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看護ケアの質評価と改善
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64863-9
電子版発売日 2022年7月25日
ページ数 176
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-04863-7
印刷版発行年月 2022年7月
書籍・雑誌概要
優れたケアとはどういうものなのか? 看護ケアの質を可視化し、測り、改善に活かす!
「優れた看護ケアとは?」「看護ケアの質とは何か?」 日本看護質評価改善機構では、看護ケアの質の測定、そのデータをどのように評価し、改善につなげるか、このテーマを継続的にぶれずに探求しつづけている。本書の巻末には、日本看護質評価改善機構の「評価項目一覧」を掲載。質評価の受審を検討している施設だけでなく、受審しなくてもそれぞれの施設で質の改善に活かせるように工夫を凝らした1冊。
目次
はしがき
Chapter1 看護ケアの質評価と改善活動の動向・改善への取り組み
A 質評価と改善活動の動向
1 米国を中心とした質評価と改善の歴史的変遷
2 わが国における質評価と改善への取り組みの動向
B 質の評価・改善の概念とその方法
1 量と質
2 Art and Science(技と科学)
3 マネジメント
4 質評価の方法論
C 看護の質を評価するとは
1 看護の質 Quality of Nursing Care とは何か
2 質の評価と質の指標 Quality Indicator
3 看護の質に敏感に反応する指標 Nursing-Sensitive Indicator
D 日本看護質評価改善機構(JINQI:Japan Institute for Nursing Quality Improvement)の取り組み
1 日本看護質評価改善機構(JINQI)は何をするところ?
2 看護ケアの質評価・改善システム(看護QIシステム)について
3 評価の単位
4 評価の実際
5 この指標で何を測れるか,本指標の特徴,本評価ができること
Chapter2 看護ケアの質の評価
Ⅰ 評価の概要
Ⅱ 評価項目の内容と評価方法
A 構造(Stucture)の評価
1 構造評価の目的
2 評価項目
3 構造評価の実際
4 構造評価の結果(例)
B 過程(Process)の評価
1 過程評価の目的
2 評価項目
3 過程評価の実際
4 過程評価の結果(例)
C アウトカム(Outcome)の評価
1 アウトカム評価の目的
2 評価項目
3 アウトカム評価の実際
4 アウトカム評価の結果(例)
D 構造・過程・アウトカムの関係
1 アウトカム指標の影響要因
2 指標の活用と今後の課題
Ⅲ リコメンデーション(評価報告書)
1 リコメンデーションの目的
2 改善に結び付けるリコメンデーションの書き方
3 リコメンデーションの読み方
Chapter3 看護ケアの質改善──評価を改善につなげる 業務改善からケアの改善へ
Ⅰ 評価を改善につなげる──看護QIシステムを用いた評価と改善のプロセス
ステップ1 F(Find) 改善すべき看護行為または問題を特定する
ステップ2 O(Organize) その「看護行為(プロセス)」
ステップ3 C(Clarify) 改善すべき看護行為や問題の現在の状況を明確にする
ステップ4 U(Understand) 過程を解釈
ステップ5 S(Select) 継続的質改善のための計画を選択する
ステップ6 P(Plan) 改善を実行して新しい看護ケアのやり方をテストする方法を計
ステップ7 D(Do) 計画を実施する
ステップ8 S(Study) 結果を調査,分析する.実行した結果から学ん
ステップ9 A(Act) 利益を維持し,改善を継続するために行動する
Ⅱ 評価と改善の事例
事例1 「家族の絆を強める」領域の強化
事例2 「患者への接近」領域の強化
事例3 「場をつくる」領域の強化
事例4 「内なる力を強める」「直接ケア」領域の強化
事例5 痛みに対する看護の質改善への取り組み
事例6 整形外科病棟における患者支援・退院調整の改善への包括的な取り組み
日本看護質評価改善機構(JINQI)の新しい取り組みと今後の展望
人工知能(AI)を用いて自動評価する仕組みの研究開発
看護の質の経済評価
看護QIチャンピオンについて
用語解説
Q&A
評価項目一覧
構造評価項目一覧
過程評価項目一覧
アウトカム評価項目一覧
患者満足度調査「入院中の看護に関するアンケート」
インシデント発生件数チェック票
おわりに
索引