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≪標準言語聴覚障害学≫

言語聴覚療法管理学 第1版

言語聴覚療法管理学 第1版
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≪標準言語聴覚障害学≫

筆頭著者 深浦 順一 (編集)

国際医療福祉大学大学院特任教授・医療福祉学研究科言語聴覚分野

その他の著者等 内山量史 編集/種村純 編集/谷哲夫 執筆/植田恵 執筆/塚本能三 執筆/吉村貴子 執筆/白坂康俊 執筆/立石雅子 執筆/福永真哉 執筆/髙野麻美 執筆/白波瀬元道 執筆/小池京子 執筆/黒羽真美 執筆/赤壁省吾 執筆/渡邉光子 執筆/松尾康弘 執筆/内山千鶴子 執筆/爲数哲司 執筆/菅野倫子 執筆/田村至 執筆/沖田啓子 執筆/原田浩美 執筆/阿部秀彬 執筆

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-65754-9

電子版発売日 2025年3月28日

ページ数 208

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-260-05754-7

印刷版発行年月 2025年2月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260657549

書籍・雑誌概要

言語聴覚士のために作られた初めての「管理学」の教科書が、「標準言語聴覚障害学」に加わります。言語聴覚士学校養成所指定規則の令和6年改正にならい、保健・医療・福祉の諸制度、職業倫理、リスクマネジメントを含む言語聴覚士業務のマネジメント、言語聴覚士の養成教育、キャリア教育の概要を網羅します。これらを学ぶことを通じて、言語聴覚障害の多岐にわたるニーズに応える言語聴覚療法を展開することをめざします。

目次

第1章 言語聴覚療法管理学の意義
 1 言語聴覚療法管理学の意義
   A 言語聴覚療法を取り巻く環境の変化
   B 必修専門の新規科目としての言語聴覚療法管理学
   C 言語聴覚療法の提供における管理・マネジメント
   D 言語聴覚療法管理学とは
   E 言語聴覚士を目指す学生が管理学を学ぶ意義
 2 組織とマネジメント
   A 組織とは
   B 組織の基本形態
   C 理念
   D コンプライアンス
   E 人事労務管理
   F 組織(病院・施設)の体制と役割
   G 多職種連携・チームアプローチ
   H 組織のなかでの言語聴覚士の役割

第2章 保健・医療・福祉を取り巻く諸制度とマネジメント
 1 社会保障制度と法律の概要
   A 社会保障制度
   B 社会保障制度の変遷と法律の制定
   C 社会保険制度と関連する法律
   D 社会福祉制度と関連する法律
   E 公的扶助制度と関連する法律
   F 公衆衛生および保健医療制度と関連する法律
   G 国民の生活を生涯支える社会保障制度
 2 医療保険制度
   A 国民皆保険制度
   B 保険医療機関
   C 医療機能
   D 病院の種類
   E 高齢者医療制度
 3 介護保険制度
   A 介護保険制度の成り立ち
   B 介護保険制度の仕組み
   C 介護保険のサービス
   D 言語聴覚士がかかわるサービス
 4 障害福祉制度
   A 時代的背景
   B 障害児・者サービス
   C 就労支援(障害者雇用促進法,障害者総合支援法)
   D 福祉用具給付(貸与)等体系
   E 障害等級
 5 保健医療・公衆衛生
   A 健康増進法
   B 感染症法
   C 健診(検診)制度
 6 医療・介護・福祉従事者の資格法
   A 資格法とその意義
   B リハビリテーションと医療
   C 言語聴覚療法の業務と資格法
 7 言語聴覚士法
   A 目的(第1条)
   B 定義(第2条)
   C 免許(第3条~第11条)
   D 受験資格(第33条)
   E 業務
   F その他

第3章 言語聴覚士の職業倫理
 1 倫理,倫理綱領とは
   A 人間の尊厳と自己決定の権利
   B 医療の倫理とパターナリズム
   C 医療倫理の4原則
   D 言語・認知機能障害者における意思決定能力とインフォームド・コンセントの問題
   E 摂食嚥下障害と倫理的ジレンマ
   F 言語聴覚療法と医療倫理
 2 日本言語聴覚士協会の倫理綱領
   A 倫理綱領制定まで
   B 日本言語聴覚士協会の倫理綱領
   C 課題と方向性
 3 研究倫理
   A 研究倫理とは
   B 「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」について
   C 科学研究による不正行為の防止
   D 利益相反の開示

