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≪シリーズ ケアをひらく≫
弱いロボット
筆頭著者 岡田 美智男 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61673-7
電子版発売日 2016年6月20日
ページ数 224
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-01673-5
印刷版発行年月 2012年9月
書籍・雑誌概要
ゴミを見つけるけれど拾えない、雑談はするけれど何を言っているかわからない――そんな不思議な「引き算のロボット」を作り続けるロボット学者がいる。彼の眼には、挨拶をしたり、おしゃべりをしたり、歩いたりの「なにげない行為」に潜む“奇跡”が見える。他力本願なロボットを通して、日常生活動作を規定している「賭けと受け」の関係を明るみに出し、ケアをすることの意味を深いところで肯定してくれる異色作!
目次
はじめに
第1章 言葉のもつリアリティを求めて
1 そのしゃべりで暮らしていけるの!?
2 雑談の雰囲気をコンピュータで作り出せないか
第2章 アナログへの回帰、身体への回帰
1 嵐の前の静けさ
2 とりあえず作ってみる
3 もっとソーシャルに!
第3章 賭けと受け
1 「静歩行」から「動歩行」へ
2 言い直し、言い淀みはなぜ生じるのか
3 行為者の内なる視点から
4 おしゃべりの「謎」に挑む
5 「地面」と「他者」はどこが違うのか
interview 「とりあえずの一歩」を踏み出すために
第4章 関係へのまなざし
1 一人ではなにもできないロボット
2 サイモンの蟻
3 ロボットのデザインに対する二つのアプローチ
第5章 弱さをちからに
1 乳幼児の不思議なちから
2 ロボットの世話を焼く子どもたち
3 おばあちゃんとの積み木遊び
4 「対峙する関係」から「並ぶ関係」へ
第6章 なんだコイツは?
1 どこかにゴミはないかなぁ
2 「ゴミ箱ロボット」の誕生
3 ロボットとの社会的な距離
4 学びにおける双対な関係
5 ロボット-「コト」を生み出すデバイスとして
参考文献
あとがき