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弱さの倫理学
不完全な存在である私たちについて
筆頭著者 宮坂 道夫 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-65114-1
電子版発売日 2023年4月24日
ページ数 248
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-05114-9
印刷版発行年月 2023年2月
書籍・雑誌概要
弱さへのケアはどうあるべきか。ヴァルネラビリティの開放を目指す倫理学。
「弱さ」へのケアはどうあるべきか? 医療者と科学者はこれまで何に抗い、何を助けて来たのか。そして私たちは、「弱さ」とどう向き合えばよいのか。ケアの中に「弱さ」の正体を探し、病める者、悩める者のヴァルネラビリティの解放を目指す倫理学。
目次
はじめに
第1章 私たちの弱さについて
1 生き物としての私たちの弱さ
2 心の弱さ
3 他者との関わりの中での弱さ
4 技術による弱さへの対抗
第2章 医療技術による弱さへの対抗
1 科学技術による弱さへの対抗
2 臓器移植の物語──乾燥した南アフリカの病院で
3 体外受精の物語──殺風景な工業地帯の病院で
第3章 テクノロジーによる弱さへの対抗
1 技術倫理と環境倫理
2 燃えやすい車の物語──フォードが作った駁毛の馬
3 御せない技術の物語──原子力技術のニヒリズム
4 他の生き物たち
第4章 「理系」の倫理学
1 倫理の法則性を求めて
2 重い歴史
3 「理系」の倫理学をひらく
第5章 「対話」の倫理学
1 話し合って決める
2 対話のテーブルの情景
3 対話のテーブルに着くことができない、きわめて弱い存在
第6章 弱さを抱きしめて
1 古典的な倫理理論の課題
2 弱い側から見た景色
3 弱さを抱きしめて
文献・註
索引
あとがき