第4章 言語聴覚療法業務のマネジメント
 1 医療・介護・福祉分野における業務のマネジメント
  1. 診療情報,診療記録,情報の取り扱い
   A 個人情報の取り扱い
   B 診療記録,関連帳票
   C 関連する福祉サービス
  2. 報酬制度
   A 診療報酬
   B 介護報酬
   C 障害福祉サービス等報酬
 2 言語聴覚療法部門のマネジメント
   A フォロワーシップとリーダーシップ
   B 言語聴覚療法部門の目標設定と,言語聴覚士個人の目標設定
   C 人事考課と個人面談
   D リハビリテーション専門職のインセンティブ
   E リハビリテーション専門職のストレスチェック
   F 後輩の育成
 3 リスク管理
   A 有害事象とリスク管理
   B 守秘義務と個人情報保護
   C ハラスメント
 4 感染対策
   A 感染症の分類と種類
   B 感染予防策
   C 言語聴覚療法にかかわる感染予防策

第5章 言語聴覚士のキャリア教育と意義
 1 養成教育のマネジメント
   A 養成教育の意義
   B 言語聴覚士学校養成所指定規則
   C 言語聴覚士学校養成所指定規則の主な改正点
   D 専任教員のマネジメント・管理体制
   E 学生のマネジメント
   F 国家試験受験のマネジメント
 2 臨床実習のマネジメント
   A 臨床実習の意義
   B 臨床実習の段階的導入
   C 臨床実習指導者養成講習会
 3 キャリア教育
   A キャリアとキャリア教育
   B 言語聴覚士におけるキャリア形成の意義
   C 自己研鑽の方法
   D 生涯教育プログラム
   E 社会貢献活動

第6章 マネジメントの実際
 1 多職種連携
   A 多職種連携とは
   B 多職種連携の形態
   C 多職種連携と言語聴覚士
   D 多職種連携教育
 2 チーム医療におけるマネジメント
   A チーム医療とは
   B チームのモデル
   C チーム医療のマネジメントに必要なこと
 3 地域住民の生活を支えるマネジメント
   A 地域包括ケアシステム
   B 地域包括ケアシステムの構築プロセス
   C 地域診断
   D 地域包括支援センター
   E 自助・互助・共助・公助のとらえ方
   F 介護予防
   G 介護予防・日常生活支援総合事業
   H 総合事業の対象者像
   I 地域リハビリテーション活動支援事業
 4 災害時の言語聴覚士の役割
   A 災害リハビリテーションの基本概念
   B 言語聴覚士の災害支援活動
   C 避難所での食事支援における言語聴覚士の役割
 5 職能活動
   A 職能団体としての日本言語聴覚士協会
   B 生涯学習プログラムと地域リハビリテーション活動支援に資する人材育成
   C 言語聴覚士の広報活動
   D プロボノ
   コラム 地域包括支援センターで働く言語聴覚士が住民の生活を支えるマネジメント

付録1 関係法令
付録2 身体障害者障害程度等級表(身体障害者福祉法施行規則別表第5号)
Pointの答え
参考図書
言語聴覚療法管理学の授業プラン
「標準言語聴覚障害学シリーズ」の特長と構成
索引

Note一覧
 1.指定規則改正の経緯
 2.教育制度と関係法規
 3.「基本チェックリスト」と日常生活支援総合事業
 4.介護支援専門員(ケアマネジャー)
 5.国際障害者年
 6.保健医療と公衆衛生
 7.健康日本21
 8.民間資格と公的資格
 9.言語聴覚士法制定の経緯
 10.医療倫理の4原則
 11.言語聴覚士の善行原則
 12.共有意思決定支援
 13.オーサーシップ
 14.臨床業務で気をつけたいポイント
 15.2024年度医療保険改定
 16.リハビリテーション実施計画書
 17.リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算
 18.障害福祉サービスの報酬
 19.国民健康保険団体連合会(通称:国保連合会)
 20.人工内耳装用児支援加算
 21.インシデントレポート
 22.医療事故が発生したら
 23.吸引
 24.SNSの利便性と危険性
 25.訪問リハビリテーションや送迎サービスでの感染対策
 26.言語聴覚士教育ガイドラインとモデル・コア・カリキュラム
 27.ベナーの看護論と技能習得のドレイファスモデル
 28.多職種連携とチーム医療
 29.チーム医療に必要な3つの心構え
 30.認知症施策大綱