に検査,治療すべきか
⑦ 認知症治療のゴールをどう設定するか
 A 認知症を根本的に治癒させる薬は期待できるのか
 B 認知症の人の終末期医療をどうすべきか

Ⅲ 認知症の人とどのようにつきあったらよいか
① 認知症になったら,人生おしまいなのだろうか
 A 認知症を抱えながら暮らすことは可能か
 B 周囲の人はどうすべきか
 C 早期から認知症に関わる方がよいのか
② 認知症の症状は変動するのか
 A 認知症の人は周囲の状況に左右されるのか
 B 症状が変動する認知症にはどんな疾患があるのか
 C 全身疾患が認知症の人の症状を悪くするのか
③ どうすれば認知症の人が気分よく生活を送れるのか
 A 身体の調子がよいと,心理症状もよくなるのか
 B 他人と絆が作れると,心理症状もよくなるのか
 C 季節や昼夜によって心理症状は変わるのか
 D 住まいが変わると症状は悪くなるのか
④ 認知症の人が楽しく暮らせる仕掛けはあるのだろうか
 A 認知症の人の自尊心を高めることは可能なのか
 B 認知症の人が社会で役立ち得るか
 C 認知症の人がグループを作って楽しめるのか
 D 認知症の人に医療や介護を勧めるにはどうするか(入口問題)
⑤ 介護をする人への配慮も必要ではないか
 A 介護に困った場合はどうすべきか
 B 疲れている介護者への対応はないのだろうか
 C 介護者同士が助け合えるのか
 D 公的な援助はどんなものがあるのか
⑥ 認知症を支える地域の仕組みはあるのだろうか
 A 新しい介護保険制度をどう利用するか
 B 介護保険制度以外の仕組みをどう組み込むか
 C 都市型と地域型 —地域特性に応じた認知症の介護は可能か—
 D 認知症を支える地域の仕組みが国により違うのか
⑦ 認知症の人の経済問題にどう対応するとよいのか
 A 認知症医療や介護の必要経費はどれくらいなのか
 B 認知症の人の経済被害はどれくらいのものか
 C 経済的問題にどう対処するか
⑧ 認知症の人はどうなっていくのか
 A このような日々がいつまで続くのか
 B 認知症の人の最期はどうなるのか
 C 終末期への準備はどの時点から始めるべきか
 D リスク・コミュニケーションは必要なのだろうか
⑨ 認知症の多い時代に,どうすればよいのか
 A 地域支援ネットワークはどんなものか
 B 高齢者の多様性にどう対応するか
 C コメディカルの人は認知症にどんな役割を果たすか
 D 認知症の人に明日はあるか
⑩ 2011年3 月11日に学ぶことはあるのか
 A 災害に際して,認知症の人にどう振る舞ったか
 B 危機に際して,何をすればよいのか
 C 危機管理やリスク・コミュニケーションをどうするか
 D 認知症介護が災害時の対応から何を学んだか

おわりに
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